Shuzo

28歳、流浪人 世界一周やらお遍路やら 学生時代から行きたいところに行っています 日記…

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28歳、流浪人 世界一周やらお遍路やら 学生時代から行きたいところに行っています 日記に書いていたストーリーを書き起こし中。

最近の記事

潮の流れと神の社

地元の友と卒業旅行を計画。 とにかく僕たちが育った町、奈良から そう遠くないところという条件でした。 うーん。 関西圏 やっぱり、海行きたいな~ 和歌山?先っちょ? え、ここ本州最南端?? ご存じでしたでしょうか? 本州の最南端は和歌山県にあります。 なんか分からんけど 門出にぴったりやん。 そして友達の車と車を1台借りての 2台、6人の旅が始まったのでした。 まだ季節は春風吹かぬ冬の暮れ。 残雪を横目に峠を越えて 限りなく続く広大な太平洋へ。 海なし県の奈良

    • 命の湯

      冬将軍がやってきて 身体の芯から暖まりたい!、と ラーメン屋のバイト仲間と共に バイト後に向かったのは 岡山県真庭市湯原温泉。 レンタカーで 雪が少しずつ降るなか ゆっくりゆっくりと岡山市から北上 していきました。 というのもオプションの チェーンもスタッドレスタイヤも ケチってつけていなかったから。 若気の至りというよりただの阿呆です。 湯原温泉。 かつて誰が決めたかも分からない 温泉番付で西の横綱に選ばれたこともある 温泉。 岡山市内から車で2時間ほど、 旭川の上流に

      • 弾丸にゃんこ

        「東京に遊びに行くよ。」 ある夏、南米の地で僕を狂わせ 忘れ難い想い出をもたらしてくれた ブラジル人の女の子から連絡がありました。 当時またまた岡山の僕の下宿に プチ居候をしていたポーランド人の旅人、 プッシュと共に 考えます。 「遠いなぁ」 なんとなく岡山から東京への夜行バスを 調べてみると 3200円。 「え、そんなもんで東京までいけんの?」 気づけば購入ボタンを クリックしていました。 「プッシュ、俺行ってくるわ!」 と彼下宿に残し 夜の岡山駅西口から旅立ちました

        • 一家大騒動

          元旦もフラフラ~と宿の近所歩いてたら 顔見知りのお兄さんやらお姉さん、 朝からスピーカーを使い、爆音で 音楽を流し、踊っていました。 そして元旦お祝いの食事に 誘っていただきました。 有難い。 フィリピン料理は油っこく なんというか「茶色っぽい料理」が 多いですが ガッツリと食べたい人にはもってこい。 お腹いっぱい食べさせて頂きました。 温かい国で暖かい正月を迎え 素敵な出逢いに恵まれた ボラカイ島を去り、 マニラに住む姉の元に戻ってきました。 世界一周をしていた時に

        潮の流れと神の社

          夏の年末

          恋人達が寄り添い合うクリスマスに バイトに勤しみ クリスマスが終わると「夏」を 求めて南に飛びました。 ひんやりとして 心身の冷えから人恋しくなる空気から一転、 この飛行機の扉をくぐった瞬間から 顔にべたっと貼り付く熱気。 「東南アジア、来たで~。」 僕の姉が住んでいたフィリピン、 マニラに住んでいた彼女を訪ね、 数日間、素敵なマンションで だらだらさせてもらった後 姉の薦めもありボラカイ島に向かいました。 マニラからカリボ空港まで飛び そこからバス、船と乗り継ぎ ようやく

          夏の年末

          始点

          僕らがたどり着いたのは ベトナムの首都ハノイ。 ホアンキエム湖の周りを散歩したり シクロと呼ばれる、 自転車の前方部分に乗客を乗せる荷台のついた チャリンコタクシーに初めて乗りました。 かつてのフランスによる統治時代の名残、 西洋風の教会もあり 東南アジアの雑多な街並みに 響き渡る鐘の音が 「ハノイ」特有の雰囲気を 醸し出していました。 翌日向かったのは 兼ねてからいきたかった場所、 ベトナムの世界遺産で 景勝地、「ハロン湾」です。 穏やかな湾に にょきにょきと乱立する

          穏健

          夜行バスで僕らがたどり着いた町は 「ホイアン」。 ベトナムの中部に位置するこの街は 世界遺産に登録されています。 かつて国際貿易港として繁栄し 日本人街も形成されていたとか。 昔々、ホイアンで日本人街と中国人街を、 繋いでいたのが橋が、 ホイアンの観光名所のひとつ、「来遠橋」、 通称「日本人橋」です。 入場チケットが必要と、事前情報で 知っていたのですが チケットオフィスのような場所もなく なんかスルスルッと橋まで行って 普通に渡りました(笑) 謎。 「まぁいいや、もうけもう

          泰然

          東南アジア弾丸旅は 3ヶ国目ベトナムにたどり着きました。 ここで相棒、はるきゃんの ビーチサンダルの緒がちぎれる(笑) そして2人で夜の公園にて 「ダーカウ」と呼ばれる 「蹴鞠」のような しかし、鞠ではなく羽子板の羽のようなものを 地面に落とさないように蹴りあげる 遊びに参加しました。 そこで僕がタイで買った薄い生地のズボン、 知る人ぞ知る「タイパン」が 股から裂ける(笑) ビーサンに、パンツ。 二人の旅の壮絶さを物語ます(笑) 「サイゴン」改め「ホーチミン」が 旅の起点

