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一流の仕事、そうでない仕事

長年仕事していると、確信に至ることがある。
その一つが、そもそも、一流の仕事、プロの仕事の領域で活動している人は、一体、仕事する人の中でどれぐらいの割合だろうか?と思う。
感覚的な話しだが、1割いれば御の字だと思う。

それも、ある人が一流の仕事する人としても、その人がどんな仕事においても一流であるわけがない。流石に、一流の建築現場の監督がいきなりITの世界で一流の仕事はできない。
もちろん、どんな仕事においても共通する基礎的なスキルや仕事の進め方、プロジェクトマネジメント力などが一流でも、畑違いの仕事においては、一流とは言えない。

私自身の事で言うと、少なくともITの分野においてはプロとしての自認はあるが、これが飲食業となると、ベトナムでレストランを運営しているとしても、まだまだ、ヒヨコの領域だと思う。

長年仕事している中で、様々な人と一緒に仕事してきた経験から言うと、たいていの仕事のチームや現場には、経験の浅い人、駆け出しの人などが参画することが多い。
当然、彼らは専門分野においては、貢献することは難しい。まだ、トレーニング中であり、戦力とはなりえない。

こういうことは、一般の仕事でも理解はできるが、例えば、プロ野球の世界を見てみたら分かり易い。日本の場合、一軍、二軍とある。三軍があるチームもある。感覚的には、一軍がプロで一流と言うのがある。では二軍はどうかと言うと、野球で給与をもらっているので、プロと呼べるが、まだ、一流ではない。
とはいえ、一軍の中でも分かれる。単純に言えば、レギュラーか控えだ。控えの中にはベテランもいれば、キャリアの浅い選手もいる。

こういう場合、ベテランの人が一流選手になる可能性はなくはないが、可能性は低い。一方、未知数だけれども、キャリアの浅い若手選手は、大化けする可能性を見込んで、一軍いるし、試合にもでる。ある意味、先行投資である。

そこで、結果が伴わなくても、監督がどれだけ我慢して使い続けるかという話題になったりする。去年3冠王になった村上選手を三振しても試合に出し続けた監督の手腕が評価されているが、なかなか、難しい選択であると思う。
なぜなら、そういう機会を設けても成功しないことの方が多いからだ。

こういう年俸制での世界と、一般のビジネスパーソンの世界は、一緒にするには無理があるが、様々な仕事スキルの人が混ざっている現実と言うのは一緒だと思う。
簡単に言えば、若い人が本当に一流になるかどうかは、今までも沢山の若手と接してきたが、正直、なかなか判別はできない。
もちろん、誰が見ても将来一流になるということは、分かるが、潜在的なやる気やポテンシャルといったものは、結局一緒に長年仕事しないと分からない。
一方で、何年仕事しても、一流になりそうもない人がいる。だけど、日々の仕事には従事している。言い方を変えれば、大企業、中小企業問わず、ほとんどの組織の大半を構成している一流でないが、仕事している人の成果が会社の成果に多大なる影響すると私は考えている。

一流ではないが、仕事をしている人達のマネジメントが大切なのだが、これがまた難しい。若手であれば将来に対する期待値がある。
ベテランに対する期待値とは何か?こいういことをこれから探求しようと思っている。

以上


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