NPOココペリ121

在宅で生活する障がい者への介護派遣事業を運営する特定非営利活動法人ココペリ・ワン・ツー…

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在宅で生活する障がい者への介護派遣事業を運営する特定非営利活動法人ココペリ・ワン・ツー・ワン(NPOココペリ121)。当NPOの学術文化部門(主な業務として、出版、文字起こし、語学講座、学習会、自主上映等があります)がお届けするウェブマガジンです。

マガジン

  • ココペリ121・ケア塾茶山(記録)

    ケア塾茶山のアーカイブです。

  • ココペリ121・ケア塾茶山(案内)

    ヘルパー休憩所・茶山kpハザにて、月一で開催しているケア塾茶山の案内用マガジンです。 臨床哲学者・西川勝さんを進行役として、ケアの視点から文芸作品を読み解いていきます。 https://carejyuku-chayama.hatenablog.com/

  • ココペリ121・自主上映会

    ココペリ121の活動は、ドキュメンタリー映画の自主上映会を母体として始まりました。 映画の上映だけでなく、ライブや講演等と絡めて、カオス的イベントを行なっています。

最近の記事

第20回ケア塾茶山 『星の王子さま』を読む(2019年4月10日)

※使用しているテキストは以下の通り。なお本文中に引用されたテキスト、イラストも基本的に本書に依る。       アントワーヌ・ド・サン=グジュペリ(稲垣直樹訳)       『星の王子さま』(平凡社ライブラリー、2006年) ※進行役:西川勝(臨床哲学プレイヤー) ※企画:長見有人(ココペリ121代表)  はじめに 西川:  はい。始めましょう。今日は114ページから。一番盛り上がってるところですが、そのまえにちょっと聞いといてください。   舞鶴にある『グレイスヴィル

    • 知の探究者・熊楠は、何を見ていたのか?                 西川勝さん×玉川太福さん対談     熊楠を語る【後編】

       博物学者・南方熊楠は、粘菌の研究、民俗学、語学など多分野で偉業を成し遂げた人物です。天才である一方、奇人変人のエピソードも数多く残されている熊楠。2017年に生誕150年を迎えてなお、熊楠の魅力はすたれることがありません。  2015年4月、「熊楠を語る」をテーマに、大阪・阿倍野オーバルホールで浪曲と講演、対談のイベントが行われました。  第一部では、浪曲師・玉川太福(たまがわ だいふく)さんが青年期の熊楠の姿を描いた「南方熊楠伝(作・行田憲司)」を生き生きとうたいまし

      • 知の探究者・熊楠は、何を見ていたのか?                 西川勝さん×玉川太福さん対談     熊楠を語る【前編】

         博物学者・南方熊楠は、粘菌の研究、民俗学、語学など多分野で偉業を成し遂げた人物です。天才である一方、奇人変人のエピソードも数多く残されている熊楠。2017年に生誕150年を迎えてなお、熊楠の魅力はすたれることがありません。  2015年4月、「熊楠を語る」をテーマに、大阪・阿倍野オーバルホールで浪曲と講演、対談のイベントが行われました。   第一部では、浪曲師・玉川太福(たまがわ だいふく)さんが青年期の熊楠の姿を描いた「南方熊楠伝(作・行田憲司)」を生き生きとうたいま

        • 熊楠の知の探求から 学びを問いなおす       臨床哲学者・西川勝さん、          熊楠を語る【後編】

           博物学者・南方熊楠は、粘菌の研究、民俗学、語学など多分野で偉業を成し遂げた人物です。天才である一方、奇人変人のエピソードも数多く残されている熊楠。2017年に生誕150年を迎えてなお、熊楠の魅力はすたれることがありません。  2015年4月、「熊楠を語る」をテーマに、大阪・阿倍野オーバルホールで浪曲と講演、対談のイベントが行われました。  第一部では、浪曲師・玉川太福(たまがわ だいふく)さんが青年期の熊楠の姿を描いた「南方熊楠伝(作・行田憲司)」を生き生きとうたいまし

        第20回ケア塾茶山 『星の王子さま』を読む(2019年4月10日)

