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  • K文学紹介

    最近話題の韓国文学(K文学)について、オススメの本の紹介やその感想をシェアしています!!

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  • 中国あれこれ

    中国に滞在する上で必要だったことやそのほか色々まとめています。

最近の記事

『今日のSF #1』

著書名:『今日のSF #1』     『오늘의 SF #1』 今回紹介するのは、『今日のSF』の創刊号です。 本のタイトルの通り、SF(Science Fiction)ジャンルに関する小説・エッセイ・作家インタビューを編んだ新しい雑誌のシリーズです。 創刊号には、短編小説6編、中編小説1編、SF作家論、作家インタビュー、エッセイ、SF書評など多様なコラムが組まれています。 その中でも今回紹介するのは、SF小説作家の中でも注目の若手キム・チョヨプ(김초엽)作家の短編小

    • 『82年生まれ キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ)

      著書名:『82年生まれ キム・ジヨン』     『82년생 김지영』 著者名:チョ・ナムジュ(조남주) 1978年、ソウルで生まれた。梨花女子大学校社会学科を卒業し、<PD手帳> <不満ゼロ> <生放送 今朝> などの時事教養番組作家として10年ほど務めた。2011年に長編小説『耳を傾ければ』で文学ドンネ小説賞を、2016年には長編小説『コマネチのために』でファンサン(黄山)ボル青年文学賞を受賞した。 あけましておめでとうございます。 2020年、ことし一年も韓国文学

      • 「時間の軌跡」(ペク・スリン)

        著書名:『2019 第10回 若い作家賞 受賞作品集』     『2019 제10회 젊은작가상 수상작품집』 題名:「時間の軌跡」    「시간의 궤적」 著者名: ペク・スリン(백수린) 1982年生まれ。2011年に京鄕新聞の新春文藝において短編小説「嘘の練習(거짓말 연습)」が当選し、登壇した。小説集『Falling in Paul(폴링 인 폴)』、『惨憺たる光(참담한 빛)』、長編小説『親愛し、親愛なる(친애하고, 친애하는)』がある。2015年、2017

        • 『線の法則』(ピョン・ヘヨン)

          著書名:『線の法則』 『선의 법칙』 著者名:ピョン・ヘヨン(편혜영) 1972年にソウルで生まれ、ソウル芸術大学文芸創作学科と漢陽大学国文学科大学院を卒業した。2000年ソウル新聞 新春文藝で短編小説が当選し、作品活動をはじめる。小説集『アオイガーデン』『飼育場の方へ』『夕暮れの求愛』『夜が過ぎていく』, 長編小説『灰と赤』『西の森に行った』がある。韓国日報文学賞、李孝石文学賞、今日の若い芸術家賞、東仁文学賞、李箱文学賞、現代文学賞を受賞

        『今日のSF #1』

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        記事

          「世界にない私の家」(グムヒ)

          著書名:『世界にない私の家』     『세상에 없는 나의 집』 著者名:グムヒ(금희, 錦姫) 1979年に中国の吉林省の小さな朝鮮族の村で生まれ育った。延吉師範大学を卒業後、中国と韓国で多様な仕事に携わった。2006年には長春に定住し小説を書きはじめた。2007年『延邊文学』が主催する尹東柱新人文学賞を受賞すると同時に本格的な創作活動をはじめ、主な著書としては中国で出版された小説集『シュレディンガーの箱』がある。『世界にない私の家』は、韓国で初めて出版された小説集だ

          「世界にない私の家」(グムヒ)

          『三日月』(老舎)

          著書名:『三日月』(原題:『月牙儿』) 著者名:老舎(Lao She, 1899-1966) 本名は、舒慶春(Shu Qingchun)。老舎はペンネームである。満州族の出身であり北京で生まれた。幼い時に父親を亡くし、貧しい生活を送ったことが彼の作品世界観にも影響を及ぼしている。北京師範学校を卒業したのち、教師としての生活をしていたが、1924年に中国語の教師としてイギリスに渡った。この期間に、英文学にふれながら小説の創作活動を始めた。『長さんの哲学』(原題:『老张的哲学』

          『三日月』(老舎)

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          チェスキークルムロフ,チェコ

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          チェスキークルムロフ,チェコ

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          クトナーホラ,チェコ

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          200

          クトナーホラ,チェコ

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          中国滞在あれこれ〜Alipay Tour Pass〜

          前回は、ネットワーク関連の記事を書きましたが、今回はキャッシュレス決済についてまとめたいと思います。中国は言わずと知れたキャッシュレス大国で街中ではほとんど現金を使うことがありません。支付宝(Alipay, アリペイ)や微信支付(WeChat Pay)というものを聞いたことのある方も多いと思います。これらは、スマートフォンを使ったコード決済です。以下でも詳細を説明しますが、店頭でQRコードなどによる決済をすることにより現金でのやりとりが必要ないと言うもので、日本でもLINE

