考える家事と考えない家事 -考えない仕組みを作る‐
我が家は共働きで、2人とも定時帰りをデフォルトとし、家事・育児を分担している。
ー数年前ー
私は爆発寸前だった。大抵私の方が早く起き、遅く寝て、夜泣きにも対応し、夫には休日に趣味を楽しむ時間があっても、私にはない。
夫は、家事・育児をよく担う方だろう。しかしながら、どこか自分の仕事とは思ってないところがあり、楽な方に逃げている。「主体性」がないのだ。
そんな時、「育児中の共働き夫婦のためのセミナー」をみつけた。
私は夫を引き連れて参加した。夫と妻のどちらがどれくらいの割合で家事・育児を負担しているか、計算するシートをそれぞれ事前準備した。
計算シートで計算した負担割合は、私65%,夫35%であり、それぞれ個別に計算した結果はほぼ一致していた。
一方、参加した大多数の夫婦の負担割合いは、妻80%,夫20%であった。
35%の負担割合の夫は「やはり僕はよくやっている」と、私の思惑は裏目にでて帰宅する事となった(泣)。
考える家事と考えない家事
シートの計算結果での私の負担割合は65%であったが、実感としては80%くらいである。
なぜ、実感がもっと高いかというと、作業的な事柄と、考える事が必要な事柄は、負担感が違うからだ。夫が対応している35%のほとんどが毎日のルーティンワーク(=考えない家事)である。
園からのお便りを見て必要な物を準備したり、予定を調整したり、成長や季節に合わせて必要な子供服を取り揃えたり、などといった諸調整や突発的な事柄、考える事が必要な家事はほぼ私が対応している。
夫がよく聞く「何か買ってくるものない?」も正直逃げである。
買ってくるものを「考える」事から逃げているのだ。
夫が相談なくおもちゃを買ってくる。それらの収納場所を検討、収納する仕組み等を考えるのは私なのだ。
考える事を減らす仕組み作り
育児の効率化はとても難しい。
苦労して履かせた靴下を、次の瞬間には脱いでいたり、ボタン1つはめるのにやたら時間がかかったり。こちらが対応方法を学んだ!と思った時には、既に子供が成長しており、別の課題が噴出してたりする。
家事を効率化させ、可能な限り考えない事で楽に作業でき、誰にでも対応できる仕組みを考えてみた。
課題感があり爆発寸前の私が、可能な限り上手くいく方法を考えている事、これまたモヤモヤである。しかし、私は仕組みを考える事が多分好きなのだ。
痛みを伴う話し合いと子供の成長が解決、家族として成長
結局、何度かの大喧嘩を経て、今の負担感はほぼ半々感である。それらは仕組みを見直し、大喧嘩を経て理解しあったところもあるが、子供が成長した事も大きい。やはり、意思疎通ができるようになり、自分で少しは動けるようになると、グッと楽になった感がある。
結婚当初も結構喧嘩してたが、育児が始まりまたまた大喧嘩、そして今は落ち着き、家族としてお互いに成長していると実感、愛は育まれている。