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命の湯

冬将軍がやってきて
身体の芯から暖まりたい!、と
ラーメン屋のバイト仲間と共に
バイト後に向かったのは
岡山県真庭市湯原温泉。
レンタカーで
雪が少しずつ降るなか
ゆっくりゆっくりと岡山市から北上
していきました。
というのもオプションの
チェーンもスタッドレスタイヤも
ケチってつけていなかったから。
若気の至りというよりただの阿呆です。

湯原温泉。
かつて誰が決めたかも分からない
温泉番付で西の横綱に選ばれたこともある
温泉。
岡山市内から車で2時間ほど、
旭川の上流に位置する
ひっそりとした温泉街で
「砂湯」と呼ばれるお風呂は
川のそばに位置する、無料、
混浴の野湯です。

到着した頃には
雪は足首辺りまで積もっていました。
みんなで、寒い中
日本人のお風呂魂と
少しの下心を持ち、温泉にダイブ(笑)
しんしんと雪が降っては湯に溶けて、
川のせせらぎを聴きながら
体を暖める。
風情しかありません。
結局、裏目当てだった若いお姉さんは
いませんでしたが
大満足して帰路につきました(笑)

が、その帰り道。
夜中に雪は降り続いており
辺りを白銀に染めていました。
橋を渡った後のカーブ。
車はそのまま滑っていきました。
その瞬間、時の流れは動きを遅め
滑っていると知覚しながらも
どうすることもできず
ただただ
「あぁ、スリップしてる。」
と思うだけでした。
ドーンとガードレールにぶつかり
乗組員全員けがなく無事。
不幸中の幸い。
時間帯も夜中、車もゆっくり走っていたので
大きな損傷はありませんでしたので
またまたゆっくりゆっくり走って
レンタカー屋まで帰ってきました。

しかし警察に連絡、
届出をしていなかった為に
レンタカー返却後、事故現場に
再び戻ることに。
僕ともう1人の友達がその役をかって
電車で岡山駅から勝山駅まで行き
警察署を訪ねてパトカーで事故現場へ。

たまたま僕らはガードレールに
救われましたが
これがなければ川に真っ逆さま。
お金で買える命なんてありません。
雪道を走るときは充分にご注意を。
当たり前ですが、、

そこから勝山駅まで戻り、帰り道。
せっかくここまで来たし
ただ帰るのもなぁ
と思い、
二人でヒッチハイクに挑戦。
しばらく待って岡山まで
直行で乗せてくれるお姉さんが
現れました。
しかも我らが大学が母校。
先輩です。
有難い。

波乱万丈、
命の大切さを学ばせていただきました。


冬化粧をした湯原温泉
砂湯

合掌

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