          中国滞在あれこれ〜Alipay Tour Pass〜

          中国滞在あれこれ〜ネットワーク・VPN〜【2019年11月版】

          二週間ほど前から上海に滞在しています。ここから数ヶ月間いる予定ですが、やはり日本や海外の他の国とは異なる点があり、始めはかなり混乱しました。上海自体訪れるのは二度目ですが前回は一週間程度の滞在であったため、Wi-fiで乗り切ったり地下鉄は乗らなかったりかなり守りに入っていました。実際、困ることはほとんどありませんでした。しかし、数ヶ月の滞在ともなるとそうはいかず色々やらなければならないことが出てきました。せっかくなのでそれらをまとめようと思います。これから中国を訪れる方々の参

          中国滞在あれこれ〜ネットワーク・VPN〜【2019年11月版】

          쿠키 영상(クッキー映像)とは??

          今回は文学紹介ではありませんが、韓国語(?)の単語についての紹介です。 まずは、こちらをご覧ください。 韓国の大手映画会社であるCGVのSNSアカウントに投稿されたものです。 속보 : 速報 겨울왕국2 : アナと雪の女王2(直訳:冬王国2) 쿠키 영상 있음!! : クッキー映像あり!! このように書いてあるのですが、クッキー映像とは何のことでしょうか?? 実はこれ、映画のエンドロールが終わった後に流れる特典映像のことを意味します。 映画によっては、主題歌&エンド

          쿠키 영상(クッキー映像)とは??

          「水中のゴリアテ」(キム・エラン)

          著書名:『飛行機雲』     『비행운』 著者名:キム・エラン(김애란) 1980年、仁川広域市で生まれ、忠淸南道瑞山で育った。韓国芸術総合学校劇作科を卒業。4年生の時、『ノックしない家』で第1回大山文学賞小説部門を受賞し、<創作と批評>文芸誌に作品を登壇した。その後、第38回韓国日報文学賞を受賞(2005年)をはじめ各文学賞候補者や受賞者に選ばれるなど活躍を広げている。 単行本としては、『走れ、オヤジ殿(2005年)』『唾がたまる(2007年)』『飛行機雲(2012年)』

          「水中のゴリアテ」(キム・エラン)

          日本映画『見えない目撃者』

          今回は、9月20日に日本で公開された映画『見えない目撃者』を観てきました。なるべくネタバレしないようにレビューしたいと思います。 〜あらすじ〜 警察学校の卒業式の夜、自らの過失で弟を事故死させてしまった浜中なつめ。自身も失明し警察官の道を諦めた彼女は、事故から3年経った現在も弟の死を乗り越えられずにいた。そんなある日、車の接触事故に遭遇したなつめは、車中から助けを求める少女の声が聞こえてくることに気づき、誘拐事件の可能性を訴える。視覚以外の感覚から感じ取った“目撃”情報を

          日本映画『見えない目撃者』

          韓国映画 『아워 바디(Our Body)』

          ー 日常に疲弊している人、うまくいかないことが続いているひとへ。 ー 今回紹介するのは、韓国映画『아워 바디(Our Body)』です。 映画館で観てきたので、簡単にまとめます。 映画名:『아워 바디(Our Body)』 公開日:2019年09月26日 映画監督:ハン・ガラム <あらすじ> 公務員試験に合格するため浪人生活8年目を送っている主人公ジャヨン。無味乾燥で繰り返しの生活に無気力を感じていた彼女は、8年目の試験を受けに行かなかった。母親からは就職の道を進められ

          韓国映画 『아워 바디(Our Body)』

          『運命ではなく(SORSTALANSÁG)』

          著書名:『運命ではなく(SORSTALANSÁG)』 著者名:ケルテース・イムレ(Kertész Imre) 1929年ハンガリーのブダペスト生まれ。第二次世界大戦中、アウシュヴィッツなどで収容所生活を送る。最初の作品である本書により、ドイツ、フランス、アメリカを中心に高い評価を受ける。他の作品として、『挫折』(1988)、『生まれなかった子のためのカディシュ』(1990)などがある。ニーチェやカネッティなどドイツ文学の翻訳も手がける。2002年度ノーベル文学賞受賞。

          『運命ではなく(SORSTALANSÁG)』

          『私は悪霊の声を聞く〜ソクラテス、哲学的欲望の起源について〜』

          著書名:『私は悪霊の声を聞く〜ソクラテス、哲学的欲望の起源について〜』      『나는 악령의 목소리를 듣는다 ~소크라테스, 철학적 욕망의 기원에 관하여~』 著者名:ペク・サンヒョン(백상현)  フランス国立美術学校 École des beaux-arts de Valence を卒業後、パリ第8大学で芸術学を専攻し なおした。パリ第8大学芸術学科では論文<外在言語的思惟 ビル・ヴィオラ>で修士号を、のち哲学科で論文<症候的文章, リオタールとラカン>で博士号を

          『私は悪霊の声を聞く〜ソクラテス、哲学的欲望の起源について〜』