        • 知の探究者・熊楠は、何を見ていたのか?                 西川勝さん×玉川太福さん対談     熊楠を語る【後編】

        • 知の探究者・熊楠は、何を見ていたのか?                 西川勝さん×玉川太福さん対談     熊楠を語る【前編】

        • 熊楠の知の探求から 学びを問いなおす       臨床哲学者・西川勝さん、          熊楠を語る【後編】

        マガジン

        • ココペリ121・ケア塾茶山(記録)
          21本
        • ココペリ121・ケア塾茶山(案内)
          23本
        • ココペリ121・自主上映会
          4本

        記事

          熊楠の知の探求から 学びを問いなおす       臨床哲学者・西川勝さん、        熊楠を語る【中編】

           博物学者・南方熊楠は、粘菌の研究、民俗学、語学など多分野で偉業を成し遂げた人物です。天才である一方、奇人変人のエピソードも数多く残されている熊楠。2017年に生誕150年を迎えてなお、熊楠の魅力はすたれることがありません。  2015年4月、「熊楠を語る」をテーマに、大阪・阿倍野オーバルホールで浪曲と講演、対談のイベントが行われました。  第一部では、浪曲師・玉川太福(たまがわ だいふく)さんが青年期の熊楠の姿を描いた「南方熊楠伝(作・行田憲司)」を生き生きとうたいまし

          熊楠の知の探求から 学びを問いなおす       臨床哲学者・西川勝さん、        熊楠を語る【中編】

          熊楠の知の探求から 学びを問いなおす       臨床哲学者・西川勝さん、        熊楠を語る【前編】

           博物学者・南方熊楠は、粘菌の研究、民俗学、語学など多分野で偉業を成し遂げた人物です。天才である一方、奇人変人のエピソードも数多く残されている熊楠。2017年に生誕150年を迎えてなお、熊楠の魅力はすたれることがありません。   2015年4月、「熊楠を語る」をテーマに、大阪・阿倍野オーバルシアター&ギャラリーで浪曲と講演、対談のイベントが行われました。  第一部では、浪曲師・玉川太福(たまがわ だいふく)さんが青年期の熊楠の姿を描いた「南方熊楠伝(作・行田憲司)」を生き

          熊楠の知の探求から 学びを問いなおす       臨床哲学者・西川勝さん、        熊楠を語る【前編】

          第76回ケア塾茶山特別編のご案内

          西川勝×砂連尾理『臨床哲学への歩み』について語る 西川勝著『増補 ためらいの看護』に続き、『臨床哲学への歩み』は2024年4月に刊行されました。 NPOココペリ121の理事でもある西川勝の、同団体の出版部門・ハザ(Haza)で出版された二作目の著書――『臨床哲学への歩み』は苦しみのベッドサイドで相手の話を聴く哲学への道を行く、人々との出会いを物語るエッセイ集です。 同書は2024年7月17日、18日の朝日新聞「折々のことば」でも紹介されています。 今回の第76回特別編は、

          第76回ケア塾茶山特別編のご案内

          第19回ケア塾茶山 『星の王子さま』を読む(2019年3月13日)

          ※使用しているテキストは以下の通り。なお本文中に引用されたテキスト、イラストも基本的に本書に依る。       アントワーヌ・ド・サン=グジュペリ(稲垣直樹訳)       『星の王子さま』(平凡社ライブラリー、2006年) ※進行役:西川勝(臨床哲学プレイヤー) ※企画:長見有人(ココペリ121代表)  はじめに 西川:  今日もよろしくお願いします。  そうそう、今、大阪市の福祉局の人からいろいろ相談を持ち掛けられていまして。一緒に活動しませんか、みたいなことで。ま

          第19回ケア塾茶山 『星の王子さま』を読む(2019年3月13日)

          第75回ケア塾茶山のご案内

          暑さ厳しき折、お体に気をつけてお過ごしください。 第75回ケア塾茶山は引き続きレベッカ・ブラウン『体の贈り物』の第七章「死の贈り物」を読みます。 ご来塾の方はくれぐれもお気をつけお越しください。

          第75回ケア塾茶山のご案内

          第18回ケア塾茶山 『星の王子さま』を読む(2019年2月13日)

          ※使用しているテキストは以下の通り。なお本文中に引用されたテキスト、イラストも基本的に本書に依る。       アントワーヌ・ド・サン=グジュペリ(稲垣直樹訳)       『星の王子さま』(平凡社ライブラリー、2006年) ※進行役:西川勝(臨床哲学プレイヤー) ※企画:長見有人(ココペリ121代表)  *** マスクの話(新型コロナ感染症以前) 西川:  僕はテレビも新聞も見ないから知らないけど、インフルエンザとか、ものすごい流行ってるらしいね。それで東京行ったら、

