ドラマ Silentにおける問題について
近藤ふみかずです。silentの放送における問題について解説そして論じたいと思います。
あなたはこの漢字を見てどう思いましたか?
2022年10月から12月にかけてフジテレビ系で放送されたドラマ『silent』は、川口春奈さんと目黒蓮さん(Snow Man)が主演したラブストーリーである。高校時代に交際していたが、難聴を患ったことで別れた二人が8年後に再会し、手話を通じて再び惹かれ合っていくという物語だ。
このドラマは、難聴者や手話に関する知識や理解を深めるきっかけになったという声も多く聞かれたが、一方で物議を醸した点もあった。それは、主人公・想の姉・華が産んだ子供の名前が「優生」という漢字であったことだ。
華は妊娠中に想の病気が遺伝する可能性を心配し、出産後に息子の耳が聞こえることを安堵した。その息子に「優しく生きる」という意味を込めて「ゆうき」と名付けたが、漢字表記は「優生」だった。
さらに字幕で見ている人にしか分からないように漢字で表記していたのも悪質であると感じた。字幕をせずに、見ていた人にはわからないような仕組みにしてるのがかなり障害者目線からしておかしいと感じた。
この名前は、障害者や劣った人種を排除するような思想や政策を指す「優生思想」や「旧優生保護法」を連想させるものであり、不適切であると批判された。
脚本家の生方美久さんは元助産師であり、そのような言葉の意味や歴史を知っているはずだ。なぜわざわざそんな名前をつけたのか。その意図は何なのか。視聴者に対するメッセージなのか。それとも単なる無知や無神経なのか。いずれにしても、この名前はドラマ全体のテーマや雰囲気とも合わないし、難聴者や障害者に対する配慮や敬意も感じられない。
ドラマはフィクションであり、登場人物の名前も作り物であることは分かっている。しかし、作品には作者の意図や視点が反映されるし、視聴者の価値観にも影響を与える。特に社会的な問題や敏感なテーマに関わる場合は、より慎重に扱うべきだと思う。『silent』は音楽や恋愛だけではなく、難聴や手話という現実的なテーマも扱っている作品だからこそ、そのような名前は不適切だと言わざるを得ない。
この不祥事を防ぐためには、以下のような対策が必要だっただろう。
脚本家やプロデューサーなどの制作スタッフが、登場人物の名前についてより慎重に検討し、社会的な問題や敏感なテーマに関わる可能性がある場合は、事前に専門家や関係者に意見を求めること。
•ドラマの放送前や放送中に、登場人物の名前やその意味について視聴者に説明すること。例えば、ドラマの公式サイトやSNSなどで、名前の由来や背景を紹介すること。
•ドラマの放送後に、不祥事が発生した場合は、制作スタッフが責任を持って謝罪し、今後の改善策を示すこと。
以上が私の考察です。ドラマはフィクションであっても、現実社会に影響を与える力があります。そのため、制作スタッフは作品に対する責任感や倫理観を持ち、視聴者に対する配慮や敬意を忘れないようにするべきだと思います。ご参考になれば幸いです。
#聴覚障害
#silent
#サイレント
#deaf
#難聴
#障害
#近藤史一
#優生保護法
#hardofhearing
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?