ココロン うるま心理相談室

うるま心理カウンセリング相談室ココロンを開業しています。 沖縄在住の臨床心理士、公認…

ココロン うるま心理相談室

うるま心理カウンセリング相談室ココロンを開業しています。 沖縄在住の臨床心理士、公認心理師です。 noteではトラウマ治療・精神分析に関する情報をメインに発信しています。 精神科病院や学校臨床、療育での勤務歴あり(臨床歴10年) カウンセリングの予約はトップページへ。

マガジン

  • トラウマケアの方法論

    トラウマケアの「安定化」が終わった後のステップ、「記憶の処理」に入る際の、その具体的な方法論、治療方法についてまとめています。

  • トラウマケアの基礎理論

    トラウマケアに関連した、知っておくと生きやすさにつながる(かもしれない)知識を発信しています。主に「安定化」にまつわる記事をまとめています。

  • 安定化段階でなにをすべきか?

    トラウマ記憶の処理に入る前段階で、やっておくといいことをまとめてみました。

  • ココロン 申し込み&お支払用記事(初回のみ)

最近の記事

  • 固定された記事

うるま心理カウンセリング相談室 ココロンについて(沖縄県 臨床心理士)

沖縄県でオンライン心理カウンセリングを開業しております、 利根川 義昭(とねがわ よしあき)と申します。 当相談室では、臨床心理士・公認心理師によるオンラインカウンセリングを行っております。 精神科で5年勤め、スクールカウンセリングや、不登校・引きこもりの支援にも携わってきました。 またPTSD・トラウマ治療も専門としており、EMDRという心理療法も行っております。(研修トレーニングのweekend1・2を修了しています) また、トラウマケアのための「パーツセラピー」

    • トラウマケアの方法論⑥ IFSとセルフ

      こんにちは。 うるま心理相談室ココロンの、とねがわです。 前回はIFSにおける防衛パーツについてお話ししました。 前回記事:IFSと防衛パーツ おさらいすると、 内的家族システムでは、 こころの全体をひとつの家族のようなものと捉え、 ・全体を見守るセルフ ・そのもとにいる各種パーツ(防衛・追放パーツ) で構成されている、ということでした。 今回は、その全体を見守るセルフ、について書きたいと思います。 ※今回の内容については、 先日参加したIFSのワークショップ

      • トラウマケアの方法論⑤ IFSと防衛パーツ

        今回は、カウンセリングの方法論、 とりわけ「パーツワーク」と呼ばれるもののひとつである 内的家族システム療法(IFS) のつづきについて書きます。 今回は基本コンセプトである、 ・防衛パーツと ・追放者パーツ(傷ついたパーツ) の分類について書きます。 IFSの概要については こちらの記事もご参照ください。 今回の内容はいろんな本にも書かれているので、 すでに知っている人は 読み流してもらっても構いません。 パーツという考え方について内的家族システム療法では、

        • 【ブログ】福島へ行きました

          はじめてブログっぽいことを書いてみます。 先日、祖母が亡くなり急遽、葬儀のため福島県へ行ってきました。 ココロンの開室日に重なっていたので、 クライエントの方にはご迷惑をおかけしましたが、 皆さまにご対応いただいたお陰で 無事に葬儀を終え、沖縄へ戻ってきました。 ありがとうございました。 私自身は新潟の生まれで、 福島は実家ではないんですが、母方の実家がそっちなので、 小さい頃、夏はよく里帰りで遊びに行ったものです。 高速の車窓から眺める、山々の風景がとても懐かし

        • 固定された記事

        うるま心理カウンセリング相談室 ココロンについて(沖縄県 臨床心理士)

        マガジン

        • トラウマケアの方法論
          7本
        • トラウマケアの基礎理論
          16本
        • 安定化段階でなにをすべきか?
          6本
        • ココロン 申し込み&お支払用記事(初回のみ)
          5本

        記事

          トラウマケアの基礎理論3.7 複雑性PTSDとDESNOS オリジナル概念の比較

          ※マニア向け記事です こんにちは。 うるま心理相談室ココロンのとねがわです。 近頃なかなか愛着テーマやトラウマの壁シリーズの記事が 書けていなくて申し訳ないのですが、 少し寄り道したくなってしまいました。 よければお付き合いください。☺︎ 前回記事では複雑性PTSDについてまとめました。 その過程でわかったことがひとつあって。 ということです。 前回の内容は、 あくまでICD-11(=WHOの診断基準)の意に沿って まとめられた「複雑性PTSD」でした。 そこ

          トラウマケアの基礎理論3.7 複雑性PTSDとDESNOS オリジナル概念の比較

          トラウマケアの基礎理論3.6 複雑性PTSDとはなにか?

