栃木県若年者支援機構てしごとや

栃木県で、ひきこもり等孤立しがちなひとたちとの共生社会を創ろうとしている団体です。

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栃木県で、ひきこもり等孤立しがちなひとたちとの共生社会を創ろうとしている団体です。

最近の記事

環境との接点にある緊張感

自分を「とほほ」と思う時は二種類あるように思います。 ひとつは環境との接点にある「とほほ」。 ひとり部屋でごろごろしている時は、パンツ一丁で鍋のままラーメン食べていても何事もないのに、部屋の外に出たとたん服装を注意されたり食べ方を注意されたり雇われていないことを注意されたりする。 ひとり部屋でごろごろしている時は、肘をついて鼻をほじりながら口を半開きにして動画を見ていても大丈夫なのに、家の外に出たとたん、周囲の視線が気になって顔を上げて歩くこともできなくなる。 ひとりで

    • 「てしごとやさん」が始まります

      一回2時間の内職を中心としたプログラムのほかに、新しいプロジェクトを立ち上げました。 「てしごとやさん」 実家終いや断捨離などで出てくる「取っておくものではないけど、ただ捨てるにはしのびない」という品物をリメイクする事業です。 興味を持ってくれているみんなで、月一回程度集まって、あーでもない、こーでもないとジャムセッションを繰り返しています。 先月ようやく名前とイメージカラーが決まりました。 ここからは、とにかくサンプルをたくさん作らないといけません。 いまは内職チームがほど

      • 明け方の夢

        学生時代に憧れていた職業がありました。 「(そのジャンルの)学校で、社会人入試やるみたいだよ。受けてごらんよ」 と知人が教えてくれました。私は、ひどく戸惑いました。 いまから受けても受からないんじゃないかな。実技の道具を修理しないといけないし。無理なんじゃないかな。どうせ。 そんなことを思いつつ、でもせっかく教えてもらったのだから、せめて募集要項を取りに行こうと思いなおしました。 電車に乗って最寄り駅で降りて、エスカレーターに乗ったら、後ろからサラリーマンらしき人が話してい

        • コロニーが生み出すもの

          フランスで、警官が発砲し少年が死亡した事件をきっかけに暴動が発生しました。 先日たまたま、フランスから日本にやってきた方がこの暴動について(彼は「戦争」という表現をしていました)解説している動画を見ました。 彼は、この背景にはフランスの移民政策があると話していました。フランスでは伝統的に、移民の居住地を決める政策をとっており、それが分断を生んだのだ、と。 それを見て、司馬遼太郎がフン族について書いた文章を思い出しました。いま手元に原本がないので、私の脳裏にある記憶だけの言葉な

          生きていくために必要なこと

          生きていくために必要な能力はいろいろありますが、「助けてと言える」ことと「失敗しても起き上がれる」ことは、そのなかでもかなり大切なスキルなのではないかと常々思います。 困った時に、ひとりで抱え込まず、「困ってるんだ」と言える。たとえばある朝寝坊して、目が覚めたら出社時間だったとしても「すみません!」と電話をかけて会社に走っていける。そんな力のことです。でもこれ、「難しい」と感じる方が多いかもしれません。 赤ちゃんの時はみんな、泣いて訴えることができたはずなのに。転んでも立ち上

          生きていくために必要なこと

          いろんな生き方があっていいはずなのに

          道は、初めからそこにあるわけではなくて、誰かが何度も歩くうちに道になります。 たくさんの人が歩けば、それだけ確かな、そして広い道になります。 やがて誰かが道標を立ててくれたり、道端には水を売る小屋が建ったりして、ますます歩きやすくなっていくかもしれません。 誰かが作った道をあとから歩くのは楽だし、安心です。 でも、別のルートを歩きたい人もたくさんいるはずです。 でもそれは、とても勇気がいることなんだろうなと思います。 自分が歩く時だけでなく、誰かが歩いているのを傍らで見て

          いろんな生き方があっていいはずなのに

          わたしたちのこと③

          自分がやっている仕事の説明をするときに、いつもなんて言ってよいのか迷います。 わかりやすく伝えようとすると「ひきこもり支援をやっています」という表現になってしまうのですが、それがどうも気に入らないのです。 ひきこもり支援? 「ひきこもり」ってなんだろう。 「支援」って、なんだか、「する側」と「される側」があるような気がしてしまうけど、そんなふうじゃない。 こういう場を必要としているひとたちが集う場所で、みんながそれぞれ、できることをやっている。 それのとりまとめをしている。

          わたしたちのこと②

          「てしごとや」は、 「なにかを始めたい、でも働くのはまだちょっと、、、」 とか、 「久しぶりに外に出たけど、なにから始めていいかわからない」 という、社会とのつながりに不安を持っているひとのための、「しごとはじめ」の場所です。 2017年から活動を始めて、2023年の今年は6年目。最初は月一回の開催。参加者は女の子がひとり、ふたり。みんなお母さんと一緒に来ていました。それがいまでは70人を超える登録生を抱える場所になりました。 ここに来るひとがたくさんいる、ということは、こ

          わたしたちのこと①

          一般社団法人栃木県若年者支援機構は、2010年4月に生まれました。 法人の設立目的は、こんな感じです。 ~~☆~~☆~~☆~~☆~~ 当団体は、地域課題の解決に取り組む新しい社会事業体の支援、並びに人材育成をもって、栃木県における新しい公共づくりと若年者の力を引き出す雇用創造を進めるための事業を行う。 ①一人ひとりの、子ども・若者と、その家族を支える 学校に行けない、働くことができない、生活が苦しいなど、様々な課題を抱えている子ども、若者やその家族と向き合い、個別の課題を克服

          noteはじめました

          はじめまして。 一般社団法人栃木県若年者支援機構の「てしごとや」です。 ひきこもりや社会不安を持っている、など、社会から孤立しがちなひとたちと共生できる社会を創っていきたいと考えている集団です。 どうぞよろしくお願いいたします。