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『658km、陽子の旅』観た記録と私の解釈

『658km、陽子の旅』
 鑑賞前はTwitterで、この「、(句読点)」なしで調べると、好意的な(もしくは絶賛の)感想しか見えてこなかったらしく、公式の宣伝で、私の好きなイニャリトゥ監督のコメントがあったので、「これは良作に違いない」と、劇場に足を運んだのだが、鑑賞後、たまたま「、」ありで検索すると、こちらのほうが、個人の正直な感想に近いものがちらほらあって、共感できたのはそちらの飾らない批評、ツッコミだった。
 だけどまあ、後者の方法で調べていたら、絶対に観たいとは思わなかった作品だったであろうから、誤って行って、結果的には正解だった。やはり自分の目で観て体験し、咀嚼し、解釈するまでは、わからないものだな、と思う。(解釈したあとでさえ、わかっているつもりのことだって往々にしてある)

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