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こんにちは【黒糖焼酎飲もうでぃ!】前田“まえぴょん”秀樹です。

パナソニックとnoteで、「#この仕事を選んだわけ 」をテーマに、投稿コンテストが開催されているということで、再度思いを書いてみようかと思います。

#この仕事を選んだわけ

黒糖焼酎ってどんなお酒なの?

先ずは「黒糖焼酎ってどんなお酒なのか」という話から。

焼酎とは芋や麦・米・果実などを酵母によってアルコール発酵させた醸造酒(日本酒やワインなどがこれに当たります)を蒸留という工程を経て作られる酒 いわゆる蒸留酒の一種です。

その焼酎の中でも黒糖焼酎は、その名の通りサトウキビの絞り汁を煮詰めて作られる黒糖を原料に作られるわけですが、実は奄美群島でのみ製造が許可されているお酒なんです。

ハイ、ココ大事です。そうなんです、奄美群島でしか黒糖焼酎は作ることが許されていないんです!

歴史的な背景を簡単に説明すると、第二次大戦後アメリカ占領下にあった奄美群島が1953年12月25日に本土復帰する際、島で作られていた黒糖を原料とする蒸留酒は同じくサトウキビの搾り汁から作られるラム酒などと同様の『スピリッツ』に分類され、高い酒税が掛けられることになってしまいました。
しかしそれでは島の産業としても島民の飲む酒としては高価になってしまうということで、国に陳情。
その結果、
1、仕込みの際に米麹を使用すること
2、製造地域を奄美群島に限定すること
を条件に『黒糖焼酎』として認められることになったのです。

2021年9月現在、25の製造蔵(内7蔵は2社の共同瓶詰会社に原酒を提供)があり、200種近い銘柄があります。

ただ、蔵の多くは小規模で年間に作れる量も限られており、また離島と言う土地柄もあり、その流通量は焼酎全体のわずか2%ほどに止まっていて まだまだマイナーな存在です。


黒糖焼酎の特徴

『黒糖だから甘いお酒なんでしょ?』とよく言われますが、蒸留の工程を経ることで糖質はゼロ!そしてプリン体もゼロ!
味わいは(当然銘柄によって様々ですが)原料の黒糖由来の ほのかに甘い香りや あと口の良さが特徴で、食中酒としてもとても良いと思います。
芋・麦などの他の焼酎に比べてアルコール度数の高いものが多く、個人的には同じ銘柄でも度数の高い方が美味しいと感じています。


黒糖焼酎にハマった理由

私がなぜ黒糖焼酎を好きになったのか、お話ししたいと思います。

それは……………
…………………………
…………………………

美味しいから‼️

いやいや。美味しいのは当然、なぜそこに至ったのかって話しですよね。
では、あらためて。


黒糖焼酎との出会い

約20年ほど前、京都で着物のデザインやプロデュースをされている方から奄美大島で開催される着物ショーのスタッフとして声をかけていただき、初めて奄美を訪れました。

その夜の席で飲んだのが黒糖焼酎との出会いだったのですが、「飲みやすい焼酎だな」とは思いましたが その時はこんなにハマってしまう感じではありませんでした。

奄美でのショーはその後もほぼ毎年開催され、3度目に訪れた時にお店で飲んだ3年熟成の黒糖焼酎がとても美味しく 少し黒糖焼酎に興味が湧いて来ました。
そしてそんなタイミングで泊まったホテルの一画に、たまたま黒糖焼酎BARがあったのです!

BARのマスターにお店で飲んで気に入ったお酒を告げると、「なら、コレやコレもお口に合うと思いますよ」と出してくれたお酒がどれも美味しい‼️
『銘柄によってこんなに違うんだ』という驚きと共にもっと色々飲んでみたい思いがどんどん大きくなりました。

『お土産で黒糖焼酎を買って帰りたいんですが』という私に紹介してくれたのが、黒糖焼酎の品揃えは島でも随一の【酒屋まえかわ】さんでした。


黒糖焼酎の師匠との出会い

翌日、早速仕事終わりのフリータイムに【酒屋まえかわ】さんを訪れ、BARのマスターに紹介してもらったコトやどんなお酒を飲んで何が好みだったかなどお話しすると、黒糖焼酎とはどんなお酒なのか、どんな歴史があるのかなど丁寧に教えていただきつつ オススメの黒糖焼酎を試飲させていただきました。
コレがまたどれも美味しい‼️
そして背景を知るとさらに美味しく感じる‼️

