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メメント/記憶が10分しかない男の犯人捜しととんでもないラスト。

▷『メメント』 U-NEXT

▷96点/ノーラン監督の精密すぎる機械仕掛けに騙される。

▷あらすじ
『妻が強姦の末に殺され、その光景を目にしたショックの後遺症で10分以上の記憶を保持出来なくなってしまった。しかし、彼は犯人を捜し続けることを諦めずに復讐することを誓い、自分自身の体に手がかりや・証拠等をタトゥーに刻み、他の人と協力しながら、犯人を捜すのであった。』

▷徹底感想
これも面白かったですね、、後味が悪い結末を迎えるのが大好きな友達にすぐにお勧めしました。それくらい後味が悪いです。しかし、僕は大好きです。

ではでは、今回の映画を3つの言葉で紹介すると、、、

『記憶の真偽』『繊細な脚本』『主人公の今後』です。

まず『記憶の真偽』ですが、この映画では、主人公の記憶と自分自身の身体に彫ったタトゥーで犯人を捜します。それがすべて正しければ、勿論良いのですが、そんなことはありません。所々何かが失われていく感触を得ます。

協力者が出てくるのですが、10分しか記憶がないことを良いことを利用したり、主人公の記憶に対し、怪訝な目を向ける人が主人公の捜査を止めに掛かろうとする人がいます。

そして、主人公が保持していた写真の裏には、『こいつは絶対に許すな』と書かれており、過去の自分には何を伝えたかったのか?
記憶の真偽がこの映画に当てはまりますね。

次の、『繊細な脚本』ですが、ノーラン監督は繊細な脚本を練ることで有名です。いや、凄いですよこの作品も。
物語は、主人公が10分しか記憶が無いから序盤は物語の結末を描き、そこから序盤の結末までの過程を描きます。それも、10分の記憶と同じことを描きながら。

そして、物語の終盤は、作品の序盤に戻ります。序盤では、結末を知り、終盤では、物語の起点を知るのですが、どちらも二つの衝撃を与えられます。
また、映像の中にも記憶が二つで進行します。

一つは、現在進行形の記憶。もう一つは過去の記憶です。どちらか一つ欠ければこの物語はもっと難解な映画になりますが、二つの記憶を入れるのは組み込むのには、更に難しくなります。
これを製作したのは、本当に凄いですよ(笑)。

最後の『主人公の今後』ですが、この物語の根幹と一番気になる所です。
主人公は、記憶の10分間しか保持出来ませんが、犯人を捜していて、最終的に犯人を殺します。

しかし、犯人は既に殺しており、自身の記憶が10分間しか保持していなかったことを理由に、更に新たな犯人を捜すという無意味な殺人を繰り返す殺人鬼になり、写真の裏に『犯人はこいつ。絶対に許すな』と書かれて終わります。そうです、序盤の犯人は主人公の犯行を止めようとした素晴らしい人物を殺しました。

なら、主人公はどうなるのかが疑問に残ります。ここからは自分の想像ですが、一つの結末を迎えると思います。
次の殺しの標的がいなくなり、奥さんを殺した人を探し、そいつを犯人にするような無限の殺人を犯すと感じます。
その後、警察に捕まり、自身が10分しか記憶を保持することを良いことに、自身の身体の証拠を謎の入れ墨を疑問視したり、警察を騙すという展開をするのではないかと考えます。
彼は、どんな人物なのかや謎の入れ墨を彫られた意味や殺された被害者と主人公の繋がりに悩まされる警察側。しかし、主人公の記憶がないことを理由に、釈放されますが。。。主人公は警察署の写真を撮り、新たなことを写真に刻みます。『ここに、犯人がいると、、、』そして記憶を失くす。

ここまで、妄想が膨らんでしまいます。非常に素晴らしい作品です。

▷まとめ
以上が『メメント』でした。ノーラン監督は新たな作品が来年公開が控えているので今でも楽しみでしかありません。また、キャストも化け物級なので、どのような展開を迎えるのか楽しみです。

ではでは、次の作品で会いましょう。

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