カワカミ ユキヲ

コミンカニスト・建築士・インテリアコーディネーター・古民家の調査と再築著者。大阪出身、…

カワカミ ユキヲ

コミンカニスト・建築士・インテリアコーディネーター・古民家の調査と再築著者。大阪出身、松山市へ移住後新築住宅、古民家再生、お茶室などの設計施工をおこなっています。茶の湯住宅推進機構代表理事、ケイズデザイン主宰、住まい教育推進協会会長、愛媛インテリアコーディネーター協会相談役

マガジン

  • 茶の湯とは…

    茶室を造らせて頂き日本の伝統文化の素晴らしさを再認識。茶室がもっと沢山造られる住文化を取り戻したい…数寄屋、茶室のことを設計(施工者)視点で発信していきます。

  • 日記

    日々思ったこと、感じたことなど徒然に綴っています。

  • お稽古

    表千家茶道教室一休庵にて佐藤宗純先生に師事してスローペースですが茶の湯の心を学んでいます。

  • 茶室

    古民家再生のお客様にお茶を点てて頂いた経験からお茶を習い始め、お茶室を創るようになりました。お稽古のことやお茶室のことを綴っています。

  • 設計について

    木造住宅の設計事務所をしています。設計のこと、現場のことなど様々なことを綴っています。お茶室、古民家再生については別マガジンに纏めていますのでそちらもお読みいただけたらうれしいです。

最近の記事

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プロフィール

茶室を学びたい建築業界の皆様へ「茶の湯住宅プロデューサー」資格 一般社団法人茶の湯住宅推進機構 TEL 089-910-7377 FAX089-910-5680 愛媛県松山市西垣生町486番2 https://1510.or.jp 古民家再生・茶室・木造住宅の新築、リノベーションのことなら ケイズデザイン二級建築士事務所 TEL 089-910-5679 FAX089-910-5680 http://www.ksdf.info 主宰 川上幸生 ***********

    • 天下三肩衝

      茶器はただの道具ではなく芸術品として扱われることもあり、古くから伝えられる茶碗や茶器などはその価値や背景に深い敬意が払われ、「名物」「中興名物」「大名物」などと称されています。 名物(めいぶつ)とは、一般的には由緒ある茶道具全般を指し、特に江戸時代に由緒ある茶道具を解説した編成された名物記に登場する品々を指します。 中興名物( ちゅうこうめいぶつ)とは江戸時代初期において小堀遠州などが見立てた品々を指し、それまでの唐物中心の価値観からより素朴で日本的な美を追求したわびさび

      • 個人情報漏えいに関するお知らせ

        あらら…県からお詫びの封書が届きました。事務作業を京都の会社へ外注してたのも驚きですが(どうせなら県内の企業に出す方がいいと思うのですが)、そこでランサムウェアの攻撃を受けてデータが盗まれた今年5月の事件についてどんな情報が盗まれたかのお知らせでした。令和4年度の事業税について住所、氏名、税額のデータが漏洩したそうです。税額が漏れたということは大体の収入は推測できるということですね…マイナンバーや電話番号、メールアドレスは含まれていないそうなんですが…マイナンバーって税金と紐

        • リフォーム現場まもなく完成

          クロス工事が終わり、住設機器、給湯器、照明器具が入ってきました。 昨日は職人不在だったので資材の受け取りで半日現場…気になる箇所も確認しました。 今週これらの取り付けと最終の仕上げをして来週には美装をおこない来週末にはお引き渡しの予定です。

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        • 茶の湯とは…
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        • 古民家再生
          54本

        記事

          茶筅

          茶の湯において茶碗の中でお湯と抹茶を混ぜる竹製の穂先の細かなものを茶筅(ちゃせん)といいます。いわゆるシャカシャカするものです。茶筅は竹製がほとんどですが最近は樹脂製のものもあるようです。 薄茶と濃茶では適した茶筅の穂数は異なるとも言われます。 薄茶は穂数が多いものが適しており、濃茶は穂数が少ないものが適しているそうです。これはお茶の粘度が関係するのでしょうか。サラサラのお茶を点てる薄茶と、とろみのあるお茶を練る濃茶の違いかもしれませんが、お稽古ではあまり意識したことはない

