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地球を超えてゴジラ・モスラが宇宙の謎に一役買う!?

とても惹かれる記事を見かけました。

どこまでが本当の話か分かりにくいと思いますので、まずは過去の話から。

元々異様に遠くにあり異様に明るい星を「ゴジラ」と名付けました。具体的には明るさが太陽の1億3400万倍~2億5500万倍で、記事によると1億倍以上の明るさを持つ恒星は現状ゴジラしかないようです。

にしてもゴジラと名付けるのは日本びいきでは・・・と思っていたら、これは日本の研究者でなく海外の研究者によるものでした。

今回はその第二弾の「モスラ」です。そして命名したのもゴジラと同じ研究者によるもので、ここまでくるとこれらモンスターの認知度が高まったというよりは、個人的な嗜好も入ってそうですね☺

冒頭記事から2つの恒星が載ったリストを引用します。

出所:冒頭記事(Credit:彩恵りり)

「距離」の列が宇宙年齢の「138億年」より遠いのが引っかかるかもしれないので先に触れておきます。宇宙空間は膨らんでいるので年齢よりも遠くなるわけです。(「時代」列が正式な年齢)

ここまで古い星を探索できたのは、2022年から実観測を始めたJWSTという宇宙望遠鏡です。

で、今回の焦点はそこでなく「タイプ」列にある「怪獣星」という表記です。

レンズ星は、「重力レンズ」によって見かけ上増幅された恒星分類でこの世界ではおなじみです。

そしてこの怪獣星は「暗黒物質の重力ミリレンズ」で増幅された、という定義です。間に「ミリ」と書いているとおり、従来の重力レンズ効果をもたらす質量より軽いものが集まったもの、という意味合いデス。

いきなり登場した「暗黒物質(ダークマター)」ですが、現在世界中の研究者が探そうと躍起になっている文字通りベールに包まれた物質です。

過去投稿を引用しておきます。

で、興味深いのが、この暗黒物質由来のレンズと仮定すると、暗黒物質の候補も縛られるそうです。

歴史的には、まだ見つかってない天体説がありましたが、今では形勢不利な状況です。(確かに未知であれば何か痕跡は見つかってもよさそう)

今は未知の素粒子が集まったもの、という見方が優勢で、さらにその運動の活発度合いによって「熱い」「冷たい」と区分されます。

で、今回の結果では「熱い」暗黒物質の可能性はない、という結論が導かれるようです。(細かくはアクシオンも)

いやぁ、ゴジラ・モスラからの怪獣星だけでもびっくりしましたが、怪獣の誕生由来を調べたらなんと宇宙論最大のミステリーの1つが解かれる可能性がある、なんとも壮大で夢のある話です。

もし実現すると、間接的にゴジラ・モスラの知名度もぐっと上がることは間違いないでしょう。

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