          ※本記事は、 「トラウマケアの基礎理論③ 代表的なトラウマ反応   分類編」  を読みやすく、2つに分割し、加筆修正したバージョンになります。  本記事は、複雑性PTSDのみについて書いています。  こちらの方が文章・構成など読みやすくしたので、おすすめです。 1、前回のおさらい前回は、「非日常的な体験」の反応としての、 単回性PTSDについて書きました。 その反応は大きく分けて「3種類」ありました。 「3種類」については、前回記事を参照ください。 今回はさら

          トラウマケアの基礎理論3.6 複雑性PTSDとはなにか?

          トラウマケアの基礎理論3.5 単回性PTSDとはなにか?

          ※本記事は 「トラウマケアの基礎理論③ 代表的なトラウマ反応   分類編」  を読みやすく、2つに分割し、加筆修正したバージョンになります。  本記事は単回性PTSDのみについて書いています。  こちらの方が文章・構成など読みやすくしたので、おすすめです。 はじめにこのシリーズでは、 トラウマケアに関する最近の基礎的な知見をお伝えしています。 前回は代表的なトラウマ反応の現れ方をお伝えしました。 そして各反応には名前がついている、というところまで書いたのでした。

          トラウマケアの基礎理論3.5 単回性PTSDとはなにか?

          トラウマ治療の壁 その2 (沖縄 臨床心理士 EMDR)

          こんにちは。うるま心理相談室のとねがわです。 前回は、専門家サイドからみた構造的な壁について書きました。 今回は、もう少し違う角度から書いてみます。 「気づいてもらえなさ」を今回のキーワードに書いてみたいと思います。 トラウマにまつわる「気づいてもらえなさ」は、いろんな場面で遭遇します。 断片的になりますが、シチュエーション別で書いてみます。 前提として、 「代表的なトラウマ反応」 をみたときの周囲に起こりうる反応、ということでお読みください。 1、根性論・精神論的

          トラウマ治療の壁 その2 (沖縄 臨床心理士 EMDR)

          トラウマケアの基礎理論(14) 安定化段階でなにをしていくべきか?⑤ 【愛着テーマ編】(愛着障害・AC・EMDR)

          こんにちは、 うるま心理相談室ココロンのとねがわです。 あっという間にパート5になってしまいました。 ゆっくりお付き合いいただけたらと思います。。 今日は愛着テーマについて。 今回までの安定化の過去記事①〜④についてマガジンでまとめました。 ※今回の内容もあくまで私の考える「安定化」であり、 お読みの皆さんの背景まではわからないので、絶対視せず、ヒントの一つとしてご覧ください。 すでに治療中の方は、ご自身のセラピストとの治療計画を優先してください。 今回は 8、愛着

          トラウマケアの基礎理論(14) 安定化段階でなにをしていくべきか?⑤ 【愛着テーマ編】(愛着障害・AC・EMDR)

          映画「プリズン・サークル」鑑賞後記

          6/22(土) 上映会@沖縄県総合福祉センター5F 主催:さんぽの会 さん こんにちは。 うるま心理相談室の臨床心理士、とねがわです。 今回は大変おもしろい映画を観てきたので、感想を書いていきたい。 …と思ったら、Twitterでもう書いてしまっていた orz 待てなかったのである。 それくらい、揺り動かされたのはこちらの映画。 「プリズン・サークル」 「島根あさひ社会復帰促進センター」という 官民協働の刑務所の中で行われる 「TC -Therapeutic Co

