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感情が許容量を超えてしまった

RADWIMPSで年越しをした16/17振りのカウントダウンジャパンに行って来ました。初日の12月28日。やっぱり年末はCDJに来なくちゃ締まらないなあ。


奇跡的に新木場駅でCDJへ向かう中高の友人に会い、会場入口では大学の後輩に見付けて貰いました。あんなに沢山の人の中で偶然会えるなんて!そのお陰でライブが始まる前からすでに楽しかったです。

ここの入口を見ると毎年「始まるなあ」と高まります。


HYを聴きながら移動して(相変わらずドラムの人のラップが格好良い!)1曲だけHump Backをチラ見。
声が若いなあ。伸びやかに、楽しそうに歌っていて良いなあ。
ちゃんと聴いてみようかな。COSMO STAGEなの凄いね。


欅坂46(EARTH STAGE)
今年のロッキンも1組目は欅坂だったな。アースステージの後方に飲食店とテーブルがあるのよかった。ずわい蟹コロッケを食べながらライブを観るという贅沢。センターのてちちゃんがいないとやっぱり寂しいなあと思ってしまった。だけど欅は本当に曲が格好良い。1曲目の『アンビバレント』に間に合わなかったの残念。


そのまま同じステージで岡崎体育(EARTH STAGE)
体育くんを前に観たのは下北沢ベースメントバーの最前列だった。それが今やいちばん大きなステージだよ。体育くんはただふざけて面白い音楽を作っているだけじゃなくてちゃんと努力型だっていうのが伝わるから好き。
ちなみにわたしが体育くんを知ったのは、the PARTYSという奈良のバンドがきっかけ。ギターのクズノさんが体育くんの曲のギターを弾いていたりします。最初にYoutubeで知った、USBを無くしてしまう曲(I lost my USBから歌詞が始まるの)結構好きだったんだけど今じゃ動画無いんですよね。なんで無くなっちゃったんだろう。
家出る直前まで観ていたあさイチでは大谷亮平さんと共にゲスト出演もしていて大忙しだよなあ、と。まんぷくのチャーリー田中、良かったもんね。

『FRIENDS』聴けて良かった。てっくん見れば見るほど愛着湧いちゃう。バンドざまあみろ!って歌い終えた後にこの日はフェスということもあって「でも体育くん、君だけの力でここまで来たわけじゃないだろう?」と、てっくんが宥めるくだりがあって、すこし泣けた。ラストで「AC〜♪」って流れたのが体育くんらしい。やっぱり最後は笑いで終わるのね。

そんなてっくんのキャラクターソング『キャラクター』は初めて聴いたけどインパクトが強過ぎてずっと笑いながら観てました。
パフォーマンス力が高いのでライブが本当に楽しい。

長年の夢だったさいたまスーパーアリーナの告知をしていて「こういう風に告知ばっかりするの格好悪いと思うけど、でも俺みたいなやつはこういう方法じゃないと音楽で一等賞が取れないから」というようなことを言っていて、グッときた。全然格好悪くなんか無いよなあ。


ねごと(MOON STAGE)
当日の朝、まだ寝ている恋人の元に駆け寄った。
「ねえ、ねごと、解散だって、」

2008年から今まで何度も聴いてきた。つい2ヶ月前の10月だってライブを観に行った。恋人もワンマンを観に行くほど好きで。わたしはさっちゃんの髪型にしたいなあと思っていて…

好きなバンドの解散発表はとてつもなく悲しい。

気合いを入れてMOON STAGEに向かい、最前列。この距離で観ることはもう無いんだなあと思うと始まる前から悲しくて。来年の7月で解散だから最後のCDJなんだなあと思うと、悲しくて。

本人たちはとても、とても楽しそうにライブをしていた。みずきちゃんのギターは格好良くって、さやこちゃんは歌うようにドラムを叩いて、ゆうちゃんは楽しそうに跳ねながらベースを弾いていて、さっちゃんは幸せそうに歌っていた。

さっちゃんの口から聞く解散発表はやっぱり苦しくて。涙が溢れないように、と踏ん張ったけどそのMC後の『カロン』で思わず両目から一筋ずつ涙がこぼれてしまいました。
特に『ETERNALBEAT』が刺さった。今まさに、な歌詞。

最初から最後まで
わたしたち煌めき求めて
回すミラーボール
やまないビート
わたしたちだけのミュージック

まだ終わりじゃ無いから。来年の7月まで続くから。解散ライブのチケットが取れますように。ねごとのラストを見届けられますように。



ねごとの余韻に浸りつつアストロへ。
楽しみにしていたパスピエ(ASTRO ARENA)

