最近「ChatGPTみたいな生成AIが出てきましたけど、コピーライターは仕事なくならないんですか?」
という質問をコピーライター志望の学生や若手コピーライターから投げかけられることが多々ありますが、私の答えは常にこれです。
基本的にコピーライターの仕事は「フルオーダーメイド」で、そうそう簡単にフォーマットに落とし込めるほど単純ではありません。
定型文であれば生成AIで事足りますが、「その企業だけ」「その商品だけ」のコピーは生成AIにはまだ創れないでしょう。
とはいえ、未来はどうなるか分かりません。今は難しい「生成AIによるキャッチコピー制作」も数年後には実現するようになっているかもしれません。
生成AIの出現により、未来のコピーライターはどうなってしまうのか?
当の生成AIに聞いてみました。
生成AIにコピーライターの未来を聞いてみた
何だかこちらがコピーライターであることを見越して、気を使ったような回答です。少しイラッとしてしまいましたが、今度同じ質問をしてきた若者にはこう答えようと思います。
専門性の高いコピーこそ、今後は生成AIの仕事になる?
生成AIは、「2050年の未来にはAIが得意な汎用性の高い文章作成に対して、コピーライターは特定の業界や分野に特化した専門性の高い文章を作成することで、差別化を図るだろう」と予測していますが、これはどうでしょう?
私は逆に専門的なコピーこそ、生成AIが創るようになるのではないかと考えています。
例えばマンション広告をはじめとした「不動産広告のコピー」。ある程度フォーマットや業界独自の作法が確立されているので、それらをデータベースとして生成AIにインプットしておけば、立地や不動産の価格、図面や間取り、ターゲットのペルソナなど諸条件を入力するだけで自動でコピーを排出するAIがつくれるのではないでしょうか?(不動産を専門にされていてそうじゃねえよ全然分かってないなという方がいらっしゃったらスイマセン)
最新の薬機法をインプットしたAIがあれば、生身のコピーライターが書くよりも少ないリスクで医薬品のコピーを生み出せるかも?と妄想は広がります。
これらについては2050年、私が現役でコピーライターを続けていたら答え合わせをしてみたいですね。