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失業保険の給付を受ける オーストリア編

オーストリアで就職したことがある人に比べて、オーストリアで失業保険を受給した人は少ないと思います。

私は前回失業した時、残りの有給を消化している間に運良く次の仕事が決まり、空白なしで次の雇用状態に入ることができたため、失業保険を受給しませんでした。

今回は、4月いっぱいで雇用が終わりましたが、5月から次の就職先が決まらず、今でも求職中なので現在は失業保険を受給しています。

仕組みとしては、日本でハローワークにお世話になるのとほとんど同じです。

失業保険給付金は、会社都合の退職の場合は退職後すぐに適用になり、もらえる金額はそれまでの手取りの7割弱。

失業保険受給中は、週10時間程度までの仕事はできる他、外国に行くなど就業不可能な状態になる場合は申告が必要です。

雇用関係が終了する前、もしくは終わってから次の月に入って15日までくらいが、失業保険受給申請の締め切りです。

私は時間があったので、もう雇用関係が終わるしばらく前にAMSに出向きました。

居住先にあるAMSという機関に出向いて、健康保険証を提出。

雇用先から出された雇用関係終了の証明書を持参しましたが、正式な手続きは雇用関係が終了して次の日以降に、企業が行うもので、私が行った時点ではまだAMSに雇用関係終了の手続きはなされていませんでした。

その場で印刷された書類に署名をして、最初の面談の日時を決められ、その日は終わり。

5月に入って失業状態になり、2週目に最初の面談がありました。

今までの職種や業務内容など、フルタイムがいいのか、勤務場所はどこがいいのかなどを聞かれ、ガシンガシーンと印刷された求人票を2枚渡され
「ここに応募して、応募したら連絡してくださいね」
と言われました。

AMSに提案された求人に応募するのは必須です。
拒否できません。
その代わり、AMSに提案された求人からはちゃんと電話で丁寧に連絡があったので、やはりAMSには権限がかなりあるんだと思います。

次の面談の日時はメールで通達されるとのことでした。

AMSのオンラインポータルがあり、そこにログインして、メールや求人票などのやり取りはそこで行われます。

いまいち使いにくいポータル


面談の日時には出向かないといけないので、いつその予定が入るのかできればあらかじめ知っておきたいものですが、こちらから決めるものではないのでちょっとドキドキ。

コンクールを受けるため留守にする日程などもあるし、どうにかその日程と被らないといいなと願いつつ。

6月は、メールで求人票をボンボンッと送られてきて、それに応募しようとしたらすでに求人が古すぎて応募を締め切っていたり、
最近自分から「もっと仕事を案内してください」と催促したら、提案された求人はどちらも自分で見つけてすでに応募済みでした。

6月は面談がなく、7月の面談日は4週目に設定されました。
急に呼び出されることはなく、数週間前にはお知らせしてくれるみたい。

AMSが扱っている求人を閲覧できるAlle Jobsというサイトもあります。
このサイトには登録も必要ないので誰でも閲覧できます。

ちゃんと仕事を探してますというアピールは必要ということで、もちろん自分のために頑張って求職活動しているわけだけども、本当に転職活動には忍耐が必要です。

半年間受給できる失業保険。

少しでも早く職につけるよう頑張ろう。

失業中の健康保険料は国が負担してくれます。

AMSが主催する職業訓練やセミナーも無料みたいです。
やってみたいものはあるのですが、開催時期が秋とかだいぶ先だったり、その時期には流石に仕事決まっててほしいよな・・・と思うとなかなかニーズに合わないです。

世の中失業している人は私だけじゃなくてたくさんいる。

普段仕事があることがどれだけ恵まれた状況であるかを実感します。

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