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ソフトクリームは、なぜ観光地で買われるのか?

10年前の2013年に日本初のソフトクリームのNB(ナショナルブランド)「クレミア」が発売されました。それまでは、「OO牧場のXXソフトクリーム」とか「(フルーツ名)ソフトクリーム」など販売者名や原料で呼ばれていて、全国ブランドはありませんでした。

初めてのソフトクリームのNB商品は大ヒットとなりました。召し上がったことがある方も多いのではないでしょうか?ワークショップの会場でも必ず数名以上手を挙げてくださいます。

アイスクリームにはいろいろなブランドがあります。ブランド名のないアイスクリームを買うことはほとんどないでしょう。

では、ブランドのないソフトクリームを、なぜ多くの人が買うのでしょうか?

それは、観光地での「唯一の存在」になっているから、と私は考えます。

観光地ならではのお客様ニーズがあります。「歩きながら手軽に食べたい」です。アイスクリームは固くて歩きながら食べるのは意外と大変ですが、ソフトクリームは柔らかいので子どもも簡単に食べられます。コーンも食べられるから大きなゴミが出ません。

それに加えて「ここにしかないOOソフトクリーム」って言われると「唯一の存在」になります。限定品を買いたくなる気持ちを心理学で「スノッブ効果」と呼ぶそうです。それが積み重なり、観光地では強固なポジションを獲得できています。日常の街中ではあまりソフトクリームは食べないですよね。

このように「唯一の存在」になることはとてもパワフルな方法です。そして、実は意外と簡単。唯一の存在になれるように地域などの条件を設定するとよいのです。

「OO地域で唯一のXX」、「OO業の中で唯一XXもできる」など。ご自身を唯一と言える条件を探してみてはいかがでしょうか。(ただし、広告などで訴求する場合には法的に問題がないか専門家に確認しましょう)。

最後に、ソフトクリームの下側の「コーン」はトウモロコシではなく、円錐形のコーンの意味です。工事現場のコーンと同じ言葉です。知っていました??

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