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ココペリ121・ケア塾茶山(記録)

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ケア塾茶山のアーカイブです。
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第67回ケア塾茶山を終えて

 10月9日(月)に第67回ケア塾茶山が開かれました。今回の会場は普段使われている場所(茶山kpハザ)ではなく、旧立岩真也邸の立岩真也氏の居室で行われました。著作は宮沢賢治ではなく立岩真也著『人命の特別を言わず/言う』を取り上げました。故人の生活空間で故人の著作を読む、追悼の意を込めた特別な会となった。  案内役の西川氏の語りは、立岩氏との思い出からはじまり、立岩氏の語り口、文体についての特徴から叙述のスタイルについての指摘、そして内容へと順を追って進められました。また本書の

第16回ケア塾茶山 『星の王子さまを読む』(2018年12月12日)

※使用しているテキストは以下の通り。なお本文中に引用されたテキスト、イラストも基本的に本書に依る。       アントワーヌ・ド・サン=グジュペリ(稲垣直樹訳)       『星の王子さま』(平凡社ライブラリー、2006年) ※進行役:西川勝(臨床哲学プレイヤー) ※企画:長見有人(ココペリ121代表) はじめに A:今日は地理学者でしたっけ? 西川:そうです。まあぼちぼち山場になりますね。 西川:今まで、一日でまあ一章というかずつ進んでいけたけど、これからはちょっと

第15回ケア塾茶山 『星の王子さまを読む』(2018年11月14日)

※使用しているテキストは以下の通り。なお本文中に引用されたテキスト、イラストも基本的に本書に依る。       アントワーヌ・ド・サン=グジュペリ(稲垣直樹訳)       『星の王子さま』(平凡社ライブラリー、2006年) ※進行役:西川勝(臨床哲学プレイヤー) ※企画:長見有人(ココペリ121代表) はじめに西川:  やっと半分ぐらいですね。でもなんかなあ、取り残したことがいっぱいあるような気がしますね。  相変わらず『星の王子さま』についての本を読んでるんですけど、

第14回ケア塾茶山『星の王子さま』を読む(2018年10月10日)

※使用しているテキストは以下の通り。なお本文中に引用されたテキスト、イラストも基本的に本書に依る。       アントワーヌ・ド・サン=グジュペリ(稲垣直樹訳)       『星の王子さま』(平凡社ライブラリー、2006年) ※進行役:西川勝(臨床哲学プレイヤー) ※企画:長見有人(ココペリ121代表)  読者に要求してくる本西川:  じゃあぼちぼち始めますか? みなさんは僕がしゃべってる間、どうぞご自由に食べてください(笑)。耳と口とは別やから。  初めての方もおられま

第13回ケア塾茶山『星の王子さま』を読む(2018年9月12日)

※使用しているテキストは以下の通り。なお本文中に引用されたテキスト、イラストも基本的に本書に依る。       アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(稲垣直樹訳)       『星の王子さま』(平凡社ライブラリー、2006年) ※進行役:西川勝(臨床哲学プレイヤー) ※企画:長見有人(ココペリ121代表)  はじめに西川:  今日は73ページ、Ⅻ章からですね。その前にもういっぺんうぬぼれ男の話にちょっと戻りましょうか。法華経だったと思いますけど、常不軽菩薩[*1]って聞いた

第12回ケア塾茶山『星の王子さま』を読む(2018年8月8日)

※使用しているテキストは以下の通り。なお本文中に引用されたテキスト、イラストも基本的に本書に依る。       アントワーヌ・ド・サン=グジュペリ(稲垣直樹訳)       『星の王子さま』(平凡社ライブラリー、2006年) ※進行役:西川勝(臨床哲学プレイヤー) ※企画:長見有人(ココペリ121代表)  **** はじめに 西川:  今日は12回目ということです。Ⅺ章になりますね。まず僕が読みます。  二番目の星には、うぬぼれ屋が住んでいました。  「これは、これ

第11回ケア塾茶山『星の王子さま』を読む(2018年7月11日)

※使用しているテキストは以下の通り。なお本文中に引用されたテキスト、  イラストも基本的に本書に依る。       アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(稲垣直樹訳)       『星の王子さま』(平凡社ライブラリー、2006年) ※進行役:西川勝(臨床哲学プレイヤー) ※企画:長見有人(ココペリ121代表)  *** はじめに西川:  ケア塾茶山は今日で11回目です。59ページの第Ⅹ章からですね。Ⅹ章から大きく場面が変わります。自分の星を出て、それから地球にやって来るま

