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短い広告コピーはなぜ「強い」のか?
私が業務の合間にしこしこ書いているこのnoteを会社の新人コピーライターも読んでくれているようで、昨日書いた「キャッチコピーの格助詞止め」記事に対してすぐにこんな感想をくれました。
「格助詞止めで短いキャッチコピーをつくれることは分かったんですけど、どうして短いとコピーは強いんですか?」
今回はこの質問に対して、改めて考えていきたいと思います。
とりあえずAIに聞いてみた
「短いキャッチコピーはなぜ強いのか?」
頭ではいろいろと浮かんでいたのですが、言語化するのが億劫だったのでとりあえずそのまま生成AIに聞いてみました。
Q:短いキャッチコピーはなぜ強いのか? その理由を教えてください。
A:短いキャッチコピーは、商品やサービスの本質を簡潔に表現し、消費者の記憶に残りやすいという利点があります。
1. 記憶に残りやすい
人は、情報過多の現代社会において、多くの情報を短時間で処理しています。長い文章よりも短い文章の方が、一瞬で内容を把握し、記憶に残りやすいと言われています。広告キャッチコピーも同様に、短く簡潔なフレーズにすることで、消費者の記憶に残りやすく、商品やサービスのイメージを定着させやすくなります。
2. インパクトがある
長い文章では、消費者の興味を引く前に読み飛ばされてしまう可能性が高くなります。一方、短くてインパクトのあるキャッチコピーであれば、消費者の目を止め、興味を引くことができます。
3. 共感しやすい
短いキャッチコピーは、全てを説明し尽くすのではなく、消費者の想像力に訴える余地を残します。その結果、消費者は自身の経験や価値観に基づいて解釈し、共感しやすいメッセージとして受け取ることができます。
4. 感情に訴えかける
長い文章よりも、短いキャッチコピーの方が、より直接的に感情に訴えかけることができます。ユーモア、韻を踏む、驚きの要素などを用いることで、消費者の感情を揺さぶり、印象的なメッセージを伝えることができます。
5. 口コミで広がりやすい
消費者は、気に入った商品やサービスについて、友人や家族に伝えることがあります。その際、長い説明よりも、短くて覚えやすいキャッチコピーの方が、自然と口に出しやすく、口コミで広がりやすくなります。
6. 言語を超えて伝わりやすい
短いキャッチコピーは、言語の壁を超えて伝わりやすいという特徴もあります。グローバルな市場をターゲットとしている場合、短いキャッチコピーは、言葉の理解を超えて、消費者にメッセージを伝えることができます。
7. マルチメディア展開しやすい
短いキャッチコピーは、テレビCM、ラジオCM、ソーシャルメディアなど、様々なマルチメディア展開に使いやすいという利点もあります。
8. 制作コストが安い
短いキャッチコピーは、制作コストが安いという利点もあります。長い文章よりも少ない文字数でメッセージを表現できるため、デザインや印刷などのコストを抑えることができます。
「8」はちょっと違う気がしますが、おおむね「なるほど納得」という答えを出してくれました。便利ですね!
そしてこの中で、私が一番しっくりきた答えが「3. 共感しやすい」です。
「行間」を読むことで、人は強い共感を得ることができる。 だから短い広告コピーは、強い。
日本は島国ということもあり、他国と比べ、状況に応じて空気を読むことが重視される「ハイコンテクスト文化」が根付いていると言われています。これは”前提条件”の共有が進んでいるということで、文章読解においても多くの人が「行間を読む」能力を持っている と言ってもいいでしょう。
古来から歌や俳句、詩などを嗜んできたことも、その素養を鍛える土壌になったのかもしれません。日本人はずっと短いコトバの中から周りの情景を想像したり、筆者の心情に想いを寄せることを楽しんできたのです。
ハイコンテクスト文化の中で生きる私たちは、短い文章を「読む」ことで、深い共感を得てきた民族と言えます。私はここに、短い広告コピーが人の心に深く残る理由があると思うのです。
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