NPOココペリ121

在宅で生活する障がい者への介護派遣事業を運営する特定非営利活動法人ココペリ・ワン・ツー…

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在宅で生活する障がい者への介護派遣事業を運営する特定非営利活動法人ココペリ・ワン・ツー・ワン(NPOココペリ121)。当NPOの学術文化部門(主な業務として、出版、文字起こし、語学講座、学習会、自主上映等があります)がお届けするウェブマガジンです。

マガジン

  • ココペリ121・ケア塾茶山(案内)

    ヘルパー休憩所・茶山kpハザにて、月一で開催しているケア塾茶山の案内用マガジンです。 臨床哲学者・西川勝さんを進行役として、ケアの視点から文芸作品を読み解いていきます。 https://carejyuku-chayama.hatenablog.com/

  • ココペリ121・ケア塾茶山(記録)

    ケア塾茶山のアーカイブです。

  • ココペリ121・自主上映会

    ココペリ121の活動は、ドキュメンタリー映画の自主上映会を母体として始まりました。 映画の上映だけでなく、ライブや講演等と絡めて、カオス的イベントを行なっています。

最近の記事

第76回ケア塾茶山特別編のご案内

西川勝×砂連尾理『臨床哲学への歩み』について語る 西川勝著『増補 ためらいの看護』に続き、『臨床哲学への歩み』は2024年4月に刊行されました。 NPOココペリ121の理事でもある西川勝の、同団体の出版部門・ハザ(Haza)で出版された二作目の著書――『臨床哲学への歩み』は苦しみのベッドサイドで相手の話を聴く哲学への道を行く、人々との出会いを物語るエッセイ集です。 同書は2024年7月17日、18日の朝日新聞「折々のことば」でも紹介されています。 今回の第76回特別編は、

    • 第19回ケア塾茶山 『星の王子さま』を読む(2019年3月13日)

      ※使用しているテキストは以下の通り。なお本文中に引用されたテキスト、イラストも基本的に本書に依る。       アントワーヌ・ド・サン=グジュペリ(稲垣直樹訳)       『星の王子さま』(平凡社ライブラリー、2006年) ※進行役:西川勝(臨床哲学プレイヤー) ※企画:長見有人(ココペリ121代表)  はじめに 西川:  今日もよろしくお願いします。  そうそう、今、大阪市の福祉局の人からいろいろ相談を持ち掛けられていまして。一緒に活動しませんか、みたいなことで。ま

      • 第75回ケア塾茶山のご案内

        暑さ厳しき折、お体に気をつけてお過ごしください。 第75回ケア塾茶山は引き続きレベッカ・ブラウン『体の贈り物』の第七章「死の贈り物」を読みます。 ご来塾の方はくれぐれもお気をつけお越しください。

        • 第18回ケア塾茶山 『星の王子さま』を読む(2019年2月13日)

          ※使用しているテキストは以下の通り。なお本文中に引用されたテキスト、イラストも基本的に本書に依る。       アントワーヌ・ド・サン=グジュペリ(稲垣直樹訳)       『星の王子さま』(平凡社ライブラリー、2006年) ※進行役:西川勝(臨床哲学プレイヤー) ※企画:長見有人(ココペリ121代表)  *** マスクの話(新型コロナ感染症以前) 西川:  僕はテレビも新聞も見ないから知らないけど、インフルエンザとか、ものすごい流行ってるらしいね。それで東京行ったら、

        第76回ケア塾茶山特別編のご案内

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        • ココペリ121・ケア塾茶山(案内)
          23本
        • ココペリ121・ケア塾茶山(記録)
          20本
        • ココペリ121・自主上映会
          4本

