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映画レビュー「ルパン三世 THE FIRST」

映画のような夢を見てますか?
映画は映画館で観たいコウニです!

昨年末に #米沢映画部 で映画を見てきました。冬休みだけあってお子様達が喜び勇んで参加してくれました。子供の方が多いって(笑)映画好きな子供がいっぱいいるってのはいいことですね。

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さて、見てきた映画はあの話題作。
ルパンの初3Dアニメーションの映画「ルパン三世 THE FIRST」です。

正直、僕はルパン三世のキャラクターは好きですが、物語があまり好きじゃありません。幼い時に観た、宮崎駿監督の「ルパン三世 カリオストロの城」が、僕のアニメ映画の中で1位2位を争うぐらいの作品で、好きすぎるあまり他のルパン三世を観てもつまらなく感じてしまうからです。

だから、ルパン三世の長編は頑として見ないと決めてましたが、#米沢映画部での鑑賞会作品に決定してしまい「団体料金で観られるのでできるだけ多く参加してください」とということで、義務的に参加することに(汗)しかたないから、予告編を覗いてみたら「え?監督山崎貴なの?ALL WAYS 三丁目の夕日の?だったら観てもいいか」と、自分に言い訳をしながら観にいきました。

で、観た率直な感想。わぁ!面白ぇじゃーん!でした(笑)「カリオストロの城」以来の面白いルパン三世を観ました。

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3Dアニメってどうなんかな?って、いうのはもはや関係なくて、ルパンだろうが何だろうが、3Dアニメ映画はもう当たり前なので、通常の2Dアニメのようにキャラクターデザインが変でなければ全然見られます。そして、このルパンとその一味たちが「カリオストロの城」のような受け入れやすいキャラデザインになってます。ちょっと動かないとフィギュアっぽく見えてしまうところが気にはなりましたが、さすが、山崎貴監督率いるクリエイターチームで、プロローグからオープニングまでの数分間でいきなりルパンの世界観に引き込んでくれました。映画の随所に、劇場版らしいワクワク感がめちゃくちゃありましたし、展開もさることながら、ちょっとした絵作りもこだわってて「カリオストロの城」を彷彿させるような、かっこいいルパンとその一味のシーンや表情がちゃんと描かれていました。

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プロローグのあらすじはこんな感じです。

時は第二次世界大戦中。ブレッソン教授が書いた財宝の鍵となるブレッソン・ダイアリーがナチスドイツ軍に狙われていた。それを、奪われまいと追われながらも自宅から持ち出すが、途中で事故に遭い、ドイツ軍らしき人物に奪われてしまう。そこに書かれている財宝とは、ルパン三世の祖父であるアルセーヌ・ルパンさえも唯一盗み出すことに失敗したお宝だった。
数十年の時を経て、姿を表したブレッソン・ダイアリー。ルパン三世はそれを狙って忍び込むが、同じくして狙っていた謎の少女レティシアと、銭形警部率いるインターポールの邪魔にあい、第三者に奪われてしまった。
ブレッソン・ダイアリーを奪い返すため、ルパンは次元に協力を仰ぐも「あるかどうかもわからない財宝には興味がない」と一蹴され、単独でレティシアの元へ…。

と、こんな感じで物語は始まるのですが、このプロローグで見せるカーチェイスがかなり良くできています。カーチェイスシーンといえばルパンの醍醐味です。車の動きやヘッドライトまで手を抜くことなくルパンっぽい動きで描かれているので、一気に「ルパン見てるわー」って感じになれます。

そして、謎の少女レティシアの声を演じるのは女優の広瀬すずちゃん。可愛いキャラクターデザインと合間って、物語にちゃんと引き込んでくれます。この可愛いヒロインもルパンの醍醐味ですから、もう序盤から「面白いルパンを見てるわ!」って感覚になれました。

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この他にも、ルパンらしいシーンがたくさん出てきます。ルパンの超人的頭脳と身体能力と器のデカさ。次元の半端ない銃の腕前と可愛い瞳。五右衛門の最強さと健気さ。なんだかんだ、互いに信じ合って連動するONE TEAM。これらのシーンが描かれていてたまんないです。

もちろん、不二子ちゃんも銭形のとっつぁんも良いです。ただ、この二人のキャラは今回薄めです。不二子に魅惑的なエロさ。とっつぁんには哀愁さ。これらのシーンが足りません。不二子ととっつぁん好きには物足りないかもしれません。まあ、そこまで詰め込むストーリーは難しいと思いますし、声優も変わっていますから表現に限界があると思いますが、これが無いせいで子供達も受け入れやすい気がしました。現に、一緒に鑑賞した子供達や親御さん達が、上映中に笑ったり声をあげていたので、親子でも一緒に楽しめる作品にしたのだろうと思います。

また、個人的には、中盤で描かれていたルパンとレティシアの話を聞いているのか聞いていないのか含みある”一味たちを佇まいで描いているワンシーン”にハッとさせられました。たったワンシーンでルパン一味のかっこよさが表現されていて、ここでもまた「これぞルパン三世だわー!」と思えました。

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と、ここまで、ビジュアルの部分だけ色々と書いてしましましたが、脚本を12稿まで書き直しただけあって、かなりわかりやすくルパン達のキャラクターが引き立つ物語と展開に仕上がっています。

若干ネタバレになりますが、研究機関アーネンエルベにワンエピソード含み持たせて、ゲラルトとルパンの背景に因縁的な厚みを持たせても良かったかなと個人的には思います。そうすると、クライマックスとエンディングがもっと感動的に盛り上がったと思っています。要するに、もっと長くしても十分見入れる物語だったということです。

ともあれ、この「ルパン三世 THE FIRST」は、見終わったあとに色んな話ができるぐらい全体的に面白かったです。僕が子供だったら「カリオストロの城」と同様に、何回もみたいなと思える映画でした。

ちなみに、僕が映画館を出て誰かに開口一番話したい!と思ったことは、「ルパンの赤ジャケットって素材が皮だったんだね」ということです(笑)そして、3Dアニメだとルパン一味ってめっちゃ清潔感あるのね!


映画「ルパン三世 THE FIRST」予告

映画「ルパン三世 THE FIRST」公式サイト

Blu-ray豪華版

Blu-ray通常版

Amazonプライム・ビデオ版


「ルパン三世 THE FIRST」のヒロインのレティシアは、クラリスに継ぐ愛らしいヒロインでした。次回作は、どんなヒロインが登場するのかが楽しみですね!続編期待しています!!

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今回のレビューいかがでしたか?

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