わたしは4度目、恋人にとっては初めてのパスピエ。
ボーカルなつきちゃんの声が特徴的で初めて聴くとそこに注目してしまうけれど、実際バンド演奏のレベルがめちゃくちゃ高いバンド。声は可愛くて、演奏が格好良い。そりゃもう最強。

『S.S』から始まってラストの『MATATABISTEP』まであっという間だった。え、もう終わり?本当に?って思わず恋人に聞いてしまった。目が醒めるようなライブ。異世界に連れ出してもらって遊んだ感じ。日本じゃない別のアジアの音楽みたいで(実際『チャイナタウン』っていう曲もあるけど)だけど民族的ではなくてテクノロックっていうのかな。似ているバンドが無い唯一無二感。成田ハネダのキーボードの音が最高。

もう十分有名かもしれないけど、もっともっと売れて良いバンドだと思います。売れて良い、というか売れるべきバンドだよね。何度も言うけれどレベルが高い。
恋人からも「演奏が他と違う」と大絶賛で嬉しい。


東京スカパラダイスオーケストラ(EARTH STAGE)

パスピエと少し時間が被っていたので途中から。いつも通りの楽しさと格好良さ。スペシャルゲストでエレファントカシマシの宮本浩次が登場して『明日以外すべて燃やせ』を披露!突然のミヤジ登場に大興奮。あれ、って思ったけど別にエレカシ出演してないのにこの為にわざわざ来てくれたんですね。観れてラッキー。ミヤジの動きが面白すぎてついつい目で追うのを止められなかった。笑


電気グルーヴの音漏れをお供に休憩。
名古屋から来ていた友達にも会えて嬉しい。


あいみょん(GALAXY STAGE)
どんどん人が埋まっていくギャラクシー。広い会場にいるどの人もどの人も顔にはあいみょんへの期待が見て取れた。
リハはロッキンの時と同じく『ジェニファー』で、わたしの大好きな曲。これフルで聴きたいなあ。リハですこしでも聴けるの嬉しいけど、けど!(ねごともリハが大好きな『メルシールー』で悶えた。マイク入ってない形だったから聴きたくて仕方なかった。)

ロッキンの時はWING TENTに人が入りきらず、言ってしまえば音漏れのような状態であいみょんを観ていました。それでも、ああ、あいみょんだなあ、良いなあ、って。野外だったし風で音が流れたりとかもあったんだと思う。

CDJで目の前であいみょんの音楽を浴びて驚いた。
ロッキンの時と桁違い。良いなあ、なんてもんじゃない。まともに音楽をくらいすぎて、打ちのめされた。フェスでここまでの音楽体験は初めて。ワンマンを観た後くらいの充足感と疲労感。感じるものがありすぎて身体への負荷が物凄かった。

セトリ予想で「まあ、今夜このままとマリーゴールドはやるよね」って話していたんだけど1曲目が『満月の夜なら』で、やられた!と思った。そうだ、この曲があったじゃないか。2018年のあいみょんの曲の中で、わたしはこの曲がいちばん好きだ。

続けて『ふたりの世界』でこれもまた嬉しい。これクリープハイプ状態になるんですね。あれです、セックスをお客さんに叫ばせるやつ。笑

そのあとの『生きていたんだよな』が、もう。今まで音源として聴いていた時もロッキンの時も、すごい曲だなあと思っていて。だけどこの日、この曲の本当の凄さが分かった。ビンビンに伝わってきちゃって涙腺崩壊。直接的な表現で、歌っている内容も強いからちょっと刺激的に感じていたんだけど、節々にあいみょんの大きな愛を感じる。言葉の一つ一つが刺さりました。あいみょん、センスの塊なのでは?

精一杯勇気を振り絞って彼女は空を飛んだ
生きて生きて生きていたんだよな
最後のサヨナラは他の誰でもなく
自分に叫んだんだろう

余談ですが帰りに海浜幕張駅に向かう途中、後ろで喋っていた女の子たちがこの曲のことを「うちのお父さんが聞いたらびっくりするわ」と話していて面白かった。

MCが「元気ですか?」連発なところは可愛くて、曲はどれもこれも大好きで、歌詞は深く深く突き刺さってきて。今すぐワンマンで観たくなりました。紅白も観るのが楽しみだなあ。


あいみょんが終わってバンプに向かう時しばらく放心状態で喋れませんでした。言葉にしてしまったら、今受け取ったものがどんどん零れてしまいそうで。このままバンプを観て大丈夫だろうかと不安に思うほど受け取ったものが大きかったんですよね。


BUMP OF CHICKEN(EARTH STAGE)

2018年ラスト。ライブ納めがバンプってなんて贅沢。年末までお仕事してくださって本当にありがとうございます!出演してくれてすごく嬉しい。

出てきてまず、藤くんの耳が見える!って興奮しました。笑
前髪は相変わらず長いけど、サイドと後ろが結構短くて耳が見えるくらいすっきり。その髪型、良い。耳が見えるの新鮮!