        記事

          シリーズ「作家と話す」特別企画『小さな声の島』(サウダージ・ブックス)刊行記念アサノタカオ×大阿久佳乃

          シリーズ「作家と話す」の特別企画として、『小さな声の島』(サウダージ・ブックス)刊行記念トークイベントを開催します。本書は「旅と読書」をテーマにしたエッセイ集です。著者で編集者のアサノタカオさんと、文筆家の大阿久佳乃さんが対談します。ぜひご参加ください。 開催日時:2024年6月11日(火)19:30〜21:00 開催場所:こもれび書店(地下鉄丸太町駅 徒歩3分) 〒602-8022 京都市上京区椹木町通烏丸西入ル養安町242-1 ROOST御所西2階 オンライン同時配信

          シリーズ「作家と話す」特別企画『小さな声の島』(サウダージ・ブックス)刊行記念アサノタカオ×大阿久佳乃

          第74回は『体の贈り物』を読み進めます

          6月10日(月)18:30~、皆さまのご参加を心よりお待ちしております。 チラシの写真は、(左上)Rebecca Brown、(右上)Joyce Tenneson、(右下)柴田元幸、(左下)小池アミイゴです。

          第74回は『体の贈り物』を読み進めます

          第17回ケア塾茶山 『星の王子さまを読む』(2019年1月9日)

          ※使用しているテキストは以下の通り。なお本文中に引用されたテキスト、イラストも基本的に本書に依る。       アントワーヌ・ド・サン=グジュペリ(稲垣直樹訳)       『星の王子さま』(平凡社ライブラリー、2006年) ※進行役:西川勝(臨床哲学プレイヤー) ※企画:長見有人(ココペリ121代表)  ****** まずは南方熊楠から 西川:南方熊楠[*1]はもともと好きなんですけど、あの人の文章は読めないんですよね。 B:変な人だからですか。考えてることが、思考

          第17回ケア塾茶山 『星の王子さまを読む』(2019年1月9日)

          第73回ケア塾茶山は「飢えの贈り物」を読みます。

          柴田元幸は、レベッカ・ブラウンの本との出会いはイギリスの本屋さんでと語っています。「翻訳家・柴田元幸さんインタビュー」(2016.3.12) 『THE GIFTS OF THE BODY』(Harper Perennial,1995)に触れた瞬間、きっと真っ先にその書影に心を動かされたことでしょう。ちなみに、第70回からのチラシの背景は、原書表紙デザインへのオマージュです。 今回の記事は、この奇跡の一枚(Peter Holding William)についてご紹介していきたい

          第73回ケア塾茶山は「飢えの贈り物」を読みます。

          第72回ケア塾茶山は「肌の贈り物」を読む予定です。

          春寒料峭。金木犀の芽吹きに見惚れる毎朝。 3月11日(水)に開かれる第72回ケア塾茶山に、進行役の西川さんは会場にお越しになります。みなさまのご来塾も心よりお待ちしております。 さて、『体の贈り物』の翻訳者・柴田元幸さん、それから著者のレベッカ・ブラウンに関するいくつかのインタビュー記事をご紹介したいと思います。 2016年の春、柴田さんはデザイン系翻訳会社Fraze Crazeの取材を受け、レベッカ・ブラウンの本との出会い、そして出版に至るまでのエピソードを話しています。

          第72回ケア塾茶山は「肌の贈り物」を読む予定です。

          第71回は『体の贈り物』-「涙の贈り物」を読みます

           第69回で、進行役の西川勝さんはレベッカ・ブラウンのような書き方ができたら、ケアも変わるのではないかとおっしゃいました。第70回で、その望みがさらに明確なかたちになり、会が終わったあとも余韻が響き渡っています。  ココペリ121は直球ど真ん中障害者介助というものをやってきて、長年積み上げてきたものがハザ(Haza)という出版部門で実を結びました。自分たちがやってきたケアを今までとは違う書き方で世に出すことで、ハザを障害者介助をしている事業所がわざわざ持つということの意味がは

