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「最高の贅沢」は何ですか?
ああ、贅沢だなあ。
最近、ふとそう思う機会が増えた。
自分の食材を自分の好きな味付けで調理して、ゆっくり食べているとき。
部屋で好きな音楽を聴きながら、ひとダメソファに身を埋めるとき。
何の予定もなく、ごろごろとマンガを読んでいるとき。
ゆる〜く集まって、ゆる〜くしゃべって、ゆる〜く解散していくとき。
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社会人になって数年は、週に何度も外食したり、社内外の人と会って刺激を受けたり、国内外に旅行に行ったり、そういうことが「大切」で、その時間が「貴重」というか「贅沢」だと思っていた。
あとは、1分1秒も無駄にせず、資格取得だとかスキルアップに繋がることをしなくちゃと思っていた。なんだか生き急いでいたのかもしれない。
いろいろ「お金」を使う、という意味では、昔の方が「贅沢」をしていた。でもそうじゃなくなった今と昔を比べると、日々の充実度は今の方がずっと高い。その理由を考えてみた。
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1つ目は、いろんなことを「外部化」せず、「自分で」やるようになったから。昔は食事はほぼ外食か、家で食べるにしても出来合いのものを買ってくることが多かった。服や靴も手入れは外まかせだったり、1シーズンでダメにしたり。今は時間に余裕ができたこともあって、よく自分で料理するようになった。自分の好みや体調に合わせながら、いろんな調理方法を試すのは科学の実験のようで日々楽しい。服や靴も丁寧に扱うようになって、思い入れのある品が増えた。いろんなことを日々「自分で」やるようになって、仕事とはまた違う達成感を毎日感じられるようになった。
2つ目は、「ひとりの時間」を大切にできるようになったから。昔は、仕事にしろプライベートにしろ、「誰かとの時間」や「誰かのことを考える時間」が圧倒的に多かった。仕事関係だったり広げすぎた交友関係のあれこれだったり。それに振り回されてしんどくなっていたような気もする。今は、意識的にそういう時間を断捨離して、あえて「空白の時間」を増やすようにしている。一定の時間はネットを切断したり、毎週1日は誰との予定も入れず、「自分のためだけの日」を作ったり。何をしたって人はあれこれ言ってくる。でも責任を取ってはくれない。だからまず、「自分の声」に耳をすまして、その上で人の意見を必要に応じて取り入れようと思うようになった。
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まあ、なんだかんだで「しあわせ」や「贅沢」のハードルが低くなったのかもしれないし、「しあわせ」や「贅沢」に対する感度が良くなったとも言えるのかもしれない。こうやってゆっくり文章を書く時間があることも私にとっては「最高の贅沢」の1つだ。
あなたにとっての「最高の贅沢」はなんですか?
ありがとうございます。いつかの帰り道に花束かポストカードでも買って帰りたいと思います。