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プロローグ 僕の出身校は、仙台の丸善と金港堂だ。

ぶっ飛んだプロローグである。

度肝を抜かれた。

ほんとかよ?と何度も思った。

ここだけでもいいから読んでみろと、思わず子供たちに読ませたこともある。

その過程があるからこそ、この言葉がさらに重みをもつのだが、ここでは控えめに、この大好きな言葉の引用だけにとどめておこう。

 でも、結果として今なら断言できることがあります。

 あなたの人生で、これから先に起こる未知の難題に対するすべてのヒントは、すでにどこかの誰かが本に書いてくれているということです。

千田琢哉『新版 人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。』

ただし、ここで注意しなければいけないのは、あくまでもヒントであって、答えではないということだ。

答えを1000円前後で与えてもらおうとするのは、さすがに虫が良すぎるだろう(笑)。

ハリーポッターで、呪文の名前は忘れてしまったのだが、守護霊の?呪文を使えるものがあった。あるいは『HUNTER×HUNTER』で幻影旅団の団長クロロの念能力。

本を読んでいると、似たようなことが起こる。

あ、この場面は、あの本で読んだこれだ。その場面にはどの本で読んだか忘れたが、あれが使える。自分ではたどり着けなかったであろう、武器が使えるんだよ。

これはすごいよ。

このことがピンとこない人ほど、読んでみてほしい。

まあ、経験上、ピンとくる人ほど、こういうの、読むんだけどな。

おまけ。こっち先読んでいたら、感動は減じていたかも(笑)。ああ、無知って素晴らしい。

「くだんないことで悩んでいるのは確かだけど、あなたの悩みの実体は、手を替え品を替え、たくさんの小説に書かれているのよ。もちろん、どんな文豪も、射精の瞬間には、そんなこと忘れてるでしょうけどね」

山田詠美『ぼくは勉強ができない』

そんなこと考えてたら、確かに射精できません。

ここには書いていないけども、千田琢哉さんが大学4年間で1000万円分1万冊以上の本を買って読んだなかでは、ジャンルとしては小説が一番多かったそうです。


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