【高専生必見!!!】 高専生の進学・就職について

はじめに

突然ですが、皆さんは高専卒業後はどのような進路を考えているでしょうか?高校生や大学生などの一般的な進路と違い、情報も少ない高専生の進路はなかなかイメージしにくいですよね?
今回は一般的な高専卒業後の進路について、皆様にお届けしていきたいと思います!

就職


就職といえばリクルートスーツ

高専に入学した理由として高専は就職から有名企業に行きたいから!という人も多くいますよね?実際に一般的な大学生と比較し、高専から有名企業への就職は比較的簡単だと思います。毎年学生数に対して約10倍〜20倍もの求人が届き、有名メーカーやウェブ企業、製薬会社など幅広い企業を志望することができます。

実際に高専からは学校推薦をもらう形で就職が可能なので、少ない面接回数で内定が決まったり、グルディスなどをせずに内定をもらうことが可能な場合もあります! 一般的に高専から就職するメリットは以下があげられます。

  • 有名企業への就職者が多い

  • 若い年齢(20歳)から専門的な仕事ができる

  • 高専で学んだ技術を活かせる仕事ができる

基本的な就活の流れ

本科4年・・・基本的に就活の準備をする時期になります。夏や冬には短期インターンに参加したり、就活イベントなどへの参加をします。基本的に学校で案内や応募などをすることが可能なので積極的に参加していきましょう!

本科5年・・・4年生終盤の春休みから5年生の前期にかけて就職活動の開始です!基本的に学校に求人票が届く企業はこの時期から就活スタートになります。ES (エントリーシート)や面接対策などを行い実際の選考に備えていきましょう!ただ自分自身で企業を探して選考を受ける場合は、4年生の夏休み明けくらいから準備が必要なので、しっかりと準備をしておきましょう。

就活に向けた準備

就活には事前に準備をしておかないといけないものがいくつかあります。ギリギリに準備ができていない!ということがないように、先生方とも相談しながら準備を進めておきましょう!

ES (エントリーシート)・・・ESはしっかりとした自己分析や志望理由が大切になります。自分自身のこれまでの活動や経験をしっかり見つめ直し、自分自身の長所や短所などを理解しておくといいですね!

面接対策・・・ぶっつけ本番で面接!ということがないように練習をしておきましょう。学校で面接対策をおこなってくれる場所もあるかと思います。ただ面接は場数を踏むことが重要になってくるので、友達や先輩などと練習しながらイメージトレーニングができるとよりよいですね!

進学


研究といえば白衣!だけど実際化学系の学生しか着ないですよね。

もっと勉強・研究したい!と考えている方はこちらの進路をとる方が多いのではないでしょうか?高専からの進学には大きく分けて二つの選択肢があります。国公立大学に編入するという形と、引き続き高専に通い専攻科に進学するというパターンです。
今回はこの2点の説明を交えながらそれぞれの長短を紹介できたらと思います!

大学編入

大学編入は一般的に国公立大学の3年次(学校や学科によって2年次)に編入するという方法です。一般的な高校生が受験する共通テストや2次試験を利用することなく、各大学独自の編入試験を受験することで入学することができます。一般的には受験科目や評価方法は学校によって異なってきますが、ほとんどの学校で専門科目とTOEIC、面接を課しています!

大学編入をするメリットとしては以下が挙げられます。

  • よりレベルの高い環境で学習や研究に取り組むことができる

  • 専攻が違う学生との交流が生まれる

  • 留学生なども多い

ただデメリットとして編入生の数がかなり少なくコミュニティを広げるのに苦労することもあるようです。

また学校の進路指導では、一般的に上位の成績を持っていないと大学編入は難しいなどと言われることもあるかと思います。ただ当日のテストや面接、TOEICなどの出来により合格できることもあると思うので、しっかり準備してチャレンジしてみるとよいですね。(ちなみに筆者もGPA1.78/4.00だったけど編入試験合格しました、結局進学しなかったけど。)

専攻科に進学

専攻科というのは本科5年間を卒業後に入学できる2年間のコースです。卒業時には大学卒業相当の学士を取得することができるため、専攻科卒業後に大学院に進学することも可能です!

専攻科進学をするメリットとして以下が挙げられます。

  • 環境を変えずに研究・学習に取り組むことができる

  • 本科在学時の研究テーマを引き続き行うことができる

  • 環境を変えずに進路選択の期限を伸ばすことができる

ただデメリットとしては、専攻科進学者は学生数がかなり少ないため、学内での交流が少なくなってしまうことが挙げられます。また専攻科卒業時には同じ高専に合わせて7年間も在籍することとなるので、環境を変えたい!という方にはおすすめできません。

起業


やる気に満ち溢れてる起業家の図

就職・進学以外の選択肢もないわけではありません。中には優れたスキルを持っていて会社に所属せずフリーランスになる、事業を立ち上げるために起業をするなどの選択肢をとる方もいます。どちらも決して楽な道ではありませんが、「漢なら世界一の起業を作りたい!」と思っている方はチャレンジしてみるといいと思います!一概にこんな人におすすめ!とは言えないですが、

  • 解決したい(他の企業では解決しにくい)課題がある

  • 自分の研究や個人開発の内容を事業化したい

  • エンジニアリングからビジネスサイド、経営など、幅広い業務に取り組みたい

と考えている方はチャレンジしてみるといいですね!学生中に起業してみるという選択肢もあるので何か新しいことに挑戦したい人は是非検討してみましょう。

番外編(高専生活に悩んでいる方へ)


5年という長い在籍。時には迷うことも。

中には、様々な理由から現在高専での生活に悩んでいる方も多くいらっしゃると思います。高専は、中学生のうちから自身の進路を理系に決めて入学する学校です。「思っていた環境と違った」「工学のほかにやりたいことができた」という思いを抱くこともあると思います。

前提として、高専を卒業するとその後の進路選択の幅を広げることができます。前述の進路選択を参考に、高専を卒業した場合と、退学した場合の進路選択を比較して考えるようにしましょう!

退学後の進路として我々の周りの先輩には、パティシエになる、漁師になるなどの、まったく高専と関係のない、自身の興味に沿ったものを取った方もいました。

また、普通科高校に編入ないし再入学し、工学以外の学問を大学で学ぶべく勉強するという選択もあります。通信制の高校であれば、編入も可能ですが、全日制の高校の場合、高専生はカリキュラムの不一致を理由に編入を断られる場合が多いと思います。そうした場合、高校受験をもう一度して、再入学する必要があります。

高専を退学して別の高校に入る場合、

  • 通信制の高校より、全日制の高校の方が、大学受験の情報が多く入ってくる。

  • 全日制の高校では、同じ境遇の友人等ができやすく、切磋琢磨できる環境がある。

以上の理由から、可能であれば全日制の高校への入学をおすすめします。

最後

いかがだったでしょうか?進路選択は自分自身の将来のキャリアにも大きくつながってくるものだと思います。2,3年後だけでなく、◯十年後どのようになっていたいかを考えながら進路選択をしていってほしいと思います。

高専 SPARKLEでは12月からさまざまな進路選択をした高専OB・OGのインタビューなども配信していきます!是非ご期待ください!


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