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この世にないもの:不変、永遠、完全この3つ

不変なものなんてない。
永遠なものなんてない。
完全なものなんてない。

不変も永遠も似たような概念だけど、あえて並べて書いてみる。

先日、大学時代からお世話になっている人生の先輩お二人と食事した。
一人はおそらくは60代の素敵な女性Aさん。彼女の実年齢は知らない。ただ、私の母と同世代かそれより上の年齢のことは確かだ。私が知る限り最もバイタリティ溢れる方の一人。
もう一人は3つほど年上の女性Bさん。出身も進学先の都市も就職先の都市も同じで、気心の知れた仲。Bさんもパワフルでとても素敵な女性だ。

AさんとBさんと知り合ったのは2011年の東日本大震災がきっかけなので、付き合いはかれこれ8年目になる。年に数回会う程度だが、彼女たちと会う時は時間を忘れておしゃべりすることになり、いつも勇気をもらう。
久々に会った先日も、長居した一軒目の居酒屋を追い出されるように出て、二軒目はカフェへ。こちらも閉店まで話は尽きず、結局終電間近で帰路に着いた。

その時、話題に出たのが冒頭の3つ。
不変なものも、永遠なものも、完全なものも、決して存在ない。
それを受け入れて生きていくこと。
悲観的にではなく、ただ事実として。

奇しくも最近読んだ本に似たような言葉があった。
ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド著の『FACT FULNESS ファクトフルネス - 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』。
ハンス・ロスリング氏については『最高の統計を披露』というTED talkで知っている人もいるかもしれない。

この本の中にあったのは、

 ゆっくりとした変化でも変化していることを心に留めよう

=不変なものなんてない

直線もいつかは曲がることを知ろう

=永遠なものなんてない

ひとつの知識がすべてに応用できないことを覚えておこう

=完全なものなんてない

ということ。

すべては変わり続けるし、
すべてはいつか終わるし、
すべては不完全なものだ。

もし、少しでも、もしくは、どうしようもなく行き詰まっているように感じたり、失敗続きだと感じたら、この事を思い出そう。
変にネガティブになるのでもなく、過度にポジティブになるのでもなく、ひとまず落ち着くことはできる。
そうしてまた小さな一歩から始めよう。

ありがとうございます。いつかの帰り道に花束かポストカードでも買って帰りたいと思います。