ねるねるねるねを通して俗世を学ぶ。
幼い頃、「ねるねるねるね」が嫌いだった。
周りには好きな子が多かったが、
あのゲ〇みたいな見た目、頭がもわんとするような舌触り、赤ちゃん用みたいな味。
「何が美味しくてあんな絶大な評価を得てるんだ?」
と思っていた。
でも現在、夜中にスーパーに行って、寝しなに食べるまでに成り果てた。
特に、あの「大人シリーズ」がなんとも買いたくなる。
あのゲ~(以下略)は、ねるねるねるねにしか得られない人生の栄養素なのだと気付いた。
大人になると享受できるようになる食べ物が、この世には存在する。
コーヒー、ビール、緑黄色野菜、レーズンとか、レバー。
私は、大人になって、視野が広がると同様、味覚も広がるが故に食べられるようになっていくのかと思っていた。
つまりは、グローバル社会ならぬ、グローバル舌になるんだと考えていた。
しかし、chatgptに問うたところ、
「子供の味覚は敏感だが、大人になると味覚が発達して慣れる」
的なことが書かれていた。
いや、発達っていえばいいかもしれないけど、大人になって鈍感になっただけでは?
舌の味蕾が、
2歳「うわっ!!なんこれ!!人間の食うもんじゃねぇよこれ!吐き出せ吐き出せ!」
20歳「うわー、また苦いの来たよ、もうこれ20年目。もういいや、拒絶すんのめんどくさいから美味しいことにしとこ。」
って、なってるだけでは??
私の舌も、みなさんの舌も、この世の社会に順応しているということです。
私の頭の方が、まだ社会に追い付いていなくて、こうやって現在社会にはじき出されているというのに..
当たり前に、学校やバイト、社会に順応している人って、すごいなと思う。
私は性善説(生まれたときはみんな善、そこから悪を学ぶ。逆は性悪説)を信じているので、
誰しも、傷つくことや、打ちのめされることがあるだろうに、それを上手く逃したり、直視しないようにしている。
とても良く言えばピュアなのかもしれないけど、ずっと過敏に反応して、しまいには鬱になってしまう私にとっては、
社会は変えられん!社会に染まってなんぼじゃ!と思う。
でも、この世の社会にどっぷり染まったどんな人の心にも、ほんのりあったかくて、やわらかい部分があることを信じたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?