藤くんの優しいギターの音色から『スノースマイル』で始まる選曲のズルさ。聴けるかなあと期待はしたけど1曲目とは。周りの「わああ」と広がる歓声にすら感動。

『望遠のマーチ』『記念撮影』『話がしたいよ』と新しい曲たちもどんどん演奏される。最近新曲多いからどれが聴けるかなあってわくわくしていたけど、どれも良かったなあ。
『望遠のマーチ』は来年の自分のテーマソングに決定。

どれだけ待ったって 誰も迎えにこないじゃない
いこう いこうよ

結局自分の足で一歩を踏み出すしかないから。いこう、いこうよ、に少しパワーを借りてわたしもずんずん踏み出していけたら良いなあと思って。

『望遠のマーチ』の途中で藤くんが「俺らも仲間に入れてくれよ」と叫んでいたのがすごく好き。いつだってそう。バンプはお客さんと一緒にライブを作っていくのを大切にしてくれている。

新曲3曲の次、藤くんとひろがギターを持って向き合ってタイミングを図っていたのを見て「もしかしてギルド、、?」と思ったら当たりました。わたしの読み、すごい。笑

あいみょんですでに感情の許容量を超えていたので『ギルド』は号泣って言ってしまうくらいにボロボロに泣きました。昔から大好きな曲だったけど、年齢を重ねていろんな経験をしてきたことによって今まで以上に曲が染み込んでくること、あるよね。

腹を空かせた抜け殻 動かないで 餌を待って
誰か構ってくれないか 喋らないで 思っているだけ
思い出したんだ 色んな事を
向き合えるかな 沢山の眩しさと

つい数日前までのメンタルがやられて調子を崩して会社に行けなかったわたしだ、と思った。あの時のわたしは、人間という仕事をクビになった状態だ、って。だけどそれは「まともな日常」だと藤くんは歌っていた。
こんなにも救われる曲があるのか、と思った。おかしいな、前から知っている曲なのに。こんな気持ちになるんだもん。

汚れたって受け止めろ 世界は自分のモンだ
構わないから その姿で 生きるべきなんだよ
それも全て 気が狂う程 まともな日常

涙が溢れて溢れて止まらなくなっちゃった。そっか、こういう曲だったんだ。中学生のわたしには分からなかったなあ。そっか、そういうことだったのか。
この日CDJに来て良かったな、と噛み締めながら聴きました。救われた。数日前の自分を救ってくれる音楽が確かにここにあった。

本編を終えてアンコール。
「もう1曲やっていいですか」からの久しぶりの『メーデー』。メーデーで終わるなんて珍しいなあと思っていたら、演奏が終わっても各々が楽器を置く気配がない。あれ、さっき「もう1曲」って言ったよね?と思っていると、藤くんが「ちょっと説明させてください」と。
本編終わったー楽しかったーと裏に捌けたバンプメンバー。そこでスタッフさんに「あと20分余ってます」と言われたらしい。おい、大御所!笑
20分も?ワンマンならともかくいろんなアーティストが出ているフェスでそりゃいかん、とアンコールで出て来た時に藤くんとひろがステージの端から端まで走り回ったり(珍しいことしてるなあとは思ってた。笑)していたけど「でもそんなのあっという間に終わっちゃって。笑 だからもう1曲いいですか」と急遽もう1曲アンコール!
曲は『ガラスのブルース』でした。やっぱり、良い。

「寒いからみんな気を付けてね。冬だからね。僕は1曲目(スノースマイル)で”冬が寒くって本当に良かった”と歌ったけれど、冬が寒くて良かったなんてことは、基本的には、無いんだ。僕はそのあとこうも歌ってる。”君の冷えた左手を僕の右ポケットにお招きするためのこの上ない程の理由になるから”って。そういう人がいるなら冬が寒くて良かったかもしれないけど、僕や、そういう相手がいない人にとっては冬はただ寒いもので試練だからね」

そういう藤くんの最後のMCがあまりにも面白くて笑ったままCDJを終えました。ただの惚気の曲だね、なんて藤くんが言うから思わずふふふってにやにやしちゃった。

あと数々のミュージャンたちにエネルギーをくれるあなたたち(お客さん)は来年全員大吉!って言われました。やったー!だけど自分でおみくじ引いちゃったら上書きされるから、そこは自己判断だぞ、と。笑


藤くんが大吉って言ってくれたから来年のわたしは大吉だ。

またこうして来年笑ってここに戻ってこよう。
そのために仕事も頑張ろう。自分らしくうまく休んで。

今年も音楽に救われた1年になりました。
音楽によって生かされているといっても過言じゃないな。


今年もありがとう、カウントダウンジャパン!

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