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「ヤングでは終わらないヤングケアラー」と、私のやってしまったな、という思いと。

本を読みました。

ヤングでは終わらないヤングケアラー

ヤングでは終わらない、というところに、障害児の親としては、突き刺さるものがあります。

なにしろ、いつかは子供を残して、親は先に死んでしまうので。

我が家には、脊髄の病気で生まれてきて、歩けない息子(7歳)と、
健常児の娘(5歳)がいます。
息子が障害児で、娘はきょうだいじとして生まれています。

で、この本には、きょうだいじのヤングケアラーたちの実体験が載っているのですが。

実体験が、著者(編集者?)の視点からまとめられていたので、泣かずにすみましたが、もしこれが、物語風に語ってあったら、これは私は泣くな。
というものばかり。

なかでも、

大人にSOSを発しても、受け取ってくれる人がいない

という共通項には、

「じゃあ、きょうだい児のヤングケアラーはどうしたらいいの?」

という疑問が。

そんな私の疑問に答えてくれる著書でもありました。

で、この本の、著者(代表編集者?)である仲田さんも、ヤングケアラーでいらっしゃったんですが。

驚いたのが、

ご自身がヤングケアラー時代に、孤立し、絶望を感じた経験があるのにも関わらず。

いまはそのヤングケアラー経験があったからこそ、作業療法士としての仕事に生かすことができた、と語ってらっしゃったんですよね。

おそらく、青春時代には、やりたかったこととか、親に言いたかったことや、甘えたかったことがあったと思うんですが、それを乗り越えていらっしゃってて。

乗り越えるためには、ものすごい時間と、困難があったと思うんですが。

なかなかそういう人は、いないんじゃないかなと思ったのが感想です。


で、著書の最後に、きょうだいヤングケアラーの近くにいる大人への提言、というのがまとめられてあったんですが。

ちょっとこれは、障害児の親の、私の魂に刻みつけとかないといけないなと思いました。

いくつかあって、全部は実行できそうにないんですが。

私にとって、これだけは、というものがあって、

兄弟が出した SOS を本気で受け取ること

ですね。

「嫌だ」「学校に行きたくない」と親に言えなくても、宿題をしないとか、忘れ物が多くなったとか。

何らかのサインがあるはずなんです。
これはもう、観察しかない。

といいつつ、今朝なんですが。

今朝は、大雨が降っていて、そのなかで、車椅子の息子を小学校に送っていかなくてはならなかったのですが。

私一人で、車椅子の息子と、5歳の娘を、同時に車に乗せるということが大変だったので。

5歳の娘を、家でお留守番させることにしました。

息子の小学校まで、車で行けば、往復15分ぐらいなので。


で、娘に、「ちょっと家で待っててね」、って言い聞かせて。
車椅子の息子と、私で、車で出発。

そして、小学校へ送っていって、15分後に家に帰ってきたんですが。

5歳の娘が、家で大泣きをしてました。

たぶん、大雨じゃなかったら、近所に娘の大泣きが聞こえまくって、通報レベル。

親からしたら、

「たった15分なんだから家で待っててよ」、
「私一人しかいないんだから、娘は家に置いとくしかないじゃん」

っていう気持ちなんですけど。

娘からしたら、永遠とも思える15分だったんだなあと。

こういう娘の大泣きが、きょうだいじの心のSOSなのかなと反省しました。

次からは、大雨であっても、母子ともに全身濡れても、娘も連れていきます。


本を読みました。
ヤングでは終わらないヤングケアラー

きょうだい児の葛藤が語られていた著書を読み、障害児の親として、「じゃあ、どうすればよかったのか」、「じゃあ、どうすればいいのか」を考えさせるものでした。

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(追伸)
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