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IT系・デジタル系資格を経験をもとに紹介

資格マニアの小坂です。
子供のころに英検を取ったり、大学生のころに一般旅行業務取扱主任者(現:総合旅行業務取扱管理者)を取ったり、銀行員時代に銀行業務検定いくつかと宅地建物取引主任者(現:宅地建物取引士)を取得したりと資格マニアです。
その流れで、ウェブ解析士の資格立ち上げや運営に参加してからも主にデジタル系の資格を取っています。
そこで資格の違いを「主観」を元にまとめてみました。

ウェブ解析士

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 ウェブ解析士立ち上げの背景

ウェブ解析士は2010年に開始しました。累積で4万人以上の方が受験しており、個人での受験や企業研修なども多い資格です。
私はこの資格の立ち上げに参加し、運営する一般社団法人ウェブ解析士協会の事務局長を前職で経験し、今も理事を務めています。

関係者でもあるため、資格立ち上げに至った経緯に少し触れます。

私は前職で2000年に江尻さんと有限会社環(2002年に株式会社に組織変更)の設立を行い、2017年3月まで在籍していました。
ウェブ解析やそれを活かしたコンサル、ウェブ制作などを行う会社で、2001年にアクセス刑事、2002年にアクセス刑事Pro、2004年にシビラと解析ツールのリリースも行いました。
その中で大きな衝撃が起きたのが2006年のGoogleアナリティクス登場です。Urchinを前年に買収していたGoogleが無料のツールをリリースしたのです。
当時は機能も初心者向けでしたが、2009年ごろから機能が強化され難しくなりました。またそれに伴い自社で運用していた解析ツールの売れ行きは伸び悩みます。
そういう状況の中でGoogleアナリティクスを用いる案件が増え、コンサルニーズが増える中で、中の人も使えるようにしたいという考えで、講座を始めました。そこから2010年8月に発表されたのがウェブ解析士です。
ウェブ解析士は「テキスト・講座・試験・認定」がセットになっているのが特徴です。
(例えば宅建などは試験団体と登録団体が異なり、講座やテキストは市販という感じで、一般的に資格はそういうことが多いです。ただIT系資格は一体化しているものも多いです。)

 ウェブ解析士になる人

当時は、初級ウェブ解析士、ウェブ解析コンサルタント、ウェブ解析士トレーナーという3つの資格名で始めましたが、すぐに初級ウェブ解析士、上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスターという名前に変更。その後初級ウェブ解析士もウェブ解析士という名前に変わります。

当初の受験者は既に業界にいる方が多く、2013年ごろになるとウェブ担当者の受験も多くなり企業研修も増えてきました。
当初から全国的な受験者が多く、2015年頃には47都道府県での開催を達成しています。
学生の受験も少ないですが存在し、私も大学生協主催や大学主催での講座の講師をしたことがあります。

 ウェブ解析士

ウェブ解析士はウェブ解析士資格の初級向けの資格です。
テキストで事前に学習し、講座を受け(任意)、試験を受けるスタイルです。
テキストは毎年改定しており、トレンドを追うことができます。
初心者の方でもテキストを読み講座を受ければ合格可能な資格ですが、合格率は開始初期よりは下がっています。

【こんな方にお勧め】
・ウェブ担当者(新任・既存問わず)
・広告代理店の営業及び新人
・ウェブ制作会社のウェブディレクター、営業、デザイナ、エンジニア
・ウェブの発注に関わる公務員(特に自治体や外郭団体)
・IT系企業でウェブ以外がメインの方
・大学生

【教材や学習方法、受験方法、その他】
テキスト:PDFで販売
講座:2020年以降はオンライン中心になりましたが、リアルな講座もあり、企業研修も可能です。
試験:オンラインでの受験になります。年末年始の改定時期を除きいつでも受験可能です。またレポートの提出課題があります。
資格維持:年会費とフォローアップ試験の合格が毎年必要になります。
ウェブサイト:公式ウェブサイト

 上級ウェブ解析士

上級ウェブ解析士は2日間の講座です。
実践的に事業分析や流入などの分析を行い、レポート作成やコンサルを行うことを目指します。

内容はハードですが、そこでやったことをそのまま仕事に活かせるので、これからウェブ解析に参入しようという方にもお勧めです。

【こんな方にお勧め】
・ウェブ担当者(1年以上の経験があり今後担当領域を成長させたい方)
・広告代理店のプランナー、ウェブディレクター、ウェブ制作者
・ウェブ制作会社のウェブディレクター
・ウェブ解析を業とする方

