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日本人の良さは大事にしたいけど、変えないといけないこともある

相変わらず、日本人のビジネスパーソンに多い会話。

“そう思っていました”

だったら、先に言えばよいでしょう。
流石に、部下以外にはなかなか言えないが、
それでも本音では、私は相手かまわず、今でも言いたくなる。
そう思っていたなら、最初に言ってもらえれば、色々とお互いに楽になる。回り道も減る。
無意味な表面上の付き合いもなくなる。

とは言え、なかなか、ストレートに言えるものではないので、できるだけ、初対面から本音を聴くように頑張っている。

その点、海外の人は楽である。
最初から本音が多い。
自慢ではないが、私は、たどたどしい英語で米国人の弁護士と食事していて、近藤さんは、ストレートシューターですね。と言われて、妙に嬉しかったことを今でも思い出す。
もう十数年前のベトナムでのことだ。

空気を読む、世間という存在のある日本で生まれたときから長い間暮らしていると、
直接会話しなくても、阿吽の呼吸で通じる世界がベースにあると思う。

そういう話は世間でも枚挙に暇がない。
ビジネスでも奥深く浸透している。
もちろん、これが日本の良さだったりする。私もそう思う。

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長い間に渡り、日本のビジネスは世界稀に見る内需主導の経済発展を成し遂げた成功体験がある。だから、日本人同士のビジネスは、はっきり言う必要もなかった。

慮るという言葉が象徴するように、相手の心情や言いたいことを察することが出来る人が日本では仕事ができる人という印象も強い。

私は、日本人の良さとして決して否定はしないが、今や変わりゆく世界に日本人が通用しなくなるのではと危惧している。

急速に、地球はとても身近な存在になりつつある。世界は一つにつながっていく。
日本国内だけに目を向けても、外国から日本に来て働く人がどんどん増える。
これからは、日本人同士のコミニュケーションだけでは、経済的発展どころか世界への貢献などできようがない。
いつまでも資金力で欲しいものを手に入れている時代ではない。

自分で言うのなんだが、私は人に一倍気を遣う。
だから、新人の頃は右も左も分からない中、仕事に関しては自分の意見など言いようがなかった。一方で、会社の雰囲気とか楽しいかつまらないかの、実に単純な事はハッキリと言い過ぎて、先輩や上司からしょっちゅう怒られたものだ。

仕事の考え方、やり方で今でも忘れないないことがある。
私が駆け出しの頃、大学の先輩でもある、会社の上司に、叱られたことを今でも忘れない。

“そう思ってました。は思ってなかったことと一緒だ”

今からしたらそんな難しい仕事をしていたわけではないが、上司の榎原さんから、ある仕事の依頼を受けた。出来上がりかけたときに、榎原さんに報告をしていて、アドバスをいただいた。
その内容が私がそうしようと思っていことと一緒だったので、
“そうしようと思っていました”
迷いもなく、そう返事した。
正直に言うことが大切と思っていたので私には自然だった。

間髪いれず、榎原さんに指摘されたその教えが、私の仕事と人生の礎だ。

そう思っていました。
を言う人が本当に最近多い。
若者だけではなく、私より年上の方にも多い。
この世代は、すでに書いたが、阿吽の呼吸でが当たり前の時代。だから理解するが、それではグローバル化の中では適応できない。

思っていることは先に言う。仕事の世界では、これを日本に定着していこうと思う。

以上

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