土屋

土屋です。 1人でも多くの人のきっかけになれる人生とより「キョウダイ」な社会を。

土屋

土屋です。 1人でも多くの人のきっかけになれる人生とより「キョウダイ」な社会を。

最近の記事

(2通目)劣等生の父から生まれてくる君へ

妻が妊娠しました。 心臓病の手術で1週間昏睡状態だった頃に分かったそうです。 何が起こるか分からない人生です。 彼が大きくなった時に、この世に僕も妻もいないかもしれません。 そんな時に僕や妻の生き方・考え方を知ってほしいと思い、手紙として残します。 ----------------------------------|||---- 2通目 二つ目に、君におぼえておいて欲しいものは、この世で絶対的、何があっても変えられないものについてのことだ。 君は何年かこの世で

    • (一通目)劣等生の父より生まれてくる君へ

      妻が妊娠しました。 心臓病の手術で1週間昏睡状態だった頃に分かったそうです。 何が起こるか分からない人生です。 彼が大きくなった時に、この世に僕も妻もいないかもしれません。 そんな時に僕や妻の生き方・考え方を知ってほしいと思い、手紙として残します。 ----------------------------------|||--------- 一通目 まず、君に伝えたいことは人間の仕組みについてのこと。 これから君は、何かに夢中になったり、何かにつまずいたり、誰か

      • 東のオアシス、西のオアシス

        東のオアシスには800人ほどの人たちが暮らしている。 東のオアシスに住むにはひとつのルールを守らなければいけない。 「自分の幸せのみを切に願い、ひたすら自分が楽しく、過ごしやすく生きるために、自分を幸せにしてくれるものだけを探していきなさい」というルール。 一方、西のオアシスには200人ほどの人たちが暮らしている。 東のオアシスと同じように西のオアシスに住むにもひとつのルールを守らなければいけない。 「他人の幸せを切に願い、ひたすら他人が楽しく、他人が過ごしやすく生

        • 苗を植える

          はじまりは小さな苗だった。 様々な人がうずまく地方の町。 誰も気にも留めなかった場が、人々が少しずつ変わり始める。 まきよしの話 まきよしはもうこの世にはいない私の祖父である。彼は、おそらく先祖代々、この土地で暮らし、苗を植えていた。近くの林や森には、様々な果樹を植え、近くの畑には野菜をたくさん植えていた。僕が強く憶えている彼のエピソードとしては、とうもろこしの肥料に自分の糞尿を使っていて、祖母にカンカンに怒られていたことだ。まだ、僕の少年時代は、汲み取り式のトイレも多

        (2通目)劣等生の父から生まれてくる君へ

          苗を植える人

          はじまりは、小さな苗だった。 様々な人がうずまく地方の街、 だれも気にとめなかった場、人々が 少しずつ変わりはじめる。(予定) げんきの話  高校を卒業して以来なので、7年ぶりかな?7年ぶりに僕は生まれ故郷に帰ってきた。久しぶりに帰った故郷、それは全く変わっていた。街中は移住者によって、活気づけられて、おしゃれな街がそこにはあった。僕が育った山の方はどうなっているだろう?少しワクワクしながら、実家に帰る。唖然とした。祖父が亡くなり、手入れをする人がいなくなった里山は鬱蒼と

          苗を植える人

          25歳、心臓病になる

          同じような状況で日々考え、動き続ける方の一助になれば幸いです。 25歳が心臓病(大動脈閉鎖不全症)と診断され、手術に至るまでの詳細です。 2024年1月19日(25歳)、就職にあたっての健康診断を受ける。診察終了まで特に何も指摘されなかったが、帰る寸前にもう一度心臓の音を聞かせて欲しいと言われ、何度も首をかしげながら、神妙な顔をされる。その時に心雑音を指摘される。この時に、近隣の総合病院での精密検査を勧められ、1か月後に総合病院を予約する。 2024年2月19日、総合病

          25歳、心臓病になる

          さいご。わたしたちは知らないうちに誰かを救っている⑤

          土屋肇 教員(25歳) 物心がついたときから、世界に違和感に近いものを感じていた。 子どもも大人も自分自身を窮屈な枠に当てはめて、日々を苦しみながら生きているのではないか。 3歳、世界の広さをこの手でこの目でこの耳で確認したくて、手に靴をはめて、世界と言う大海に踏み出す決断をした。(出航して、5分で捕らえられたが。) 7歳、小学校に転校生がやってきた。都会から来たという彼女は、登校してから帰るまで、朝から晩まで大声で泣いていた。しばらくすると、持ち前の行動力、優しさで

          さいご。わたしたちは知らないうちに誰かを救っている⑤

          よにん、ごにんめ。私たちは知らないうちに誰かを救っている。

          よにん、ごにんめ 土屋明子・善太夫妻 「弟が駅前でスナックをするらしいから、応援してあげよう」 朝起きると、唯一同居している長男大吉が理解できない一言を発した。 息子は三人いるが、大吉が言っている弟というのは、間違いなく三男のことであろう。 思えば、三男は生まれた瞬間から突拍子がなかった。 生まれるときも、陣痛が始まるでもなく、なんの前触れもなく突然生まれた。 目を離せば、手に靴をはめてどこかに消えたり、 入園式では周りの子は整列しているのに、一人ブロック遊び