第10回ケア塾茶山『星の王子さま』を読む(2018年6月13日)

※使用しているテキストは以下の通り。なお本文中に引用されたテキスト、イラストも基本的に本書に依る。       アントワーヌ・ド・サン=グジュペリ(稲垣直樹訳)      『星の王子さま』(平凡社ライブラリー、2006年) ※進行役:西川勝(臨床哲学プレイヤー) ※企画:長見有人(ココペリ121代表) ***  はじめに 西川:  10回目です。しかし史上最高にゆっくりと進行してますねえ。  今ココペリのAさんが、FM舞鶴に出ておられて、筋ジストロフィーのKさんっていう

第9回ケア塾茶山 『星の王子さま』を読む(2018年5月9日)

※使用しているテキストは以下の通り。なお本文中に引用されたテキスト、イラストも基本的に本書に依る。 アントワーヌ・ド・サン=グジュペリ(稲垣直樹訳) 『星の王子さま』(平凡社ライブラリー、2006年) ※進行役:西川勝(臨床哲学プレイヤー) ※企画:長見有人(ココペリ121代表)  はじめに 西川:  はい、じゃあ始めましょうか。今日で、ケア塾茶山で『星の王子さま』読むのは9回目になります。今日は47ページからですね。いつも、時間が足らなくなってしまうんですよね。しかも、今

第8回ケア塾茶山 『星の王子さま』を読む(2018年4月11日)

※使用しているテキストは以下の通り。なお本文中に引用されたテキスト、  イラストも基本的に本書に依る。       アントワーヌ・ド・サン=グジュペリ(稲垣直樹訳)       『星の王子さま』(平凡社ライブラリー、2006年) ※進行役:西川勝(臨床哲学プレイヤー) ※企画:長見有人(ココペリ121代表)  はじめに 西川:  今日で8回目です。40ページからですね。  しかしね、本って頭で読むもんやと思ってたけど、違いますね。体の体調が悪いと、全然入ってこない。歳とっ

第7回ケア塾茶山 『星の王子さま』を読む(2018年3月14日)

※使用しているテキストは以下の通り。なお本文中に引用されたテキスト、イラストも本書に依る。 アントワーヌ・ド・サン=グジュペリ(稲垣直樹訳)『星の王子さま』(平凡社ライブラリー、2006年) ※進行役:西川勝(臨床哲学プレイヤー) ※企画:長見有人(ココペリ121代表)  はじめに 西川:  進行役の西川です。よろしくお願いします。今日は初めての方が結構いるそうで。どんなことからしゃべっていこうかな。  『星の王子さま』は多くの人が読んでる本やと思うんです。僕も子どもの頃

第6回ケア塾茶山 『星の王子さま』を読む(2018年2月14日)

※使用しているテキストは以下の通り。なお本文中に引用されたテキスト、イラストも特に注釈がない場合は本書に依る。 アントワーヌ・ド・サン=グジュペリ(稲垣直樹訳)『星の王子さま』(平凡社ライブラリー、2006年) ※進行役:西川勝(臨床哲学プレイヤー) ※企画:長見有人(ココペリ121代表)  はじめに 西川:  では、ケア塾茶山で『星の王子さま』を読んでいきましょう。今回は6回目。なかなか先に進みませんが、今日は30ページからです。  そうそう、今回のチラシに僕のコメント

第5回ケア塾茶山 『星の王子さま』を読む(2018年1月10日)

※使用しているテキストは以下の通り。 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(稲垣直樹訳)『星の王子さま』(平凡社ライブラリー、2006年) ※進行役:西川勝(臨床哲学プレイヤー) ※企画:長見有人(ココペリ121代表)  はじめに 西川:  今日で5回目です。前回はほんの少し2ページ半ぐらいしか進みませんでした。稲垣さんの翻訳で20ページのところからです。  さて、最初ちょっと違う話します。明後日東京行くんです。僕の『「一人」のうらに』[*1]の編集してくださった浅野さん

第4回ケア塾茶山 『星の王子さま』を読む(2017年12月13日)

※使用しているテキストは以下の通り。 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(稲垣直樹訳)『星の王子さま』(平凡社ライブラリー、2006年) ※進行役:西川勝(臨床哲学プレイヤー) ※企画:長見有人(ココペリ121代表)  はじめに  いまさらですけど、『星の王子さま』をまったく読んだことないまま来た方はどれぐらいおられますか?僕(西川勝)は別に責めたりしません(笑)。別に読まなくっても大丈夫ですよ。  第1回目にも言いましたけれど、順を追って読んでいますが、この物語は最後