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捨てる・離れる・縁を切る 《目指せメンヘラ卒業②》

私自身が過去心の病気に悩み、10年ほどかけてそこから回復した中で得た少しのコツや、心がけを書き残します。

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このシリーズは、時間・効果共に優先順位が最も高いと思う順に書いています。


自分を変えるよりもまず、すべきこと。

今世の中のSNSを中心としたインターネット世界では、メンタルを回復させるための術が数多く紹介されていますね。
運動をするとか、食生活に気を付けるとか、色々な方法がありますが…
今、精神的に辛いのに「+α(プラスアルファ)」の行動はとても難しいです。
そしてそのアドバイスや方法を実行することができず落ち込み、負の循環に入ってしまう。

だから、先に、捨てる・離れる・縁を切る。

自分が背負っている荷物を下ろすことから始めることをお勧めします。

①捨てる

・捨てやすいものから捨てる
物の断捨離は意外にも効果的です。
掃除をする…のはハードルが高いと思います。
でも、ただ目の前にあるごみを捨てるだけでも効果的です。
・大事にしなければならないと思っていたものを捨てる
私は、中学と高校のアルバム、思い出の品を捨てました。
同窓会にも行ってませんし、好きじゃなかった同級生の連絡先も消しました。
(そんなことしちゃいけない)
という責任感や過去の自分の呪縛から、捨てちゃいけないと思っているものがあるかもしれません。
でも、それが今のあなたに不必要で、辛いのなら、捨てて大丈夫です。

②離れる

・デジタルデトックス
スマートフォン、PC、特にSNS。
離れることで得るものはとても多いです。
悪い物ではありませんし、人との繋がりを得ることも大事。
ただ、精神的に不安定になっている時に大事なのは自分の心の声を聴くこと。
SNSやインターネット上に溢れる「世間的に良しとされるもの」を流動的に得すぎることで「自分の心の声が聴こえにくくなる=自分の本当の欲求が分からなくなる」のを防ぎます。
・人の輪
これも捨てることと同じで(離れてはいけない)と思ってしまっている人・環境からは離れていいんです。
離れられない状況もあるかもしれません。
でも、”捨てる”ではなく“離れる”だけでいいんです。
・捨てられないなら離れる
先程お伝えした捨てる項目でどうしても手放せないものがあるなら、まず離れることもおすすめ。
実家に預ける、トランクルームにいれてしまうなど物理的に自分の心の整理が着くまで離しておく。
捨てるまで、もしくは向き合うまで時間が必要なときにおすすめです。

③縁を切る

今まで伝えた2つとはまた違います。
縁を切る、これは可能な場合であってもとても大きな覚悟がいることです。
あらゆる繋がりを断ち、周囲からは理解されないかもしれません。
自分が縁を切りたい、と思った縁だけではなく、
他のご縁も切れてしまうかもしれないという危険もあります。

なので…あえて、「③縁を切る」の項目を設けながら、
私はこれは決してお勧めしないよ、と言う事をお伝えしたかったです。

というより。

捨てる/離れるとは異なり、縁を切ることは、そう簡単ではないからです。

逆に言えば、縁を切らないのならば、
ずっとずっと簡単に捨て、離れることが出来ます。

捨て、離れることは悪いことじゃない。


メンタルを病んでいる当時、自分の中にあった常識は歪んでいました。

言う事を聞かなければ。
良い子にしなきゃ。
人には優しくしないといけない。

そんな常識で心の容量がいっぱいいっぱいになってしまっていた事を覚えています。

確かに、世の中には当たり前に知っておくべき常識や、当たり前に守るべきルールがあり、
人として良い人生を歩むために大事にすべき当たり前の物事がたくさんあります。

感謝すること、縁を大事にすること、人に優しくすること。
…きちんとできれば、私たちも、周りの人も今より豊かに過ごすことが出来るかもしれません。

でも、どんな常識やルールにも「イレギュラー」が存在します。

心が病んでいる時。
あなた自身が辛い時。
それは「イレギュラー」です。

そして、このイレギュラーは誰にでも、いつでも訪れ、人に寄ってその尺度は違います。

あなたが「今」辛いなら、
その辛さに寄り添うことを優先して良いのです。
もちろん他の人を傷つけ、傍若無人に振る舞うことを良しとするわけではありませんが…

今重荷になっているものを捨て、
離れたいものから、離れてることで楽になることは悪い事ではありません。たとえそれがルール違反に感じても。
あなたの今がイレギュラーなら、自分への優しさを優先してください

そして自分の抱えている重荷から解放されれば、
より大きな感謝、より大きな優しさを人に与えることだってできるかもしれません。

捨てて良い。
離れて良い。
縁を切る必要はなくても、捨てて、離れて良いのです。

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