生きていくために必要なこと

生きていくために必要な能力はいろいろありますが、「助けてと言える」ことと「失敗しても起き上がれる」ことは、そのなかでもかなり大切なスキルなのではないかと常々思います。
困った時に、ひとりで抱え込まず、「困ってるんだ」と言える。たとえばある朝寝坊して、目が覚めたら出社時間だったとしても「すみません!」と電話をかけて会社に走っていける。そんな力のことです。でもこれ、「難しい」と感じる方が多いかもしれません。
赤ちゃんの時はみんな、泣いて訴えることができたはずなのに。転んでも立ち上がり、歩き出すことができたはずなのに。いつのまにかできなくなっていく。
周囲との接点の中で、どんなに「助けて」と訴えても助けてもらえなかったり、逆に弱虫と嘲笑されたり。失敗したことで過剰に叱責されて、ほんとうのことを言うのが怖くなってしまったり。
さまざまな辛い経験が、そのスキルを奪ってしまうのかなぁと思ったりもします。
かくいう私も、実は頼るのが苦手。ついつい諸々のことを独りで抱え込んでしまいます。よくないな、と反省するのですが、でもなかなか「助けて」とは言えない。
そこで「いまこんなふうなんだ」と状況開示をすることにしました。そうすれば、気になったひとが声をかけてくれる。それで、かろうじて抱え込みすぎることを回避しています。
孤立しないために、安心して声を出せる。それを聴き取る耳がある。そんなふうだといいなと思います。

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