          第18回ケア塾茶山 『星の王子さま』を読む(2019年2月13日)

          シリーズ「作家と話す」特別企画『小さな声の島』(サウダージ・ブックス)刊行記念アサノタカオ×大阿久佳乃

          シリーズ「作家と話す」の特別企画として、『小さな声の島』(サウダージ・ブックス)刊行記念トークイベントを開催します。本書は「旅と読書」をテーマにしたエッセイ集です。著者で編集者のアサノタカオさんと、文筆家の大阿久佳乃さんが対談します。ぜひご参加ください。 開催日時:2024年6月11日(火)19:30〜21:00 開催場所:こもれび書店(地下鉄丸太町駅 徒歩3分) 〒602-8022 京都市上京区椹木町通烏丸西入ル養安町242-1 ROOST御所西2階 オンライン同時配信

          シリーズ「作家と話す」特別企画『小さな声の島』(サウダージ・ブックス)刊行記念アサノタカオ×大阿久佳乃

          第74回は『体の贈り物』を読み進めます

          6月10日(月)18:30~、皆さまのご参加を心よりお待ちしております。 チラシの写真は、(左上)Rebecca Brown、(右上)Joyce Tenneson、(右下)柴田元幸、(左下)小池アミイゴです。

          第74回は『体の贈り物』を読み進めます

          第17回ケア塾茶山 『星の王子さまを読む』(2019年1月9日)

          ※使用しているテキストは以下の通り。なお本文中に引用されたテキスト、イラストも基本的に本書に依る。       アントワーヌ・ド・サン=グジュペリ(稲垣直樹訳)       『星の王子さま』(平凡社ライブラリー、2006年) ※進行役:西川勝(臨床哲学プレイヤー) ※企画:長見有人(ココペリ121代表)  ****** まずは南方熊楠から 西川:南方熊楠[*1]はもともと好きなんですけど、あの人の文章は読めないんですよね。 B:変な人だからですか。考えてることが、思考

          第17回ケア塾茶山 『星の王子さまを読む』(2019年1月9日)

          第73回ケア塾茶山は「飢えの贈り物」を読みます。

          柴田元幸は、レベッカ・ブラウンの本との出会いはイギリスの本屋さんでと語っています。「翻訳家・柴田元幸さんインタビュー」(2016.3.12) 『THE GIFTS OF THE BODY』(Harper Perennial,1995)に触れた瞬間、きっと真っ先にその書影に心を動かされたことでしょう。ちなみに、第70回からのチラシの背景は、原書表紙デザインへのオマージュです。 今回の記事は、この奇跡の一枚(Peter Holding William)についてご紹介していきたい

          第73回ケア塾茶山は「飢えの贈り物」を読みます。

          第72回ケア塾茶山は「肌の贈り物」を読む予定です。

          春寒料峭。金木犀の芽吹きに見惚れる毎朝。 3月11日(水)に開かれる第72回ケア塾茶山に、進行役の西川さんは会場にお越しになります。みなさまのご来塾も心よりお待ちしております。 さて、『体の贈り物』の翻訳者・柴田元幸さん、それから著者のレベッカ・ブラウンに関するいくつかのインタビュー記事をご紹介したいと思います。 2016年の春、柴田さんはデザイン系翻訳会社Fraze Crazeの取材を受け、レベッカ・ブラウンの本との出会い、そして出版に至るまでのエピソードを話しています。

          第72回ケア塾茶山は「肌の贈り物」を読む予定です。

          第71回は『体の贈り物』-「涙の贈り物」を読みます

           第69回で、進行役の西川勝さんはレベッカ・ブラウンのような書き方ができたら、ケアも変わるのではないかとおっしゃいました。第70回で、その望みがさらに明確なかたちになり、会が終わったあとも余韻が響き渡っています。  ココペリ121は直球ど真ん中障害者介助というものをやってきて、長年積み上げてきたものがハザ(Haza)という出版部門で実を結びました。自分たちがやってきたケアを今までとは違う書き方で世に出すことで、ハザを障害者介助をしている事業所がわざわざ持つということの意味がは

          第71回は『体の贈り物』-「涙の贈り物」を読みます