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日本映画『見えない目撃者』

今回は、9月20日に日本で公開された映画『見えない目撃者』を観てきました。なるべくネタバレしないようにレビューしたいと思います。

〜あらすじ〜

警察学校の卒業式の夜、自らの過失で弟を事故死させてしまった浜中なつめ。自身も失明し警察官の道を諦めた彼女は、事故から3年経った現在も弟の死を乗り越えられずにいた。そんなある日、車の接触事故に遭遇したなつめは、車中から助けを求める少女の声が聞こえてくることに気づき、誘拐事件の可能性を訴える。視覚以外の感覚から感じ取った“目撃”情報を警察に提示するなつめだったが、警察は目の見えない彼女を目撃者と認めず捜査を打ち切ってしまう。なつめは少女を救うべく奔走し、事故現場で車に接触したスケボー少年を探し出す。やがて女子高生失踪が関連づけられ、連続誘拐事件の存在が判明。なつめは事件の闇へと切り込んでいくうちに、弟の死とも向き合うことになる。– 公式HPより引用

〜レビュー〜

観た後の第一印象はとにかく怖い&グロテスクでした。猟奇的殺人犯という設定を保つためと観客へのインパクトを残したいからなのか、とにかく人が殺害されたり誘拐される描写が多い。かつ詳細。さすが+R15指定と言った感じでした。(深夜の映画館でほぼ貸切でこの作品を見るのは精神的にキツかったです。笑)

その中でも圧巻はなつめ役の主演・吉岡里帆さんの演技でした。序盤で視力を失って以降、盲目ということへの失望感や弟を亡くした絶望感を普段笑顔が素敵な吉岡さんが見事に演じきっていました。また、盲導犬との愛や本当に盲目かのように思える演技も違和感なく作品に入り込めました。また、女子高生失踪というのも家出やSNSといった現代の闇とでも言うようなものを表していたように思います。

表現としては、盲目のなつめが視覚以外の聴覚や触覚などの感性から"モノを視る"描写が興味深かったです。また、視覚を失っているなつめの世界を表すように物語全体の光が少ない気がしました。

少しネタバレになるかもしれませんが、今作の鍵でもある「警察組織」。これが若干、現実離れしていた気がします。物語全体が警察組織に振り回されすぎるのとなつめをあまりに際立たせようとするための脇役配置感。これが否めなかったです。全体通して良い作品だったのですが、そこは気になりました。また全体を通してハラハラはしましたが、伏線の回収が予想通りすぎる展開という感じでした。

韓国映画『ブラインド』のリメイク作でもある今作。やはり韓国サスペンス映画らしいスリルにあふれた内容でした。上述したところを除けば、うまくリメイクされていたのではないでしょうか。。。

個人的には、とにかく怖いし同じの二回、もしくは韓国版は観たくないなあと思っていましたが、なんと!韓国版はかなり違うみたいです(もみじ談)。というかまず犯人が違うみたいです。笑 これは観るしかない!ということでこれから観てみたいと思います。気になった方はぜひ映画館で観てみてください!

P.S. こういう映画好きな人は最近でいうとミュージアムとか好きなのかなあ。笑

あさぎ

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