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「パジャマへの手紙」

寝るときだけ着る服がある
そう、パジャマのこと

パジャマは着ていてきもちいい
ゆったりしていてリラックスできる

でもパジャマはみんな夜しか着ない
いったいなぜだろう

昼間もパジャマで過ごせたら
快適なんじゃないか、と思う

パジャマで喫茶店に行って
パンケーキを食べたり
パジャマで会社に行って
みんなパジャマで会議に出たり

だけどパジャマだから
身体が勘違いして眠くなってしまうかも

喫茶店でも会議室でも思わずうとうと

街中のひとが昼間
みんなパジャマで寝ている

そうか、わかった
だからみんな夜しか着ないんだね

「手紙を読む」とは?

作家・菊池良によるシン・人類な朗読番組。
身近な「もの」たちにカジュアルな手紙をおくることで、新たな発見を楽しむ実験的なプログラム。
非生物な「もの」に愛着を持つことで、ニュースタンダードな共生の世界を描きだす。
人間同士が激しくチャットが交わす現代社会で、「手紙」の新たな可能性を探究する。

菊池良プロフィール

執筆、漫画原作、作詞などの分野で活躍中。2013年に公開したサイト「世界一即戦力な男」が話題になりドラマ化、書籍化。2017年、『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』(宝島社)が17万部を超えるベストセラーに。LIG、ヤフーを経て独立。ほかに『ニャタレー夫人の恋人』(幻冬舎)『タイム・スリップ芥川賞』(ダイヤモンド社)『めぞん文豪』(少年画報社)など。

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