魅力的な人間になるためには

新型コロナウイルスの影響で、社会の状況は一変した現在。
社会全体が大変な状況にあり、医療従事者の方々には頭が上がらない。
体調を崩された方には、一刻も早く回復を願いたいし、
経済的に困窮されている方を思うと、胸が痛い。

一方で、こういう大変な状況でこそ、
人は、一所懸命に創意工夫をし始めるというプラスの面も感じる。
今まで、なかなか進まなかった在宅勤務も、強制的に推進されたり、
衛生面に対する強い意識が生まれたり。
自粛を積極的に呼びかける人も多くいる。

人間の底力を、とても感じる。

「ルール」と言う名の制約が、人を魅了する

世の中を見ていると、「魅力的なモノ」はは、
強い制約の中で生まれていると感じる。

一番の例は、サッカーだろう。
サッカーといえば、世界で一番競技人口が多くスポーツである。
世界で一番人気の強いスポーツといっていい。

そんなサッカーは、実は、世界で一番制約が強いスポーツとも言える。
だって「手が使えない」のだ。
冷静に考えてみて欲しい。「手が使えない」ということを。

たとえば、ある一日、「手を使わずに生活してみる」ことを、
想像してみて欲しい。「絶対に無理」と、誰もが思うだろう。
サッカーは、世界一と言えるほどの制約がある。


一見、制約があると自由さが失われ、魅力がなくなるように思える。
しかし、実は違うのだ。

強い制約があるにもかからず、とてつもないプレイ、
想像もできないような発想が生まれるから、人は魅了されるのだ。
制約が弱い中で何かしたとしても、人は魅力を感じることは無い。

制約が強い、『だからこそ』人々を魅了するのだ。

サッカーに限らず、スポーツは強い制約があるものほど、
人気と言ってもいい。
バスケ→ボールを持って、3歩しか歩けない。
ラグビー→自分より、前にボールを投げてはいけない。
野球→攻守が完全に分かれている。
などなど。

スポーツ以外でも、同じことが言える。
俳句があれだけ発展したのは、「五・七・五」で、
全てを伝えなければいけない、という制約があったからだ。

ビジネスにおいては、言わずもがな、
人・モノ・カネは常に限られている。
法律という名のルールで、常に強すぎるほどの制約がある。
だから、それらを乗り越えた時、人を魅了し続ける。

個人が魅力的になるには

個人で考えた場合も、同じだ。
もし、魅力的な人間になりたいのなら、
自分に「制約」があればいい。

お笑い芸人が成功した時の感動秘話では、
必ず下積み時代のバイトが語られる。
本業では稼げない、だから、
バイトをしつつ時間の「制約」があるなかで、お笑いを追求する姿に、
人は胸を打たれるからだ。

子供を育てながらも、キャリアを積んでいるパパママも、
時間という「制約」を必死に乗り越えているから、魅力になる。
必ず家族のことが語られるのは、魅力的に映るからだ。

コロナウイルスに限らず、
もしあなたが今、強い制約を感じているのなら、
大チャンスと考えていい。

お金ない、時間ない、友達いない、モテない、
学歴ない、仕事できない・・・。
そんな制約がある『にもかかわらず』、
工夫して乗り越えたことこそ、魅力になる。
元から才能があって、できてしまった人とは比較にならない、
大きな魅力だ。

もちろん「毎日朝6時に、〇〇する」「〇〇するまでは、絶対XXしない」という自己宣言型の制約もありだ。

いつかきっと、他人に語れる逸話になる。
世の中的に成功していようがいまいが、
絶対に人を惹きつける力を持てるようになる。

まとめ

『人を惹きつける魅力は、制約から生まれる』

肝に銘じよう。

かしこ。

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