見出し画像

型破りの生存戦略:カッコウの托卵とワムシの感染遺伝子活用

カッコウは有名な鳥ですが、ペットで飼うだけではわからない奇妙な習性があります。

「托卵(たくらん)」とよばれ、なんと自分の産んだ卵を他の鳥に紛れ込ませて育児を代行してもらいます。(育児放棄というべきか・・・)
それがいかに狡猾なのかを紹介した記事を1つ紹介します。

ただ、我々含むすべての生物も、ある意味生存を他の生物に頼っています。その代表的なものは体内にいる細菌です。過去の関連記事を取り上げておきます。

単に共生しているだけでなく、もっと高度に体内にいる他の生物を活用した記事を見つけました。

ワムシ類と呼ばれる小さな淡水動物で、細菌から借りた遺伝子を使って感染から身を守っていることが分かりました。

以前から、ワムシは数百万年にわたって環境から DNA を吸収していることがわかっていたようです。ただ、ワムシが感染した細菌から借りた遺伝子を病気と闘うために使用していることが明らかになったのは、この研究が初めてです。今のところ、これほど大規模に微生物から遺伝子を獲得する動物は他に知られておらず、この生物の特異性が際立っています。

元々今普及しているワクチンという考え方も、自然の免疫を借りたものなので、今回の発見は次なるワクチン(かその応用)への新たな道を拓くかもしれません。

ということで、その謎、つまりなぜワムシだけがこのような機能を獲得できたのかを調査しており、その仮説の一つが「無性生殖」ではないかと研究者は唱えています。

名前の通り、オスとメスがなく自分自身をコピーするように繁殖します。
ドラゴンボールでいうところの、ピッコロ大魔王の人種(ナメック星人)ですね(分かり人だけでOK☺)

何の関係があるの?と素朴に感じますが、ようはオスとメスという多様性がないことを補うために獲得したものではないか?という論理だそうです。

なかなかユニークな発想ですが、えてして生命の歴史はそのように足りないからこそ補うことで生存を保つ仕組みはあり得るかもしれません。

我々人間もたとえば、暑ければそれを緩和させるために自然に汗が出ます。こういった生命維持機能を総称して「ホメオタスシス」と呼びます。これもよくよく突っ込んで考えると謎と言えば謎で、過去からの改善の積み重ねなのかもしれません。

しかも人類は原人から計算に入れても高々700万年の歴史。微生物はそれこそ40億年の重みがあります。

我々人間が持っていない超能力のような機能をもっていても、確かにおかしくないのかもしれません。

今後も同じような発見がおこりそうな第六感が働きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?