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フリーランス女医がキャリアを積み、40代になって「いらなく」なったもの

このところ、医業とブロガー起業という自分の「基盤」がしっかりしている40代、自分軸が盤石になるにつれて、「いらなくなったもの」を羅列すると、大変興味深い結果となりそうなことに気づきました。


2019年より連載を2本もたせていただいております「m3.comメンバーズメディア」新着記事!
医師としてのキャリアとブロガー&毒舌コラムニストとしてのキャリアについて、毒を交えながら展開いたしておりますが、
今回、医師会員に限定公開した内容をそっくりそのままお届けします!


物欲

医業とブログと、自分に自信が持てるようになってからというもの「洋服・アクセサリー・バッグなどが欲しくなる」ことが20代~30代前半に比べると激減したのに驚きました。

かといってオシャレをあきらめたり、女を棄てたり、とかいうことでもなく、
「自分が今持ちうるものを最小限の努力で最大限に魅せる」
という感じです。

なもので、普段も、旅先でも、ショッピングに行く機会は激減しましたし、ブランド物をみても、全くムラムラしなくなりました。

“自分”が出来上がってくるとモノっていらなくなるのかな、と思いました。
まわりを見回しても、ご自身のブランディングが完成された方々が軒並み「物欲が減った」と言っております。

母もその域に達しているようで、旅先でのショッピングは本当にコレ!という、最小限のもののみ、という、実に淡白な感じになっております。それだって、帰ってきてあらためて見直してみると、あー気持ちが大きくなって買いすぎちゃってるなとか思うくらい笑

今むしろ物欲なんかより、食欲と体重がはるかに優っており、20代の時以上に食べている気がする今日このごろです笑


ハイヒール

最近、全く履いてないですねこれ。というか、パンプスも、滅多に履かない。春秋はスニーカー、夏はサンダル、冬はUGGのシープスキンブーツで回してるな笑

100歩譲ってハイヒール履くにしても、もはやヒール3cm以下ですね。機能性、というところもそうなのですが「自分を高くみせたい」的な?気持ちが全くないんですよ。慣れてくれば痛みも出づらくなるとはいえ、スニーカーより明らかに長時間の移動には向きませんからね。
なのでヒールで体も気持ちも持ち上げて、という必要性を、全く感じてないのです。


ブランド物

40になったらエルメスのバーキンを買う!と豪語してましたが、いざ40代になったら、バーキンも欲しくなくなってました。

銀座や旅先でブランドショップを見かけたところで、全然ムラムラこないのです。だって、重いし、内ポケットもないし、容量も少ないし、使いにくい。旅先に持っていくにも、気を遣ってしまうし。わざわざ背伸びしてお高いものを購入して身につける必要性を感じません。

現在は、私と同様、最近食欲が物欲に優っている母から、過去に買い漁った大量のブランドバッグが「これもう使わないからアンタにあげるわ」と、私に「おりてきてる」状態で、そのうちエルメスのケリーもバーキンも、とくに強く求める感情のないまま、気づいたら母から譲り受けてた状態になりそうです。


ばっちりメイク

20代の時こそ、美肌を前面に押し出し、メイクに精を出していましたが、年々薄化粧になっています。
旅先で時間がとられるのも嫌ですけど、これも、そこまで自分の顔を「化かす」必要を感じなくて。
40代になっても素肌のコンディションを維持できていわけですので、なぜそれを隠すのかと。
最近は日焼け止め、仕上げのパウダーと、マスカラ、眉マスカラ、リップのみで出かけています。


高価なスキンケア化粧品

今の美肌をどうキープするか、どんな化粧品が自分に合っているか、見極めることができてしまっている今、化粧品も高価なものに手を出さなくなりました。

万単位のものは、まず買わなくなりましたね。ブログを通じて化粧品のサンプル使用&PRなどもやらせていただいておりますが、ドクターズコスメでなくとも、安価できちんと効果のあるコスメもありますし、月一回ペースで韓国へ行くようになった今は韓流コスメも!

そんなにお金を出さなくても、良いスキンケア化粧品って、意外にもゴロゴロしているものなんですよね。


「ありのままの自分」に満足!

こんな感じでリストアップしたところ、あることに気づきました。
それは、今の自分を「背伸び」させて、お披露目することへの必要性を、年々感じなくなっているということ。


アメブロにて、
週の半分旅する医師、3つのキャリア戦略
【医業に専念 VS 副業OK】ブロガー女医がぶった斬る!
医局人事を思い通りに操作!?若手女性医師の「裏工作」とは​​
などといった記事にて、自分のこれまでのキャリアについては触れてきましたが、「代わりのない存在」を目指し、20代=30代半ばまで医局に属して、医業におけるキャリア構築に「専念」してきました。
自分で言うのもなんですが、医師としてのキャリアはわりかし「無敵感」があると思います。


医局に属していた時期は、当然ながら今ほどは旅に出ておりませんし、稼いだ資金は洋服やブランド物(特に靴!?)、メイクやスキンケア用品にも充てておりました。40になってそれがこんなにも「欲しくなくなる」とは思ってもいなかった。


「四十にして惑わず」とはよくいったもので、フリーランスになって40代を迎えて、不思議なほど他人が羨ましくなくなり、「あれもこれも欲しい」というのがなくなったこと、あれこれ迷うことなく、無駄が削ぎ落とされていくこの感覚にびっくりしています。

ありがたいことに今の職場でも重宝いただいておりますし、今後もおそらく、医師としてなら職選び、しかも自分の望む条件を厳選したうえでの職選びに困ることはありません。その自信と安定感が、自分軸を強めた結果なのではないかと思うのです。


仮にもユニクロ感覚で、高級ブランドを「日常用」にポンポン購入できるレベルなのであれば、今後ブランド服が欲しくなったり、バーキンが欲しくなったりする「かも」しれません。メイクだって、テレビやメディアの露出が増えて「仕事の一部」としてする必要性があれば、また頑張りだすかもしれません。

ただ、仮にその段階になったとしたら、それは特別なことではなく「日常の延長」であって、それ以上でもそれ以下でもないはずです。値段がどうであれ、遠慮も、臆することもなく、日常づかいの延長で、気兼ねなく「使い倒している」はずです。ハリウッドのセレブたちが、美しく、さりげなく、高価なブランドを素敵に着こなしているのは、まさにそれだと思うので。


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編集後記:
編集部の皆様から以下のコメントいただいております✨

Kさん

”ヒールが手放せない30代女性として、今回の記事は本当に刺さりました。40代になった時、橘田先生のように考えられるよう今から頑張ろうと思わされました。
私と同じように、この記事から活力をもらえる女性の先生は多いと思います。”

Tさん

年齢をそれなりに重ねてはいるものの、先生のような境地にたどり着くにはまだ遠いようです。自信と安定感、もっともっと積み上げていきたいものです。

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