その後も奄美へ行くたびに【酒屋まえかわ】を訪れ、黒糖焼酎の味わいとその奥深さを教えてもらったのが、店主の前川晴紀さん。私の黒糖焼酎の師匠です


黒糖焼酎飲み比べ会

ほぼ毎年のように奄美に行き、その都度ギャラの半分が黒糖焼酎に、、、
なんてことを続けているうちに気づけば自宅には20種以上の銘柄が揃う頃になりました。

もともと両親がほとんど酒を飲まないこともあり、家で食事をする時にお酒を飲むという習慣がなかったので買ってきた黒糖焼酎もなかなか減らず、ならばと年に数回 友人を家に招いて【黒糖焼酎飲み比べ会】を開催するようになりました。
そうすると
「焼酎はあまり得意じゃない」
「普段焼酎は飲まない」
「黒糖焼酎は飲んだことない」

という友人が次々と
『これは美味しい!』
『こんなの飲んだことない!』

と、次々ハマっていってくれたんです。

自分の好きなものを『美味しい』と言ってもらえるのはやはり嬉しいもので、【黒糖焼酎飲み比べ会】も回を重ねて、草の根的に黒糖焼酎の美味しさを広めることが
ライフワークのようになってきていました。


思いもよらずその時はやってきた

そして2020年。

誰も予想だにしなかった新型コロナウイルスの拡大により、今までの生活は一変され、私自身も今までの生活を振り返り、今後の人生を考えるようになりました。

そして『こんなに美味しいのに まだ世間に知られていない黒糖焼酎を広めたい!』
という思いがどんどん大きくなり、それを自分の仕事にしよう!と思い立ったのです。

そうなれば後は行動あるのみ!

当時飲食店に勤めていて休業要請が出ていたため時間だけはあったので、自分に出来ることとそれを収入に結びつける策を色々考え、周りにたくさんいた独立自営の飲み仲間にも相談をし、いつ元のように働けるかわからない仕事に見切りをつけることにしました。


【黒糖焼酎飲もうでぃ!】

元来物事はカタチから入るタイプの私が先ず取りかかったのは名前を決めること。
「パッと見て何を扱っているのかがわかって その上楽しそうな名前がいいな」
ということで、数点の候補の中から
【黒糖焼酎飲もうでぃ!】に決定!
「どうせならロゴはプロに作ってもらおう!」と友人にデザイナーさんを紹介してもらい、タイトルにも貼った素敵なロゴも完成しました♪

【黒糖焼酎飲もうでぃ!】のロゴ


間借り営業〜酒類販売停止

「黒糖焼酎を広めるといっても、どうやって?」と色々考えた結果、間借りで数カ所の拠点を設ける方向でやって行くことにしました。

【黒糖焼酎飲み比べ会】の経験から「とにかく飲んでさえもらえば黒糖焼酎の美味しさはわかってもらえる」という自信だけはあったので、店舗を構えるよりも複数の場所で定期的に営業する方が、より多くの人に黒糖焼酎を知ってもらえるだろうと考えたからです。

2020年秋頃からスタートし、月に10日くらいの目処が立ってきたのですが、コロナは収まるどころかますます拡大し、時短営業から ついには酒類の提供ができなくなってしまいました。


そして現在

やっと緊急事態宣言も明け、ようやくお酒も提供できることになって大阪を中心に活動、11月からは六甲山の登山道入り口にある大谷茶屋で毎週日曜日に営業中!

近くに「高座の滝」があります

そして「酒屋まえかわ」とのコラボ企画《奄美しまさけ ふぁん倶楽部》もスタート!

まだまだ志半ばどころかこれからスタートですが、奄美黒糖焼酎を一人でも多くの方に飲んでいただき  好きになってもらえるよう、頑張っていきます!!

では今回はこの辺で、次回もお楽しみに!









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