          映画「プリズン・サークル」鑑賞後記

          【読書記録】「対象喪失 / 小此木啓吾 著」

          たまには趣向を変えて、自由に書きたいことを書いてみる。 ずっと書こうと思っていた読書記録がおろそかになっていたので、 溜まっていたものを少しづつアウトプットしたい。 今回はこちら。 中公新書から、「対象喪失 / 小此木圭吾 著」 もう亡くなられてしまったが、日本の精神分析シーンを牽引された 小此木圭吾先生の一冊。 「実は隠れた名著」と、 かつて先輩から勧められて、ずっと積読になっていたのを読んだ。 これがまた大変濃厚な一冊で、 執筆欲を駆られるものだったので、書い

          【読書記録】「対象喪失 / 小此木啓吾 著」

          トラウマケアの基礎理論13 安定化段階でなにをしていくべきか?④ セルフケア編

          安定化について、Part.4になります。 Part.1・2・3はこちらから。 Part.1 Part.2 Part.3 ※今回の内容もあくまで私の考える「安定化」であり、 お読みの皆さんの背景まではわからないので、絶対視せず、ヒントの一つとしてご覧ください。すでに治療中の方は、ご自身のセラピストとの治療計画を優先してください。 安定化記事のシリーズ全体の目次 今回は、 「6、セルフケア 〜自分をいたわること」 
「7、記憶に触れるのが怖い」 
を扱います。 1

          トラウマケアの基礎理論13 安定化段階でなにをしていくべきか?④ セルフケア編

          トラウマ治療の壁 その1 (沖縄 臨床心理士 EMDR)

          最近、Twitterでいろんな方と交流させていただく中で、 「ちゃんとしたトラウマ治療につながることが、いかに大変なことか」 ということをしみじみ感じてます。 トラウマケアをちゃんと受けたい、と思う人に立ちはだかる壁について、 専門家サイドの視点から、いくつか書いてみたいと思いました。 Twitter的な文体でポストしてみます。 1、情報がない トラウマケアに関する情報は、思ったより知られていません。 今知っている人は、一体どこで知ったんだろう?とたまに思います。 そ

          トラウマ治療の壁 その1 (沖縄 臨床心理士 EMDR)

          トラウマケアの基礎理論(12) 安定化段階でなにをしていくべきか?③ (トラウマケア EMDR 臨床心理士)

          トラウマ治療における 安定化について、Part.3になります。 タイトルが(12)なんだか、③なんだか、いい具合にとっちらかってきましたが 一応、シリーズものです。笑 Part.1・2はこちらから。 Part.1 Part.2 ※今回の内容もあくまで私の考える「安定化」であり、 お読みの皆さんの背景まではわからないので、絶対視せず、ヒントの一つとしてご覧ください。 すでに治療中の方は、ご自身のセラピストとの治療計画を優先してください。 ・安定化記事のシリーズ全体

          トラウマケアの基礎理論(12) 安定化段階でなにをしていくべきか?③ (トラウマケア EMDR 臨床心理士)

          トラウマケアの基礎理論(11) 解離とはなにか? (トラウマ治療 EMDR 臨床心理士)

          こんにちは。 うるま心理相談室の心理士とねがわです。 ここまで安定化について書いてきましたが、 解離や身体感覚のへのアプローチを書くにあたり どうしても先に 「解離とはなにか?」 について触れざるを得ないことに気づきました。 安定化Part.3に入る前の、ウォーミングアップとして、 今回の記事では「解離」とはどんな現象なのか? について考えてみようと思います。 1、解離とは?カウンセリングに入るとき、 「解離」の存在はとても大切なポイントです。 解離(かいり)と

          トラウマケアの基礎理論(11) 解離とはなにか? (トラウマ治療 EMDR 臨床心理士)

          トラウマケアの基礎理論⑩ 安定化段階でなにをしていくべきか?② (トラウマケア EMDR 臨床心理士)

          こんにちは、 うるま心理相談室ココロンの臨床心理士、とねがわです。 安定化についてのPart.2になります。 前回記事では、 という内容について書きました。     ↓↓↓↓ 基礎が十分あるから、EMDRの処理が安全裡に進められるのですね。 今回はその基礎って何なのか?と言うことと、 実際に安定化段階でできることについて、 もう少し掘り下げて考えてみたいと思います。 ※ちなみに今回の内容はあくまで私の考える「安定化」であり、  お読みの皆さんの背景まではわからない

          トラウマケアの基礎理論⑩ 安定化段階でなにをしていくべきか?② (トラウマケア EMDR 臨床心理士)