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22時就寝-4時起床の早起き人間が睡眠障害だった話、する?

今や早寝早起き人間として元気に活動している私だが、誰しも様々なバックグラウンドを抱いて生きているわけで、私も学生時代にかなり悩まされていた『睡眠障害』について、初めて話してみようと思う。

※この話は私の実話ですが、睡眠障害にも様々な種類があるので、もし気になっている方は睡眠外来にて相談してみてください。


<1>寝たくないのに眠ってしまう昼間の記憶喪失

症状が重くなったのは大学の3年あたりから。

よくある思春期の居眠りや朝寝坊などとは違った感覚で、講義中に記憶がふっと途切れ、気づいたら眠っていたということが頻繁にあった。

眠るのは座学の授業の時もだが、
立っていてもいきなり訪れ、
ひどい時には体育の授業の時も眠気に襲われる。
いつの間にか眠っている。

そんな日々が続いた。

名称未設定のアートワーク

大学2年から続けていた生活リズムは以下のよう。

<平日>
5:00 (バイトのある日 起床)
6:00 (バイト開始)
7:00 バイトのない日 起床
8:45 大学へ移動
9:30 授業開始
(空き時間は図書館等で勉強or作業)
17:00頃 部活動開始
20:00頃 部活動終了、選手のケア開始
22:00前後 ケア終了、帰宅へ
23:00前後 帰宅
24:00~25:00 就寝

平均 4~6時間睡眠

(書き出している今、鳥肌が立ってきた…)


そりゃ睡眠不足だわ…と今なら思えるけど、
当時は
「トレーナーとして勉強が足りないしもっとやらなきゃ」
「同期は夜中に徹夜してまで勉強やバイトもやってるんだから、私はまだまだだ」
「睡眠を削って勉強しなきゃチームをサポートできない」
という思考をずっと抱いていたため、自分を追い込みまくっていた。


その結果、どのような状況でも常に睡眠を求める体質になってしまった。

(…自業自得ですねって今なら思える。)


<2>流石にやばいと睡眠外来へ

体育の授業や部活中にも眠気を感じるようになり
流石にやばいな…と思い、
母親に相談して睡眠外来へ足を運んだ。

名称未設定のアートワーク 2

睡眠外来でやったことは以下の4つ
・カウンセリング
・対処法の説明
・生活リズムの可視化
・生活リズムを整える

<1>カウンセリング
カウンセリングでは、
起床と就寝時間やどんな症状があるのか
日常は何をしているのかなど様々なことを聞いてもらった。

<2>対処法の説明
次にどのように処置していくのか、全体像を説明してもらった。
まずは以下で説明する『生活リズムの可視化』と実際にどのような睡眠の傾向があるのか調べる『検査入院』について。

<3>生活リズムの可視化
紙のシートを受け取り、たしか「2週間ほど自分の生活リズムを書いてみましょう」と言われた。書く内容は『起床時間』『食事の時間』『トイレに行った時間』『お風呂に入る時間』『就寝時間』という生活の時間に関することだった。

<4>生活リズムを整える
このシートを書く目的として
「自分の傾向を知ること」
「そして、傾向が見えてきたら日によって時間を大幅に変えないように意識することを心がけてください食事の時間もなるべく統一するようにしましょう」と(若干うろ覚えだけど)言われた記憶がある。


<3>2週間の記録の効果は…

シートを受け取ってから2週間。
割と真面目にシートの記入をすすめた。

実施する中で、自身の生活リズムがバラバラだったことや睡眠を整えるためには地道な努力が必要なことを学んだ。

そして、実生活では食事の時間や寝る時間を合わせるようにしたことで、昼間の寝落ちの回数が徐々に減っていった。
しかし、まだ全快とは言えなかった。

<睡眠外来に来院後>
5:00 (バイトのある日 起床)
6:00 (バイト開始)
7:00 バイトのない日 起床
(中略)
24:00 就寝

平均 5~6時間睡眠


<4>若干の変化、でも劇的に変わらない毎日と苦痛

4年生になり、部活動や研究などの活動が忙しくなったことで、病院へ足を運ぶことができずその後睡眠外来に通うことはなかった。

相変わらず、昼間の寝落ちの回数は一時期よりは減ったが、意図せず不意に訪れる。

周りからは「怠けている」「態度が悪い」などとマイナスイメージを持たれるようになっていき、苦しい思いをすることが多かった。

名称未設定のアートワーク 3

自分は怠け者なんだ、勉強ができない人間なんだ…と思うようになり、それでも合間時間と寝る前の時間に勉強、休みの前日は徹夜をして勉強をするというまたもや空回りのループにはまった。