          よにん、ごにんめ。私たちは知らないうちに誰かを救っている。

          さんにんめ。私たちはしらないうちに誰かを救っている。

          土屋大吉(29歳)工場責任者 朝起きると、久しぶりに兄弟のグループlineが動いていた。弟からだ。(グループ名は株式会社キョーダイである。) 「兄ちゃん、お酒好きだったよね?スナックしようよ。」 またいつもの弟のほら吹きが始まった。 めんどくさいから、とりあえず、当たりさわりのない返事をしておこう。(真ん中の弟はめんどくさいから既読すらつけていない。) 「ええやん。社長よろしくお願いします。」 二年前は突然、「蒸留所を作ろうぜ。」と持ち掛けてきた。 突拍子もない

          さんにんめ。私たちはしらないうちに誰かを救っている。

          ふたりめ。私たちは知らないうちに誰かを救っている

          福徳緑音(25歳)市役所職員 突然、幼馴染からlineがきた。 幼馴染と言っても、お互い友達とは思っていない。小学生の時にたまたま転校した学校に彼はいた。(そして、彼の兄とは縦割り班が一緒だった。) 中学まで同じ学校であったし、高校も隣。挙句の果てには大学まで一緒な幼馴染だ。(大学が同じと言っても彼は浪人をしたので、後輩である。何度もいうが全く仲良くない。また、どんな偶然か彼の妻と私は同名である。) 「地元でスナックみたいな人がつながる場をつくりたいんだけど、力を貸し

          ふたりめ。私たちは知らないうちに誰かを救っている

          ひとりめ。私たちは知らないうちに誰かを救っている

          土屋緑音(24歳)カフェ店員 この春、新卒で入社した会社を退職した。 広島という遥か遠くの地からIターンした私を快く受け入れてくれたこの会社には大変深く感謝している。 なぜ、そんな会社をやめたのか、それは夫の仕事の転勤である。 私の夫は何を考えているのかわからないことで昔から有名であった。 突拍子もなく、突然とりつかれたように何かを始めて、周りを振り回す。 今回で振り回されるのも3万とんで234回目だ。 去年の夏、突然「日本の未来をつくるのは子どもである」と言い

          ひとりめ。私たちは知らないうちに誰かを救っている

          僕らのいる「世界」はひとつではない

          100年ほど前に、ユクスキュルさん(生物学者でしたっけ?)は言いました。 「生物の全ては独自の感覚器官をもっていて、たとえ同じ環境にいたとしても、その環境を全く異なる像・状況として知覚している。個別の生物が個別に認識しているそれぞれの世界の像を❛環世界❜とよぶ」 これは人間にも当てはまる。 ある一つに出来事がある。例えば、大学受験に落ちた。 Aさんは大学受験に落ちたことに対して、「一年間勉強する機会をいただいたってことだな。これまで勉強なんてまともにしたことがなかった

          僕らのいる「世界」はひとつではない

          人は出会ったものでできている

          "人は出会ったもので出来ている"とよく耳にします。 これまで出会った人、読んだ本、経験したこと、これまでの全てが今現在の自分を構成しています。 これまでの全てがなければ、今はない。全ては地続き。 これまでがあるから、これからがあるともいえます。(当たり前か。) こう考えると、これまでの全ては自分にとってなくてはならないものだったと確信できます。 自分の人生で言えば、初恋のあの子に振られた事、大学受験で浪人したこと、就職活動で何十社も面接したこと、当時は「なんでこんな

          人は出会ったものでできている

          花束

          生きるって、とっても不思議なことですよね。 生きることを何かに例えるとあなたなら、何に例えますか? ジョブズは点と点(有名なスピーチありますね。)だったり。 パズルのピースを集めることと考えている人もいます。 僕は花束を創っていく過程が「生きる」ということなのかなと考えています。 花束って、お花が何本も束になって出来ています。一本一本もそれぞれ美しいですが、それらが一つになることでその美しさは何倍、何十倍にもなります。 1種類の花で作られている花束、色々な種類の花

          運を引き寄せる人の話

          運が良いと言われている人に出会うことがあります。 「あの人は本当に恵まれているよね。」「あの人は運が良くていいね」なんて言われたりしている人です。 とかく、そういう方は上機嫌でいるような気がします。 自分が人生で出会った中で3本の指に入るほどの強運の持ち主、私の母、A美に聞いた運を引き寄せる話をシェアしたいと思います。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 僕の名前は「ゲンキ」、特にこれといった能力も資産もない、しがないサ

          運を引き寄せる人の話

          幸せを呼ぶ四つ葉のクローバー

          小さいころ、名作野球漫画「タッチ」に憧れていた。 達也と和也と陽子が出てくるあれだ。 憧れていた理由は弟が果たせなかった志を兄が果たすストーリーがかっこよかったからだ。 小さいころ、僕は母によくこんな話をしていた。 「なんでもない普通の僕らだけど、兄弟の誰かが大病を患うようなストーリーがあったら面白い人生になるかもしれないね。」 そのたびに「縁起でもないことを言うのはやめなさい」と母は叱った。 𠮟りはするけれど、その母の顔はそんなことは起きないから大丈夫と言ってい

          幸せを呼ぶ四つ葉のクローバー