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koruri31
2021年8月8日 23:31
水深5mmの珈琲。カップの底の水面。うっすらと惨めったらしく底面にへばりつく苦味。飲み干して仕舞えば、もうこの場所にいる理由がなくなってしまう。だから、最期の一口を飲み干せないまま。熱が逃げていく。きっと、冷めてしまえば美味しく無くなっていくのだろう。それでも私はそれに手を伸ばすことができない。このまま時間が止まってくれないものだろうか。美味しさも、ここにいる理由も
2021年8月5日 23:05
草原の真っ只中に、身体一つでぽいっと放り出されて、「はい、進んでください!」と言われたら、私は途方に暮れるだろう。どっちに行ったら良いのか分からない。立ち止まり、空を見上げて、地面に寝転んで、お昼寝を始めるかもしれない。思い立って進んだ途端に、「あ、そっちじゃないです」と言われたら、ちょっと怒っちゃうかもしれない。その草原に、一本の道があったのなら、それ
2021年8月1日 21:03
子供の頃は、味がないとか食べ応えがないとか何かとケチをつけて嫌っていた、お豆腐。なのに、今年の夏も、お世話になっています。何も悪い事してないのに、勝手に嫌ってごめんね。なんであんなに嫌っていたのか、理由はもう思い出せないんだけどね。今は、君の有り難みを実感しているよ。