新入社員最後の月に差し掛かった私が伝えたいこと
本日は3月1日。
来年の4月から新入社員が入ってくるので今月が新入社員を名乗れる最後の月。
思い返してみれば長いような短いような。
ただ私達の代の新入社員は怒涛の社会人生活の始まりだった。
今回は自分の新入社員生活を振り返りながら新社会人に伝えたいことをテーマにしました。
◯想像もしなかった自粛期間
4月といえば新社会人に限らず誰しもが心機一転して物事に取り組もうと意気込む時期だと思う。
新しい学校生活、新学年、はたまた浪人してより上の大学を目指す人。社会人だってメンバーが変わったり異動があったりと今まで通りの状況ではない人が多いと思う。
ただ今年は違った。
オフィスに出社して仕事をするという懲役40年とも呼ばれる出来事も出鼻を挫かれる。
まだ内定が取り消しにならなかっただけよかったとも思う。
ただ自粛期間で自分を見つめ返すことができた。
1ヶ月以上家にいてこのままでいいのか。
この先何十年何をしたいのか。
逆にこれからの新入社員の方が大変だと思う。
イメージ通りの新社会人生活もおくれなければ、自分を見つめ直す時間もない。
◯周りが必ず助けてくれるわけではない
OJT制度を取り入れている企業は多いと思う。
ただ必ず周りの人が助けてくれるとは限らない。
あくまで周りの先輩方も上司も自分達の仕事、数字を持っている。
周りの助けてくれる度合いは完全に上司・同僚ガチャ次第ではある。私は運のいいことに今のところ上司・同僚は必ず助けてくれる人しか周りにいなかった。
ただ半年過ぎ頃に新入社員のオンライン座談会の時に完全に助けてもらえている人の方が圧倒的に少なかった。
凄い謝り倒しながらようやく助け舟を出してもらえたが、それも頼りない助け舟だったとも聞いている。
また学生時代の時にアルバイトをしていた人なら体験したことがあると思うが、「人によって言ってることが違う」「知らないことを知っている程で仕事がまわってくる」ということが社会人でも毎日当たり前のようにある。
やはりその都度確認することが大切。
あと確認しても教えてくれなかったりして責任押し付けられたら困るので文面で送ることも大事。
◯一年経たなくても先輩になることがある
基本的に先輩として扱われるのは1年経ってからというイメージを持っている人は多いと思う。
ただ中途採用の人が同じ部署に来ると話は変わってくる。
1ヶ月しか実務をしなくても秒速で先輩扱いをされる。
社会人経験は向こうのほうが長くても1ヶ月実務をしていたらもうこっちが先輩扱い。すでに先輩なんだからという空気が流れてくる。
チヤホヤされてた居心地のいい空気が無くなったと思うかもしれない。
ただこれはチャンスだと思って欲しい。
常に聞かれる側だと思うと一回で覚えられるし、教えることによって自分の理解していない点が浮き彫りになる。
ピンチはチャンスなり。
◯ジェネレーションギャップは拭えない
ジェネレーションギャップはどうしても拭えない。
向こうはハラスメントだと思っていなくても普通にハラスメント発言は多々ある。
しょうがないことだと思って流してはいけないが面と向かっても言いづらい人もいるだろう。
そういうときはホットラインを使うといい。
なんだかんだで後々バレるかもしれないが本人に面と向かって言うよりは気持ちが楽だと思う。
私の体感だと35歳より前か後で大きなジェネレーションギャップの壁があることが多い。自分より年次が3つくらいしか変わらないなら会社に完全洗脳されていない限りは相談しても共感やアドバイスをしてくれると思う。
◯懲役40年できるならそれはそれで…
これから先これが40年続くのか…
そう思う時がたくさんやってくる。
私は会社を離れるつもりではいるが算段がうまくいかない場合は40年か…と思うこともある。
ただ今時40年間も自分が勤められる会社は少ない。
コロナで企業自体が40年続かない、あるいは早期退職を募り40年間は勤められないというのは分かったはず。
それでも懲役40年間入られそうな企業に所属していると思うならその環境に感謝したほうがいい。
間違いなく数少ない優良企業。
◯戦略的撤退は優秀
すぐ辞めるのなんてもったいない。
どこに行っても通用しない。
すぐ辞めるやつなんて雇ってもらえない。
辞めるのを引き止める人がいる。
親に申し訳ない。
なかなか退職出来ない人は人のことや自分のことを思いやれる優しい人間だと思う。
よく「限界だと思ったら辞めてもいい」というアドバイスがあるがそれではダメだ。
私は同じ部署に限界を感じて休職を選んだ同僚がいるがすでに虚な目をしていた。限界を感じてからでは遅い。それこそ敗戦による撤退。あくまで限界を迎える前に戦略的撤退をしてほしい。
敗戦による撤退はそれこそ2度と傷が癒えないかもしれないが、戦略的撤退なら退職してからもまだ心が元気かもしれないので新しいことに元気な状態で踏み出せる。
正常な判断ができる状態で退職を選んで欲しい。
◯最後に…
あえて社会人の暗い部分ばかりを伝えたのは理由がある。楽しく予想通りの社会人生活を送れたらそれだけで素敵なのでわざわざ偉そうにもっとこうしろという言葉を送る必要はない。
うまくいってる、成功していると思っているうちは何も気には止めないだろう。
ただうまくいかなかった場合や思い描いていた社会人生活だった場合何から何まで負の連鎖になってくる。
そうすると意外と思い返せば辛くないことでもその当時はとてもつらく感じてしまう。
個人的には社会人になって「こいつのこの記事クソだったわ!!」と思えるような社会人生活を送ってくれることを祈っています。
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