          建築事務所看板

          昨日はお茶で、道後友輪壮へ同門会愛媛県支部役員会へ参加。今年後半の行事などを確認。後半も色々と忙しそうです。 設計事務所の登録をしていますが、5年ごとに更新が必要…今年は更新の年でしたので手続きをしました。設計事務所は外から見える所に看板を出さないといけません。看板は横35cm以上の大きさで記載する事項も決められています。 アルミの板で自分で製作したものを掲げていますが、看板の有効期限だけ書き換えようかと思ったのですがサビが結構出ており作り直すことにしました。 今度はス

          建築事務所看板

          お菓子(主菓子)

          練り切りやきんとんなど水分が多い生菓子、もしくは半生のお菓子で上生菓子と呼ばれるものが茶道では主菓子(おもがし)として出され、格式が最も高いお菓子になります。普通は濃茶の前にいただきますが、お稽古の時には薄茶でもいただきます。これが楽しみで茶道のお稽古に通う方も多いと思います。 主菓子には銘(めい)がつけられておりお稽古でも必ず、「先刻のお菓子も大変お美味しかったのですが…」と客は亭主にお尋ねし、「◯◯製の◯◯です」と銘をいいます。 餡を使った大福や柏餅、饅頭などその日に

          お菓子(主菓子)

          お菓子(干菓子編)

          茶道での楽しみのひとつにお菓子があると思います。茶道ではお菓子はお茶を頂く前に食べます。 お菓子を先にいただく理由としては、あくまで主役はお茶なのでお菓子は引き立て役であり先に頂くことで口の中に甘みが残りお茶がより一層美味しくなることと、抹茶は胃への刺激も強いのでお菓子を先に頂くことで胃への負担を和らげる目的もあると言われます。 お菓子の種類としては薄茶の時に主に頂く干菓子(ひがし)と濃茶の前に頂く主菓子(おもがし)があります。 干菓子とは落雁(らくがん)や有平頭(ある

          お菓子(干菓子編)

          茶の湯で飲むお茶の入れ物には、陶器でできた茶入と呼ばれるものと、木でできた薄茶器と呼ばれるものがあります。 植物のナツメの実に形が似ている薄茶器を「棗(なつめ)」と呼ばれており、現在は薄茶器の総称として棗と呼ばれます。棗形の薄茶器は何通りもの形がありますが、単純に「棗」と呼ばれた場合は、利休形の棗を指して大きさにより「大棗」「中棗」「小棗」の3つに分けられます。 大棗は約8cm、中棗は約6.6cm、小棗は約5cmほどの大きさになります。 大棗と中棗は、大きさが厳密に決まっ

          侘び寂びとは…

          千利休は今井宗久、津田宗及と共天下三宗匠と称せられ、利休七哲に代表される数多くの弟子を輩出しました。千利休の茶の湯は侘び茶(わびちゃ)の精神に触れ現代茶道の基礎を築きました。 侘び茶とは侘び寂びからの精神を引き継ぐもので、侘び寂び(わびさび)とは質素な、飾り気のない、悲しい、廃れたというネガティブなイメージを持たれることもありますが、侘びとは清楚で質素な生活を旨とし、質素であることの中に心の充足と美を求める思想であり茶の湯の美意識でもあります。 寂とは経年変化によって、廃