【教材や学習方法、受験方法、その他】
テキスト:講座とセット
講座:2020年以降はオンライン中心になりましたが、リアルな講座もあり、企業研修も可能です。
試験:試験や課題があります。課題は多いです。
資格維持:年会費とフォローアップ試験の合格が毎年必要になります。
ウェブサイト:公式ウェブサイト

 ウェブ解析士マスター

ウェブ解析士資格の最高峰で、3つの講座で構成されます。

マクロレポート、ミクロレポート、ロールプレイの3つの講座で、実務能力と教育能力を問われます。

この資格者はウェブ解析士や上級ウェブ解析士の講座の開催や講師をすることができます。

【こんな方にお勧め】
・ウェブ担当者で社内の人材育成を担当する方
・広告代理店で社内の人材育成を担当する方や顧客のトレーニングを行う方
・ウェブ制作会社で社内の人材教育を担当する方や顧客のトレーニングを行う方
・ウェブ解析を業とし、人材育成にも関心がある方

【教材や学習方法、受験方法、その他】
テキスト:講座とセット
講座:2020年以降はオンライン中心になりましたが、リアルな講座もあります。開催数は年に2回~3回と限られています。
試験:レポートやロールプレイなどで評価します。準備はハードです。
資格維持:年会費とフォローアップ試験の合格が毎年必要になります。
ウェブサイト:公式ウェブサイト

SNSマネージャー

 初級SNSマネージャー

【こんな方にお勧め】
・SNS担当者
・広告代理店の営業及び新人
・ウェブ制作会社のウェブディレクター、営業
・ウェブの発注に関わる公務員(特に自治体や外郭団体)
・SNSの運営を受託する会社の担当者
・IT系企業でウェブ以外がメインの方
・大学生

【教材や学習方法、受験方法、その他】
テキスト:PDFで販売
講座:原則オンライン講座です。企業研修も可能です。
試験:オンラインでの受験になります。改定時期を除きいつでも受験可能です
資格維持:年会費が毎年必要になります。
ウェブサイト:公式ウェブサイト

 上級SNSマネージャー

上級SNSマネージャーは実践的な講座により認定されます。

運用企画書の作成、運用ガイドラインの作成、炎上事例やトレンド等関係者で共有するべきことの収集などを実践的に行いますので、講座が終わると自社もしくは顧客のSNS運用をすぐに開始できる(既に行っている場合は改善できる)講座です。

【こんな方にお勧め】
・SNS担当者で方針を決めたり教育を行う方
・広告代理店のプランナー、ディレクター
・ウェブ制作会社のウェブディレクターでSNSも関わる方
・SNSの運営を受託する会社のリーダー
・SNSの運用コンサルを行う方

【教材や学習方法、受験方法、その他】
テキスト:講座とセット
講座:原則オンライン講座です。企業研修も可能です。
試験:各種課題により評価されます。
資格維持:年会費が毎年必要になります。
ウェブサイト:公式ウェブサイト

 チーフSNSマネージャー

【こんな方にお勧め】
・SNS担当者で方針を決めたり教育を行う方
・広告代理店で顧客の教育を担当する方
・SNSの運用コンサルを行うで社内教育や顧客教育を担う方

【教材や学習方法、受験方法、その他】
テキスト:講座とセット
講座:原則オンライン講座です。
試験:各種課題により評価されます。
資格維持:年会費が毎年必要になります。
ウェブサイト:公式ウェブサイト

ウェブ広告マネージャー

 初級ウェブ広告マネージャー

【こんな方にお勧め】
・ウェブ担当者で広告を外部に依頼したり自ら運用する方
・広告代理店の営業やディレクター

【教材や学習方法、受験方法、その他】
テキスト:講座とセット
講座:原則オンライン講座です。
試験:各種課題により評価されます。
資格維持:年会費が毎年必要になります。

ITコーディネータ

【こんな方にお勧め】
・IT/デジタル全般で企業に対して導入支援やコンサルなどを行う方
・企業内でIT・デジタル化を推進する立場にあり、目標から導入プロセスまで関わる方

【教材や学習方法、受験方法、その他】
テキスト:IT経営推進プロセスガイドライン
講座:試験対策講座はそれほど多くはないが開催されている。(私は東京で受けました)
試験:期間を決めて実施される試験に合格することと、ケース研修の修了が要件になります。試験には通常の試験と、一定の資格保持者専用の「専門スキル特別認定試験」があり、後者の方が問題数が少なく合格率が高いです。私はウェブ解析士マスターが該当するのでそれで後者の試験を受験しました。
資格維持:年会費が毎年必要になります。また必要なポイントを取得する必要があります。

クロスメディアエキスパート

ネットショップ実務士

 ネットショップ実務士レベル1

ネットマーケティング検定

ビジネスメール検定




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