<5>社会人になってなお続く苦しみ

卒業をすることができ、社会人となって働き始めてからも
なおこの苦しみは続いた。

新卒で入った会社は、おそらく”ブラック”と言われる会社だった。

<仕事のある日>
8:00 起床
9:00 出社へ
10:00 仕事開始
(お客さんが少ない適度なタイミングで昼休憩)
21:00~22:00 仕事終了
23:00頃 帰宅
25:00~26:00 就寝

平均 6~7時間睡眠

大学の頃と比べると、睡眠時間は確保できるようになったけど、初年度は週1休みだったり、10連勤が頻繁にあり、1ヶ月以上連勤だったこともあったり…。

疲労が溜まる一方であの寝落ちを経験することも何度もあった。もう、これは体質として変えられないものなのかな…と諦めるようになった。


<6>転職と朝活による変化

とあるきっかけで転職することとなり、さらに早起きコミュニティ”朝渋”に入り、朝活をするようになってから、少しずつ変化があった。
まずは転職してからの生活リズムは以下の通り。

<転職1年目の生活リズム>
6:00~7:00 起床
9:00 出社
9:30 仕事開始
13:00 昼休憩
14:00 仕事再開
18:00~19:00 仕事終了
18:30~19:30 帰宅
24:00 就寝

平均 6~7時間睡眠

睡眠時間は転職前と変わらないが、起床時間と睡眠時間が前倒しになり日付が変わる前に就寝する『朝型生活』に切り替わった。

名称未設定のアートワーク 4

さらに就寝時間が0時前の生活になってから1年後に、早起きコミュニティ”朝渋”に入り朝活をするようになった。

<朝渋に入ってからの生活リズム>
4:00~5:00 起床
7:30 朝活
9:00 出社
9:30 仕事開始
(中略)
22:00 就寝

平均 6~7時間睡眠

睡眠時間は変わらないが、この生活を始めて1年ほどで驚くことに寝落ちの回数がほぼ0回になり、夢にまでみた全快になったのだ。

そう、転職をして1年で回数が減少し、
0回になるまで1年もかかったのだ。
合計2年、時間がかかりすぎる……。


<7>あなたが思っているよりも身近で苦しいもの

睡眠障害だと疑って睡眠外来に通うようになり、それでも思うように良くならない生活が約5年ほど続いた。

私の事例は睡眠障害だと思って通院したけど、その病名はついていない。何か名前をつけるとしたら『生活リズムの乱れ、睡眠不足』だったのかもしれない。

しかし、思っている以上にこの症状は体だけでなく心も蝕む恐ろしい症状で、『睡眠不足』というとても身近に起こりうる変化なのだ。自分はできない人間なんだと自己肯定感も下がるという負のスパイラルに陥るものなのだ。

名称未設定のアートワーク 5

しかもこの症状を緩和するにはかなりの時間が必要となる。私の場合は症状発生から5年でやっと取り戻すことができた。

学生時代に身についた『睡眠時間を削って頑張れ思考』と大学2年〜3年の『たった1年』でここまで影響があるのだ。

そう、たった1年で。5年も苦しむの。

そうして培った思考で自分自身を苦しめていたのだが、それについては以下のnoteで詳細を綴ってみた。



<8>長年睡眠に悩んだ私、今は8時間睡眠。

朝活を取り組み、睡眠と向き合ってきた私はこのような生活リズムになった。

<現在の私の生活リズム>
5:30~6:00 起床
7:00 朝活
9:00 出社
9:30 仕事開始
(中略)
22:00 就寝

平均 7.5~8時間睡眠

7.5~8時間睡眠になってから、心身ともに安定するようになった。

睡眠時間の変動を見ると、少しずつ増えてきたことがわかる。
大学2年 4~6時間
大学4年 5~6時間
社会人 6~7時間
朝活参加 6~7時間
現在 7.5~8時間

苦しみながらも、少しずつ生活リズムを変化させてきた成果だ。


<9>睡眠って魔法だ

睡眠って本当に魔法だ。
使い方次第で体調が良好にも不調にもなる、誰にでも手軽に使える魔法だ。

その魔法をどうか良い方向に使ってほしい。

その魔法はマニュアルがない。
様々な方法を試し、自分のやり方を少しずつ形成していき、作り上げていく魔法。そして、自分流の使い方を会得して習慣化させたとき、以前悩んでいたことが解決しているだろう。


<10>睡眠不足を甘く見ないでほしい

最後に、私が伝えたいことは

「睡眠不足を甘く見ないで。毎日の睡眠をしっかり取ることで解決することが思う以上にたくさんあるから」

あなたの日々の睡眠がより良いものになりますように…

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