          侘び寂びとは…

          お茶は点てるか練るか…

          抹茶の飲み方には薄茶(うすちゃ)と濃茶(こいちゃ)と呼ばれる二つの飲み方があるります。薄茶はお薄(うす)といったり、濃茶はお濃い(おこい)と呼ばれます。 一般的に茶道、お茶といえば茶筅でシャカシャカというイメージかと思いますが、これは薄茶と呼ばれるもので茶杓(ちゃしゃく)に一杯半約2g程度に熱湯を柄杓(ひしゃく)で約60ml程度約90度に温めたお茶碗に注いで茶筅を使ってシャカシャカ泡立てるようにまぜ、これは「点(た)てる」といいます。表千家では三日月の形に泡立てない部分を残

          お茶は点てるか練るか…

          重陽の節句のお稽古

          昨日は午前中お稽古へ。長板で薄茶と炭と濃茶をさせて頂きました。 9月に入りお菓子も秋っぽく…昨日9月9日は五節句の1つである「重陽の節句」で、「 菊の節句」とも呼ばれ、菊酒を飲んだり、栗ご飯を食べたりして無病息災や長寿を願っていたようで、 五節句を締めくくる最後の行事として昔は盛んに行われたそうです。 菊の節句にちなんだ主菓子も菊でした。こういうのがお茶は楽しいですよね。季節に合わせて変化していきますので季節感を楽しむことができます。 午後はリフォーム現場へ。クロス工事

          重陽の節句のお稽古

          茶道の足袋は白色

          茶室の見学で先生に無理をお願いしてよくお客様に先生のお茶室を見せて頂きに伺ったりします。また茶道体験でお茶を飲んでいただくことも多く、いつも受け入れてくださる先生には本当に感謝しています。茶道体験される方からよく質問されるのは「どんな服装で伺えばいいのでしょうか…」と。 基本どんな服装でもいいのでしょうが、お点前の体験などをされる場合にはカジュアルすぎる服装でない方がいいですよと。たとえばジーンズよりからロングスカートの方が好ましい気がしますと。スカートでなくパンツでは…ジ

          茶道の足袋は白色

          松山市売却希望の古民家

          明治20年ごろの建築、洋館も立派な門もついた古民家です。 代々引き継いできたオーナー様は別の場所に住まわれていますが、修繕や2年ほど前にはリフォームもされていました。お子さんが小さいうちにはと守れれてきましたが、お子さんの思い出にも残ったので今回お譲りしたいとの思いになりご連絡を頂き昨日伺ってきました。 場所は太山寺町です。市街化調整区域ですが既存宅地で4m道路にも面していますので再建築も可能です。玄関土間や座敷、2階の小屋裏は建築当時の姿を残しており雰囲気も抜群。浄化槽

          松山市売却希望の古民家

          照明器具を取り付けました。

          昨日は大洲へ。宿泊施設として母屋、蔵、離れの3棟の古民家が工事されましたが、不具合部分がありその修正内容のコンサルとして8月のお盆から取り組んでいます。昨日は電気屋さんなどとの打ち合わせで現場入り、合わせ照明器具の取り付けもさせて頂きました。 今回制作した照明器具は離れの玄関に取り付けました。既製品では対応が難しいく、施主のイメージも道後温泉の照明…というイメージを持たれていたので制作をしました。 写真では光源がはっきりと写っていますが実際はそれほどでもありません。夜に点

          照明器具を取り付けました。

          愛媛県被災宅地危険度判定士の更新講習へ

          昨日は県庁の南側にある愛媛県水産会館で開催された愛媛県被災宅地危険度判定士の更新講習会へ参加。テキストも事前ダウンロードをしておいてとの言葉。iPadにダウンロードして持っていきました。 被災宅地危険度判定士の制度とは、大規模な地震や豪雨等により宅地が大規模かつ広範囲に被災した際に、二次災害を軽減・防止し、住民の安全確保を図ることを目的として、被災宅地危険度判定士が、被害の発生状況を迅速かつ的確に把握し、被災した宅地の危険度を判定するもの。 被災宅地危険度判定士は、愛媛県

          愛媛県被災宅地危険度判定士の更新講習へ