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身体という器

最近、一日に一万歩近く歩いている。たまに走ることも。この秋に一目惚れした9cmヒールのブーツで。

ヒールが高いと疲れそう、と思う方もいるかもしれないが、自分の足にぴっったりと合った靴は、ヒール関係なしにあまり疲れない。逆にちぐはぐなサイズのスニーカーやノンヒールの方が足を痛めたりする。

そんなこんなで、私にしては身体という器を日々駆使している最近。一万歩歩くと、頭がフル回転な一日も、夜更けにはさすがに身体が「もう寝ようよ…」と訴えかけてくる。

身体という器。おかざき真里著・『阿吽』という漫画の中で、ある登場人物がこんなことを言う。

「おまえは身体を忘れすぎる。識(精神)への強すぎる興味故だろうが、器としての身体を置き去りにはできぬよ。"戻ってくる"ことが重要なのだ。」

どんなに心が急いても、心は、身体という器の中にある。器が壊れてしまえば何もできない。ならば、器をどう丁寧に扱うか。その上で、心が成り立つのかもしれない。

一万歩分の疲労を抱えて、わたしは今日も眠りにつく。


ありがとうございます。いつかの帰り道に花束かポストカードでも買って帰りたいと思います。