わたしたちのこと③

自分がやっている仕事の説明をするときに、いつもなんて言ってよいのか迷います。
わかりやすく伝えようとすると「ひきこもり支援をやっています」という表現になってしまうのですが、それがどうも気に入らないのです。

ひきこもり支援?
「ひきこもり」ってなんだろう。
「支援」って、なんだか、「する側」と「される側」があるような気がしてしまうけど、そんなふうじゃない。
こういう場を必要としているひとたちが集う場所で、みんながそれぞれ、できることをやっている。
それのとりまとめをしている。
それを、なんと言えばいいんだろう、と思いつつ、まあそんなことはどうでもいいか、とも思いつつ、うろうろしている次第です。

前回も書きましたが、ここにはたくさんのひとがやってきます。
ここでなら、なんとか居心地を保つことができる、そう思っていただけるのはとても嬉しいことですが、反面、そういう場所が少ないというのは寂しいことです。

他人の困り感に優しくなれない社会というのは、生きにくい社会なんだろうな、と思います。
誰かが「つらいよ」と言うと、「誰だってつらいんだよ」と言い返される社会。
「つらいのは、あなただけじゃないんだよ」と言われる社会。
そういう社会は、みんなが、つらい。だから、隣のひとにやさしくなれない。
そういうことなんだろうな、と。

そう考えると、わたしたちがめざすのは「やさしい場所づくり」なのかもしれません。

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