          観点

          バスに乗り シェムリアップからやって来たのは カンボジア二つ目の都市にして 首都「プノンペン」でした。 プノンペンは旅中に会った日本人の オススメで 'Lovely Jubblly Villa'というホステルへ。 プールやビリヤード台もあり 欧米のバックパッカーで賑わっていました。 そして毎晩開かれる ダーツ大会にも参加しました。 プノンペンでトゥクトゥクに乗って 向かったのは 「キリング・フィールド」と 「トゥールスレン強制収容所」。 先の記事でも紹介した ポル・ポト政

          晴天

          シェムリアップに着いた私達は バスターミナルから 宿に連れていってもらったお兄さんに 1人50$で2日間、色々なところに 連れていってもらうことに。 初日は まず「ベンメリア」へ。 公式ではないと思いますが ジブリ映画「天空の城ラピュタ」の モデルといわれているところです。 まさにラピュタの世界観。 危うく「バルス」といいかけました(笑) 現地の人が勝手にガイドをはじめ 最後チップを要求してきたので 10$を渡しました。 お金を払いたくない人は ついていかないように。 遺跡

          頂点

          東南アジア、 旅のメインイベントのひとつ、 フルムーンパーティー。 僕たちは「コ・パンガン」と呼ばれる島で このパーティーに参加しました。 ビーチ全体がナイトクラブと化し バケツに注がれた コーラとウォッカで飲んで踊っての 荒れ狂いようです。 ファイアーダンスにファイアー縄跳び。 人々はアルコールによって 燃え上がります。 僕とはるきゃんは 蛍光のペイントを体に施し レッツドリンク&ダンス。 数時間もたたないうちにへべれけ(笑) 歳を言い訳にしたくはないですが 若さというの

          原点

          時は遡り約9年前の春。 大学生になり初めての春休みを迎え 高校時代の友人「はるきゃん」と 2人で東南アジアをバックパックと共に 周遊することに。 当時19歳の私、 日本から足を踏み出すのは初めての 経験でした。 今思えば ここが僕の海外を放浪するノマドライフの 原点でした。 パスポートに初めて押されてのは 中国の入国スタンプ。 とはいってもここは乗り継ぎ。 空港のバーガーキングで夜ごはんを済ませ 空港から外には出ずに 眠りにつきました。 そしてまた飛行機に乗り 降り立っ

          大阪のとある日

          6年前の季節は冬。 クリスマスが近づいてきて、世間が 浮き足立つ12月中旬。 ポーランドからワーキングホリデーで やってきていた 僕の友人プッシュが 大阪のゲストハウスで働いていた為に 大阪に遊びに行きました。 最寄り駅は「動物園前」 天王寺動物園の近くでした。 プッシュと合流してから少し散歩。 500円で来る冬将軍に対抗すべく 暖かそうな古着のアウターを購入したり 公園でブランコに乗ったり。 ホームレスの方々が集まっていた 小さな公園。 「なんだかボリビアみたいだ

          大阪のとある日

          小さな恋のうた

          次の日の僕の目を覚まさせたのは 例の子からのLINEでした。 友達としてしかみれない。 まぁそうだろうなぁ 薄々感じてました。 事情を伝えると笑う げんちゃんと健明。 この野郎(笑) でも1週間程心ここにあらず でしたがなんかスッキリはしました。 そして向かうは下関。 まずは「唐戸市場」 観光地プライス?なのか、 高いですが寿司を食べずには いられませんでした。 上手すぎる。 そして本州と九州を隔てる関門海峡。 海底を通るトンネルは歩いて渡る ことができるの

          小さな恋のうた

          夜明けのハイウェイ

          免許取得したばかりの旅の相棒、健明。 そしてペーパードライバーの僕。 運転の練習も兼ねて 以前岡山の備前へ共に行った げんちゃんと3人で 今度は長距離、山口県への 旅行に行きました。 げんちゃんの乗る軽自動車に 僕と健明も運転ができるように保険をかけて。 1日だけ入れる保険とかあるんですね。 この時知りました。 夜のバイトをしていた健明にあわせて 出発は2時頃。 午前の(笑) 暗闇のなか、とりあえずげんちゃんの 運転からスタート。 僥倖の頃合いに寄った 宮島サービスエリア

          夜明けのハイウェイ

          みかんと緊張感

          3日目 明け方に、お遍路で歩いていた時に お接待をしていただいた カフェダイニング「Duce」で 仮眠をとり、モーニングを頂いて 出発しました。 ポーランドから来た友人、プッシュが 当時働いていた、高知県幡多郡大月町の 「コーラルフルーツ農園」を 訪ねました。 プッシュと再会を喜びあい 農場町の兄さん、しょうたろうさんに ご挨拶。 山が切り開かれた場所に作られた みかん農園。 なんとも穏やかで素敵な場所でした。 そして仕事の合間にプッシュと 景勝地「観音岩」へ。 太平洋を

          みかんと緊張感