生きているだけでありのまま!

ありのままがいいよ!ってよく言われる。
それは裏を返すとありのままじゃないよって言われてるような感覚になる。

ありのままが良いってさらりと言われても
そんなにありのままって簡単に表に出せるほど
浅いものじゃないし
ぺらぺらしたものではない。

奥にしまってるのにだって理由はあるし
影になっているのも理由がある。

ありのままは光と影で
綺麗なところと汚い所があって
サラサラとドロドロがあって
見えている所と見えない所があって
正反対なもの全部合わさって
ありのままなんだと私は思う。

それは手付かずの自然みたい。
とても美しい。
時の流れるままに
身を委ねて、生きている。

無理に出そうとせず
無理に隠そうとせず
そのままでいる。

明るくてサラサラしてる所もあれば
暗くてねちゃねちゃしてる所もある。

生きている者もいれば
死んでいる者もある。

でも全てに無駄がない。

死んでしまった命も
腐ってしまった命も
肥料になり、また何かの命のエサになる。

ぐちゃぐちゃに絡まってるけど
いつしか一つの木になり
まとまってくる。


全ての命の動きや
全ての命の時間
全ての命の寿命
全ての命の場所
全部がバラバラに動いてるけど

長い時間をかけて
一つにまとまってくる。

ありのままは
奥が深くて
とても重いテーマで
軽々しく出したり引いたりできるものではなくて

ただ生きている
もがいている
それがありのままなんだと私は思う。

例え
人生から逃げていても
鬱病になっていても
誰かを傷つけてしまっても
嘘をつき続けていても

その経験は
一つとして無駄ではなく、
一つとしてニセモノでもなく
ありのままなのだ。

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