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社会的変化がファッションと哲学に与える影響:60年代〜70年代のアメリカと古代ギリシャ


こんにちは。スラット是永です。
普段は高円寺の古着屋スラットで商品の仕入れをしております。

イントロダクション

社会的変化と個人や文化の進化は密接に関連しています。今回は、60年代から70年代のアメリカと古代ギリシャのアテネについて。どのように社会的な変化がファッションや哲学に影響を与えたのか?共通点を探りつつ、それが現代にも当てはまるのでは?という所まで話を進めてみます。


アメリカの60年代〜70年代

社会的背景

60年代から70年代にかけて、アメリカはシビルライツ運動、女性解放運動、そしてベトナム戦争といった多くの社会的運動と出来事に揺れました。シビルライツ運動とは、人種差別をなくすための運動であり、ベトナム戦争はアメリカが北ベトナムと戦った戦争です。

ファッションと価値観

これらの社会運動や出来事は、当然のことながらファッションにも影響を与えました。反戦や平等を求める若者たちは、自由で個性的なスタイルを通じてそのメッセージを表現したのです。

アメリカの60年代〜70年代のメンズウェアの特徴と変遷

60年代のメンズウェア

60年代初頭のメンズウェアは、50年代から続く保守的なスタイルが主流でした。スーツはシングルまたはダブルブレストで、テーパードトラウザーやフェドラハットといったクラシックなアイテムが一般的でした。しかし、1960年代が進むにつれて、社会の変革に伴い、ファッションも徐々に変わり始めました。モッズファッションやビートルズに影響を受けたスタイルが登場し、よりカジュアルなアイテムが流行しました。

70年代のメンズウェア

70年代になると、メンズウェアはさらに多様化しました。ヒッピー文化の影響で、エスニックなプリントや大胆な色使いが一般的になりました。ディスコブームとともに、シャイニーな素材や華やかなデザインも流行。特に注目すべきは、フレアジーンズやプラットフォームシューズといった、シルエットを強調するアイテムが大流行した点です。スポーツウェアも人気で、トラックスーツやポロシャツが広く受け入れられました。

60年代と70年代の差分

60年代はまだ形式的なスタイルが多かったのですが、70年代にはカジュアルウェアとフォーマルウェアの境界があいまいになり、自由なスタイルが許容されるようになりました。社会的にも、60年代はまだ伝統的な価値観に囚われていた部分が多かったのですが、70年代には反骨精神や個性主義が高まり、その影響が明確にファッションに表れています。

古代ギリシャとの共通点

 時代と国が急激に変わりますが、古代ギリシャのアテナについて書いてみます。
古代ギリシャ、特にアテネは、スパルタ(アテネと同じ都市、国)との対立やペルシャ戦争など外的なプレッシャーに直面していました。これがアテネ市民に自分たちの価値観や社会構造について考えさせ、哲学や文化が花開いた土壌を作りました。ソクラテスやプラトンなどの哲学者が思想や倫理について問題提起をし、その影響は当時のアートやファッションにも表れたとも言われているそうです。
 つまり、外的な圧力や社会的変化が、人々の内面や文化に影響を与えるという点で、60年代〜70年代のアメリカや現代の日本と通じるものがあります。

現代の日本

現代の日本も、経済の停滞や少子高齢化、グローバリゼーションの影響など多くの社会的変化に直面しています。これらの変化が、新しい価値観や表現方法を生む可能性があります。話が飛躍する様ですが、60〜70年代のアメリカ、古代ギリシャ・アテネと共通する部分がある様に思います。

ビンテージ古着と自己表現

70年代の若者がそうであったように、現代でもファッションというのは自分のアイデンティティを表現する方法の1つです。

特にビンテージ古着は、過去のスタイルや文化が反映されている一方で、それらを独自の方法で解釈やアレンジすることで、新しい自己表現が生まれる可能性を秘めています。古着を積極的に取り入れることで、現代人は歴史的な価値観や文化に触れ、それを自分自身のスタイルや価値観に織り交ぜることができるのではないでしょうか?それによって、変化の早い時代に「自分らしさ」を確立していくきっかけになるのではないでしょうか?

まとめ

社会的な変化が大きな影響を与えるのは、ただの偶然ではありません。それは60年代〜70年代のアメリカ、古代ギリシャ、そして現代の日本にも見られる普遍的なパターンです。このような変化の中で、私たちは新しい自分自身と向き合い、新しい文化やファッション、哲学を生み出すチャンスに恵まれています。その機会をうまく活用するために、ビンテージ古着の面白さが有効であればいいな…と思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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