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メディカル英語<視診・触診>Objective#5(足関節)

今回は足関節の可動域確認フレーズです。足関節はball and socketではないですが、関節自由度が高いので、今回も盛りだくさんな内容になっています。
Objective#4(肩関節)でも書いた魔法の言葉はここでも健在になるので、わからなくなったらあの魔法の言葉を思い出してください。


足関節

底屈

point your toes down
bring your foot down
move your foot like you are pushing on a gas pedal
plantarflex your ankle
foot down (toes down)

pointは「〜を指さす」「〜を向ける」ですが、それは足趾でも使えます。なので、「足趾を下に向けてください」で「底屈してください」になります。
もうお気づきの方もいるかもしれませんが、moveとbringは前回の魔法の言葉に匹敵するぐらい、頼りになるやつです。
move (動かして欲しい部位) (方向)で大抵の可動域確認フレーズが言えてしまいます。
なので、「足部を下に持ってきてください」と言えば「底屈してください」となるわけです。
上から3つ目の文の"gas pedal"は日本語で言う"車のアクセル"です。アクセルを踏むときは底屈するので、「アクセルを踏むように足を動かしてください」と伝えると底屈になります。
底屈は英語でplantarflexionですね。なので、それを動詞にしてplantarflex your ankleと伝えたら、直接的に「底屈してください」となります。
最後のは、すでに底屈や背屈を一回チェックした後に、もう一回底屈をして欲しい時に、短く指示するために使ったりします。

背屈

move your foot up
pull your toes up towards your shin
dorsiflex your ankle
foot up (toes up)

先ほど同様、moveもbringも使うことができます。
背屈は必ず、動作を行う人が自分に向かって「引っ張る」向きになるので、pullという単語が使えます。shinはスネです。シンスプリントという怪我がありますが、あれも英語にするとshin splintです。
背屈は英語でdorsiflexionですね。それを動詞にするとdorsiflexです。
最後は先ほどの底屈と同様で、すでに動きがわかっている人に短い言葉で指示するために使えるフレーズです。

内反

move your foot in
bring your foot inward
turn your toes in
invert your ankle

内反は、足が内側に行くので、bringやmoveを使った際にはinになります。もしくは内側方向を表すinwardを使っても構いません。
あとは、「〜の方向を変える」「〜を回転させる」という意味のturnを使って、「あなたの足趾を内側に回転させてください」=「内反してください」と伝えることもできます。こちらもinの代わりにinwardを使うこともできます。
内反はinversionです。ですので、動詞にしてinvert your ankleで内反させてくださいと直接的に指示を出すことができます。

外反

move your foot out
bring your foot out
turn your toes out and up
Keep your toes down and bring it out
evert your ankle

ほぼ全て内反の反対ですね。
人によりますが、底屈位での外反、背屈位での外反をそれぞれチェックしたい人もいると思います。そんなときは、上から3つ目の文で背屈位での外反がチェックできて、上から4つ目の文で底屈位での外反がチェックできます。
最後は、eversionという外反を表す単語を動詞にして指示する文です。
この発音は「イーヴァージョン」、動詞なら「イーヴァート」が正しいです。エヴァートではないので注意しましょう。

ぐるぐる

draw a circle with your foot
make a big circle with your foot/toes moving from your ankle
rotate your ankle in a circular motion, clockwise/counterclockwise

最後にぐるぐるです。
drawは「描く」という意味ですが、「足部で円を描いてください」とお願いするばぐるぐるしてくれます。
make a circleでも同じ指示になります。2つ目の分のmoving以降は、 足部や足趾だけで円を描いたつもりになるのではなく、「足関節から動かしてくださいね」と強調しています。
rotateは「回転させる」「回旋させる」という意味ですが、「円形に回転させてください」と伝えています。circular motionで円運動を意味します。
もし半円形で動かして欲しかったら、semi-circular motionになります。
clockwiseで時計回り、counterclockwiseで反時計回りになります。
counter-という接頭詞は、「反対の」という意味です。

PNFのD1やD2の動きを徒手抵抗でやる人もいるかもしれないと思って、三平面での動き(triplanar motion)の確認の仕方も書こうかと思いましたが、各関節の可動域確認フレーズを合体させれば、問題解決なので、やめておきました。
もし三平面の動きを含め、「これは英語で何て伝えればいいの?」というフレーズがあれば、コメントをください。twitteryoutubeでも大丈夫です。
このあとは、手首と股関節の可動域確認フレーズと、PROMをチェックする時に使えるフレーズまとめ、動作確認フレーズ、あとは、痛みの種類などの基礎単語を紹介する内容を考えています。
YouTubeでは、noteで紹介しているフレーズを、発音含め詳しく紹介しているので、ぜひそちらも覗いてみてください!


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