窯垣の小径と初めてのころきしめん 瀬戸旅行②
瀬戸はいわゆる観光地ではないので、二泊して「時間が余るかな?」と心配していた。焼き物の施設を見て時間が余れば宿泊していたゲストハウス、ますきちで過ごそうと思ったが、あっという間に時間は過ぎていった。
旅行二日目の朝、ますきちを出発し商店街を抜けて瀬戸・ものづくりと暮らしのミュージアム(瀬戸民藝館)まで歩く。瀬戸の街は瀬戸川と商店街が目印になり、初めてでも散策しやすい。
次に向かった窯垣の小径では資料館ボランティアのおじさまが熱量高めに瀬戸の焼き物の歴史を説明してくださる。「陶器と磁器の違いは?」「招き猫が上げている右手と左手の意味は?」と時折クイズ形式。
あらゆるものが焼き物で作られていた時代もあったそう。「家にあった陶器の重箱を捨てなければ高価になったのになぁ」と悔しそうな顔。暑い中、窯垣の小径、宝泉寺を小一時間ほど案内してくださり勉強になった。
ランチはますきちで教えてもらったうどん屋、賀登光本店へ。いかにも町のうどん屋という雰囲気。メニューにころうどん、ころきしめんと書いてあるのにビックリ。ころって何だろう?
お店の方に聞くと、ころ=冷たいという意味とのこと。冷たい麺類の欄にあるのに、ころがつくのは面白い。天ころきしめんを美味しくいただいた。うどんが好きなので、近くにあったら通いたいくらいだ。
深川神社に行く途中にある宮前地下街からは初めて訪れた観光客が気軽に触れられないディープさが垣間見えた。まだまだ瀬戸は奥深い。旅の醍醐味は、新たな発見と地元の人とのコミュニケーション。そう改めて感じて、瀬戸を後にした。
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