          第71回は『体の贈り物』-「涙の贈り物」を読みます

          第70回ケア塾茶山は『体の贈り物』を読み進めます。

           先般の災害で被災された方々にお見舞い申し上げます。  第69回は「汗の贈り物」を読みました。  日本の現場ではありえないようなケアの描写に感心し、参加者の間では共感を呼びました。  作品の中のケアワーカーが目にしている場面を、私たちも介護の中ではしょっちゅう体験しているわけですが、それがマニュアル的なものによってどんどん瘦せ細った言葉と感覚になり、ずぼーんと抜けたケアの記録と経験しか残らなくなります。  進行役の西川勝先生曰く、ブラウンみたいな書き方をすることによって、

          第70回ケア塾茶山は『体の贈り物』を読み進めます。

          第67回ケア塾茶山を終えて

           10月9日(月)に第67回ケア塾茶山が開かれました。今回の会場は普段使われている場所(茶山kpハザ)ではなく、旧立岩真也邸の立岩真也氏の居室で行われました。著作は宮沢賢治ではなく立岩真也著『人命の特別を言わず/言う』を取り上げました。故人の生活空間で故人の著作を読む、追悼の意を込めた特別な会となった。  案内役の西川氏の語りは、立岩氏との思い出からはじまり、立岩氏の語り口、文体についての特徴から叙述のスタイルについての指摘、そして内容へと順を追って進められました。また本書の

          第67回ケア塾茶山を終えて

          3月13日(月)第61回ケア塾茶山のご案内

          今回はちょっと寄り道ということで宮沢賢治以外の本を読んでいくことになります。 知性と環境をつなぐエコロジカル理論の提唱者として、「わたし」とはなんですか?という問いをめぐって、河野哲也は『エコロジカルな心の哲学 ギブソンの実在論から』(今回取り上げる本とは別のものですが問題領域が重なる著作です)のなかで、海難という情景を想定してこう語っています。

          3月13日(月)第61回ケア塾茶山のご案内

          2023年1月16日(月)は宮澤賢治の『春と修羅』-序を読み進めます

          新年明けましておめでとうございます。 本年も何卒よろしくお願いいたします。 昨年12月12日に、ケア塾茶山が7ヶ月ぶりに再開されました。 宮沢賢治の「春と修羅」の序の三行。じっくりと時間をかけて読んだこの三行は費解な内容なのですが、皆さまでご自身の宗教観などを語り合いながら考えていきました。 西川勝先生(進行役)より、丹治昭義著『宗教詩人 宮澤賢治ー大乗仏教にもとづく世界観』(中央公論社,1996)が紹介されています。大乗仏教の根本的立場から、『春と修羅』が示す賢治の人間

          2023年1月16日(月)は宮澤賢治の『春と修羅』-序を読み進めます

          12月12日(月)は宮澤賢治『春と修羅』を読みます

          ケア塾茶山はおよそ半年ぶりに再開になります。 人それぞれの中で流れている時間は異なるらしいのですが、一年を振り返り、時が経つのは早いものだという運転席からの嘆声は、今年も共感を呼ぶ。 賢治は時間をどう感じ、どう捉えているのでしょう。 12月12日18時30分~開催、『春と修羅』序を読みます。 ご来塾、心よりお待ちしております。

          12月12日(月)は宮澤賢治『春と修羅』を読みます

          第16回ケア塾茶山 『星の王子さまを読む』(2018年12月12日)

          ※使用しているテキストは以下の通り。なお本文中に引用されたテキスト、イラストも基本的に本書に依る。       アントワーヌ・ド・サン=グジュペリ(稲垣直樹訳)       『星の王子さま』(平凡社ライブラリー、2006年) ※進行役:西川勝(臨床哲学プレイヤー) ※企画:長見有人(ココペリ121代表) はじめに A:今日は地理学者でしたっけ? 西川:そうです。まあぼちぼち山場になりますね。 西川:今まで、一日でまあ一章というかずつ進んでいけたけど、これからはちょっと

          第16回ケア塾茶山 『星の王子さまを読む』(2018年12月12日)