DSC00815のコピー

2010.12.29

朝6時半、起床。

8時頃ロッジを後にする。

今日は、一気にナムチェバザールまで上がる日。

ナムチェバザールは標高3,440m、クンブ地方最大の集落で、ヒマラヤ登山の拠点となっており、「シェルパの里」と呼ばれている。

ナムチェバザールまでの道のりは険しい登りが続き、ニマさん曰くかなりきついとのこと。

途中、ゴォーゴォー音を立てる灰色の濁流に架かった吊り橋を何度も越え、黙々と登る。

画像1

しばらくすると、サガルマータ国立公園のチェックポイントに到着。

武装した兵士がお出迎え。

事前に取得したパーミッションを提示し、チベット仏教の模様で装飾されたゲートを無事に通過。

ここから、いよいよ本格的なヒマラヤ・トレッキングが始まるんだと、気を引き締めた。


4時間ほど歩くと、標高2,835mのモンジョという集落にたどり着いた。

正直かなり疲れた。

思った以上に大変だ、こりゃ。

ここで蒸かしたジャガイモを腹いっぱい食べる。

ちょっとピリ辛のヨーグルトのようなソースをつけて食べたジャガイモがなんとも美味だった。

ここで野口さんたちと合流。

軽く挨拶を交わす。

汗で濡れたインナーが少し冷えてきたと感じる頃、再び出発。

ここからナムチェバザールまでの登りが、これまたきつかった。


実は、モンジョを出発してからすぐ、私はなんだか嫌な悪寒を感じていた。

必要以上に汗が出る。

それに伴い、寒気も増す。

それが登っている最中、ずっと続いた。

明らかに具合が悪くなっている。

も、もしや、これが高山病・・・。

でも頭は痛くない。

一抹の不安を抱えながら、それでも必死にナムチェバザールを目指した。

パクディンを出てから7時間。

ようやく本日の目的地、ナムチェバザールが見えた。


体調が優れないせいか、思い描いた感動はなかった。

どちらかといえば、今日はこれでもう歩かなくていいんだ、という安ど感のほうが大きかった。

すぐにロッジに向かうのかと思いきや、ラクパさんの知り合いの家へ。

そこでヌードルを食べたけど、具合の悪さもあり、とても不味く感じた。

これは、本格的にやばいかもしれない・・・。

前記したアマ・ダブラムとの感動のご対面の後、ロッジで体調はさらに悪化。

とにかく寒気がひどく、歯を食いしばらないと、カタカタ歯が鳴り、どんどん熱が上がっていくのが、自分でもわかった。

高山病なのか、それとも風邪なのか??症状はインフルエンザにかかったときのような熱の上がり方だった。

このままだと、今後の行程にも大きく影響してしまう。

ラクパさんやニマさんも心配そうに私を見ている。

ひとまず日本から持参した風邪薬を飲んでみることに。

万が一、高山病の場合だと、すぐに横になっては体内への酸素循環が鈍くなってしまうので、辛いけど我慢してベッドの上で壁にもたれかかり、座位で過ごした。

しばらくすると、少しだけ回復。

明日もここで過ごすことだし、とにかく今晩はゆっくり休もう。


つづく

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