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ドアーズはジム・モリソンだけが凄い訳では決してない!

60年代に活躍したアメリカのロックバンド「ザ・ドアーズ」をご存知ですか?と言っても僕は73年生まれなのでリアルタイムでは知らないんですけど。

僕がドアーズを知ったきっかけは、何処かの本屋だかレコード屋だかで買ったCDなんですけど、これが当時は著作権が緩かったのか何なのか、正規のちゃんとしたアルバムではなくて1500円で20曲くらい入っている謎のベスト盤でした。よく高速道路のサービスエリアで売ってる様なやつです。収録曲の殆どは1stアルバムと2ndアルバムでブレーク・オン・スルーから始まりジ・エンドで終わります。僕はこのCDが大好きで何度も聴いていました。

それでドアーズにハマっていき、極めつけはオリバー・ストーン監督の映画でした。その名もまんま「The Doors」

これはヴァル・キルマーさんがジム・モリソン役、カイル・マクラクランさんがレイ・マンザレク役、メグ・ライアンさんがパメラ・カーソンさん役です。中でも特筆すべきはヴァル・キルマー演じるジムです!もぅ〜そっくり。俳優さんって凄いなぁと思います。というか寧ろ本物のジムモリソンよりハンサムかも知れません。

とにかくリアルタイムでドアーズを知らない自分にとっては、本当にこの映画こそドアーズでした。本物のドアーズって活動期間が短いからか、トラブルメーカーだからかあまり映像が残っていない気がします。少ないんですよね。

でですね、この映画でも描かれているんですけど、ドアーズってジム・モリソンだけが注目されがちなんですけど、それは大間違いです。

レイ・マンザレクのオルガンはもちろん素晴らしくてドアーズサウンドの要となっています。

ギタリストのロビー・クルーガーのスタイルもユニークで、恐らく彼はピックを使いません。右手のフィンガリングもフラメンコギタリストの様で独特です。それに"ハートに火をつけて"等多くのシングル曲の作者でもあります。

そしてドラムのジョン・デンズモアさん。彼は完全にジャズドラマーですね。ジャズスタイルのロックバンドのドラマーとしては先日亡くなられたストーンズのチャーリー・ワッツさんが有名ですが、ジョン・デンズモアさんはチャーリーさんよりもロック色が薄い…殆どジャズドラマーそのままというスタイルです。

そしてボードレールやランボー、ハクスリー等に影響された"詩人"ジム・モリソンの詩と声とパフォーマンスが加わるのですからもう最強です。

実は僕はドアーズというバンドは、詩人+オルガンジャズトリオだと思っています。このスタイルが後にレイ・マンザレクとマイケル・マクルーアさんとのユニットに発展して行ったのかな?とも思えますし…。

もしジム・モリソンを早死にしたワイルドなロックスターで、その所属バンドとしてしかドアーズを捉えていないとしたら、それは実に勿体ない事です。


僕の曲でドアーズを彷彿とさせる曲もよろしく!



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