応援するにも、されるにも、タイミングが超重要って話

こんにちは、このはです。

一年以上前ですが、尊敬している、ある先生のウェブセミナーに参加した時の事です。

当たり前の事だけど、あらためて腑に落ちた、というか・・・

とても心に残ったので、お話しようと思います。

音声派の方はこちら↓

stand.fm

その時のセミナーはオープンな感じで無料セミナーだったんですね。

私はもう開始前にはペンとメモ用意して準備していましたし、おそらく、多くの方が同じように、先生のお話をしっかり聴こうと思って臨んでいた事と思います。

で、ウェブセミナーだから、コメントとかもどんどん書き込めるんですよ！

盛り上がりますよね！

私はメモをとりたかったので、最初と最後の挨拶しかしていませんでしたけど、たくさんの方が気づいた事や質問を書き込んでいけるんです。

そのコメントも、すごく勉強になるんで、目を通していたわけですよ。

するとね、一言こう書き込まれていました。

「死にたい」

え？　それここで書き込むの？

びっくりして、二度見しましたからね？？

いくら無料といえど、

多くの人が事前に準備をして、

真剣にセミナーを受けて、

コメントだって、意見や質問等のアウトプットですごく盛り上がってる時に・・・

それ今言う？！

で、当然、みんな無視しますよね。

死にたいってコメントした方(仮にAさん)に対して、当然ですが快く思わずに、「だからなんだみたい」なコメント返してる人もわずかながらいましたが・・・

みんな基本無視です。

先生も無視してます。

セミナーはね、多分2時間半ちょっとくらいでした。

その約2時間半、Aさんはコンスタントに、そういう事を書き込んでいました。

・死にたい
・自分は何やってもダメ
・つらい 

などなど・・・

つまり、Aさんは助けてもらいたいんですよね。

セミナーで、みんながやる気がある。

前向きな人たちが集まる場所。

それがウェブ上だったとしても、ものすごいポジティブなエネルギーに満ち溢れているから、

そこにいけば！

それだけエネルギーあるなら！

「誰かが”目に見えない何か元気がでるもの”をわけてくれるだろう」

・・・って思ってたんでしょうね。

コメントで「元気出して」とか、

「そんなこと言わないでみんな味方だよー」

みたいな感じで。

頭ではそう思ってなくても、根底ではそう思っていたと思います。

でも現実、いざエネルギーもらおう（奪おう）としたら、

貰えるどころかひんしゅく買うし、無視されるっていう状況なんですよ。

でもAさんの何がすごかったかって、

2時間半ずっとコメントし続けた事なんですね！

しかも、徐々にですが、ちゃんとした文章になってきてたんですよ！

もちろん、メインはセミナーなので、Aさんもセミナー聴いてるって事なんですけど。

面白いのが、Aさん、最終的に、明確な質問をしたんですよ。

それまで”主語がないネガティブな一言”みたいな感じだったのに、

終盤に近付くにつれて、だんだん言葉が形になってきて、最後は・・・

「どういう考え方したら目の前の事を楽しめますか？」

みたいな、質問内容まで覚えてないんで適当ですけど(;^ω^)

（こんな感じの質問の仕方だったと思う）

すごくないですか？！

最初は元気をもらおう・奪おう・構ってもらおう！ってひたすらコメントしてた人が・・・

2時間半の中で徐々にコメント内容が形を持ってきて、

最終的にはちゃんと返答ができるような質問をしていたんですよ！

そして、先生は終盤でAさんの質問を取り上げて、ちゃんと答えてくれたんですね。

この一連の流れはいろんな解説ができると思うんですけど・・・

私の解釈としては、

・Aさんは最初はやる気も生きる気もなくて、心の中がカッスカスだった

・満たされたくて、構って欲しかったけど、これではうまくいかないという事をセミナーでガン無視される事で体感した

・気づいた事でセミナーを受ける姿勢が（おそらく）変わった

・セミナーに参加してみんなのコメントみてるうちに、先生や一緒にセミナー受けてるみんなの熱気、エネルギーに感化された

その場の空気（雰囲気）を体感したから最終的にちゃんとした質問が出来るくらいの気持ちまで持ってくる事ができたんだと思います。

これがAさん側の解釈ですが、それと並行して、

ほぼ全員が、ちゃんとAさんを無視してあげる事ができたから気づけたのだと考えます。

たとえば、Aさんが死にたいだの何だの言っている時に、

セミナーがメインにもかかわらず、Aさんがかわいそうだからって、気にかける人が沢山いたとしたら、Aさんはこう思うと思います。

「あ、この方法で元気貰えるんだな」

そうすると、一時的には気が紛れて、少しは満たされるかもしれません。

でも、この方法で慰めてもらう、いわば”エネルギー充電”するのは諸刃の剣なんですよね。

元気がない時、エネルギーが枯渇してる時は”人に甘えて分けてもらえばいい”っていう考え方が定着しちゃうからです。

それって、ぶっちゃけ負のループですよね・・・

Aさんは一人で何もできず、

自分は何も提供することなく、

不幸な自分を演じていれば誰かが助けてくれるっていう・・・

自分は何もしてないのに、利益を得るような行為。

これって絶対にどこかで反動がきます。

最初は構ってもらえても、絶対にみんな離れていきますよね。

みんながAさんのコメント無視してくれた事で、

Aさんはこの事に気づいたんですよ！

”不幸を演じてるだけでは何も変わらない”

そして、そんなAさんを見計ったかのように、先生が質問に答えてくれたんですね。

先生も、もちろん、Aさんの事は最初から気づいていたと思います。

でも、Aさんの変化を見計らって、

今ここ！

この一歩で変わる！

そんなタイミングで質問に答えて、ものすごいパワーを送ってくれたわけです！

人を助ける時って、その人をどのタイミングで助けるかによって、相手のその後の人生が大きく変わります。

今助けたら、その人は今後どうなって、周りにどんな影響を与えるのか？

これを考えた上で、先生はあえてそのタイミングでAさんの質問をとりあげて回答をしていたんだなって思いました！

この一連の流れで、人を助ける応援するにも、助けてもらう、応援されるにも、タイミングがかなり重要だなって改めて感じましたね。

今回の場合は、Aさんが自分で気づいて変わろうと一歩踏み出したところで先生は助けてくれたわけですが・・・

もし、Aさんが最後まで死にたいだのなんだの言ってたら絶対に無視してたと思うし、なんなら運営側にブロックされていたかもされませんよね。

でも先生もスタッフさんも、セミナー参加の皆さんも、Aさんの事、信じてたわけです。

だからあんなコメントしてても、最後までブロックされずに変わる事ができたんですよね。

タイミングに加えて、その人を信じるって部分が欠けていたら、そもそもタイミングもなにもなかったんだろうなと思います。

実際は、みなさんどんな気持ちだったかはわかりません。

私が外から見ていてそう感じたというだけなので・・・

実際は違うのかもしれませんが、私はAさんのこの変化の流れと先生はもちろん、みなさんの対応がすごく心に残ったし、勉強させていただきました。

どのタイミングで助けたらその人やその人の周りの人たちの人生がより良くなるのか？

見極める事も実行する事も簡単ではありませんが(;^ω^)

先生のように助け、Aさんのようにここぞという時に応援していただけるよう精進いたします！

このお話が、”誰かを助けたい”、”応援したい”と思っている方や、”助けてほしい”、”応援してもらいたい”と思っている方の参考になればと思います。

ちなみに、Aさんの成長過程に集中しすぎて、セミナーの内容はあまり覚えていません！

残念！！！

それでは今回はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【このは】

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