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23-2 梅すだれ 肥後の国

ヤズは庄衛門と同じ年ということもあって、魚を売ったあとも帰らず庄衛門の脇で話し続けることが多い。忙しく頭の中で計算をする庄衛門はいつもは聞き流してやり過ごしていたが、今度ばっかりは違った。「なんで潰れたと?」と魚を数える手を止めてヤズをじっと見るものだから、ヤズはここぞとばかりに話し始めた。

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